スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

マイルチャンピオンシップ&雀力

2021-11-21 19:22:05 | 中央競馬
 第38回マイルチャンピオンシップ
 カテドラルは発馬後すぐに控えました。逃げたのはホウオウアマゾンで2番手にクリノガウディー。3番手にはサリオスとサウンドキアラとグレナディアガーズ。6番手にシュネルマイスターとインディチャンプとロータスランド。9番手にケイデンスコールとダーリントンホールとダノンザキッド。12番手にグランアレグリアとリプレーザ。14番手にカテドラルとサウンドカナロア。2馬身差の最後尾にレインボーフラッグという隊列。前半の800mは47秒6の超スローペース。
 ホウオウアマゾンが先頭のまま直線に。すぐ外からサリオスが並び掛けにいき,その外からインディチャンプ。しかしこれらの争いを尻目に大外から悠々とグランアレグリアが持ち前の末脚を発揮。内で競り合う各馬をあっさりと差し切って優勝。インディチャンプの外に進路を取ったシュネルマイスターが4分の3馬身差で2着。シュネルマイスターの外から伸びたダノンザキッドが半馬身差の3着でインディチャンプがハナ差で4着。
 優勝したグランアレグリアヴィクトリアマイル以来の勝利で大レース6勝目。マイルチャンピオンシップは第37回からの連覇。ここでは能力最上位でしたが,この馬は間隔を開けて走っていた馬。ヴィクトリアマイルを勝った後の安田記念は2着に負けていて,ここもそのときと同じく,この馬としては短い間隔での出走でしたので,その点を不安視していました。ただその点さえ克服してしまえば,能力は他を圧倒していますので,優勝も自然といえるでしょう。一般にレースはペースが遅くなるほど着差がつきにくくなりますので,この着差でも楽勝だったといえると思います。これで引退して繁殖牝馬になるとのことです。父はディープインパクト。祖母の従妹に2007年にフローラステークスを勝ったベッラレイア。Gran Alegriaはスペイン語で大喜び。
                                        
 騎乗したクリストフ・ルメール騎手は宝塚記念以来の大レース制覇。第37回からの連覇でマイルチャンピオンシップ2勝目。管理している藤沢和雄調教師はヴィクトリアマイル以来の大レース制覇。第10回,14回,15回,18回,37回に続く連覇でマイルチャンピオンシップ6勝目。

 もし麻雀の強さ,将棋でいう棋力に対比させて雀力を,結果だけで決定しようとするなら,相当数の対戦を重ねる必要があります。しかし同一の人間でそれだけの対戦をするということは,事実上は不可能であるといっていいでしょう。よって雀力を判断するためには,結果より内容をしっかり把握することが求められるのです。これは情報非共有型のゲームについては一様に妥当すると思います。麻雀の場合でいえば,どれだけ基礎的な能力があるのか,つまり,基本的な手筋や定跡というものに則して打っているかという面の方をみなければ,雀力の高さというものを正確に把握することはできないのです。
 もちろんその先には,手筋や定跡の応用というものがあります。それは当然ながら手筋や定跡をきちんと把握していなければできないこと,いい換えればそれができているということが前提となりますが,その応用に関しては,個別に判断されていくことになります。つまり,基本的な手筋や定跡のすべてを知っていれば,だれでも同じように打つというわけではありません。ここまでで説明してきたことでいえば,パイレーツがテンパイを果たしたとき,リーチを宣言するのも合理的であるし,リーチを宣言しないのも合理的であったわけです。そしてそれは,合理性の規準が異なっているからでした。そのときに,どちらの規準を重視するのかということは,定跡の応用に含まれるのであり,個々のプレイヤーによって差異があります。パイレーツの瑞原はリーチを宣言しない方の合理性を重視したわけですが,もしかしたらリーチを宣言する合理性に重きを置くプロも存在するかもしれません。そしてそれは,たとえば将棋において,個々の棋士の棋風といわれるような差異から指し方に相違が生じるように,個々の麻雀プロのいわば雀風の差異によって相違が生じると解するべきでしょう。そしてその雀風の差異というのは,あってしかるべきものであると僕は思いますし,麻雀というゲームが多くのファンを獲得するためには必要なものであるとも思います。だれでも同じように打つよりは,それぞれが異なった打ち方をする方が,各々にファンがつきやすいからです。

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