スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

公平性&ワクチン接種

2022-02-28 19:21:30 | 将棋トピック
 三浦九段のA級の地位を保全するための特例が採用されたことにより,この期にA級から陥落する棋士はひとりだけということになりました。
 三浦の出場停止が解けた12月末の段階で,降級の可能性が高かったのは,順位が6位で1勝5敗だった森内九段と,順位が4位で同じく1勝5敗だった佐藤康光九段です。ほかの棋士は3勝以上していましたので,事実上このふたりのうちのどちらかが降級することはほぼ確定的でした。
 特例が決定する前の1月中に佐藤は負けて1勝6敗に。一方の森内は1月は三浦との対局が予定されていたため,不戦勝を得て2勝5敗になりました。僕が公平性を欠く部分があったと感じるのはこの点です。佐藤の1勝は三浦と対局して勝ったものです。対して森内は三浦とは対戦せずに1勝を獲得しました。もしも実際に対局があれば三浦が勝ったかもしれず,その点でA級に残留するのに森内は特例によって少しの有利を得たことになります。他面からいえば佐藤は不利を被ったといえるでしょう。
 特例は新会長になった佐藤を中心とした理事会で決定されたものです。その佐藤が不利を被るような裁定が下されたので,文句が出ることはありませんでした。しかも佐藤は2月と3月の対局を連勝し,森内は2月の対局には勝ったものの3月の最終局で敗れ,ふたりが3勝6敗で並んだために,順位が下位であった森内の方が降級となったので,公平性を欠いていたと思われるこの裁定が問題視されることも起こりませんでした。ですが,その時点で佐藤が三浦との対戦を終えていて,森内はまだだったというのは,事前に対局順が決定されていたことによるもので,これは偶然です。したがって可能性としていえば逆のパターンもあり得たわけです。するともしも同じ裁定が出た場合,新会長である佐藤にとって有利で,その時点では理事でもなかった森内にとっては不利だったことになります。するとそのような決定には納得できないという声が出ていたとしてもおかしくありません。
 結果的に,佐藤にとって不利な特例を採用することができたのは,会長候補として佐藤という人材が存在していたということと同様に,幸運であったというべきでしょう。この種の幸運が,なぜかこの当時の将棋連盟にはほかにも舞い降りたと僕は思っています。

 ほどなくして僕の順番が回ってきましたので,指定された小部屋に入室しました。小部屋といっても詳述したようにこの会場は体育館ですから,カーテンで仕切られただけの仮の部屋です。そこには医師が待機していて,問診を受けました。当日の体調の確認や,使用している薬剤などです。僕は念のためにおくすり手帳を持参していましたが,これが役に立つことになりました。
                                        
 この問診が終了すると,さらに奥の小部屋に通されました。もちろんこの部屋もカーテンで仕切られただけの仮設の部屋です。ここに別の医師が待機していて,その医師から新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けました。接種が終わるとすぐにその部屋を出ました。接種前に待機していたのとは反対側に出たことになります。分かりやすくいえば,体育館の東側で待機していて,西側に出たということです。この東西の中央に,仮設の部屋が設置されていたということです。
 出た側にもパイプ椅子が並べてありました。ワクチンの接種の後の15分はその場で待機することになっていました。これは急な副反応,いわゆるアナフィラキシーが出た場合に対処するための措置です。ですから僕もそこに座って待機しました。とくに何事も起こらず,午後2時25分に待機が終了。会場を出ることが許されました。接種後に待機していた時間が15分であるとすれば,僕の接種が終了したのは午後2時10分。予約は午後2時だったわけですから,概ね順調に1回目の接種が終了したことになります。
 水分を多く接種するようにとの指示がありましたので,会場内にあった自動販売機で飲み物を買って飲みました。僕は基本的に自炊をしていますが,この日はなるべくゆっくりしたいと思っていましたので,帰路に夕食のための弁当とサラダを買って帰りました。帰宅したのは午後3時10分でした。
 副反応ですが,このときの接種で生じたのは接種部位の痛みだけで,熱は出ませんでした。ただ,接種した部位というのは肩に近いところですが,僕が痛みを感じたのはそれよりは下部,どちらかといえば肘に近い方です。この痛みは2日ほど続き,とくにベッドで横になっているときに強く感じました。
コメント
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