スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JWP&理由

2019-12-17 19:04:03 | NOAH
 デビル・雅美ジャガー・横田のライバルとして全日本女子プロレスで活躍しました。僕の女子プロレスキャリアの中では,それはライブで観戦していた時代より前,テレビでなら視ることがあった時代が含まれています。実際に僕が観戦するようになったときにはJWPという別の団体で仕事をしていました。制度であったかどうかは分かりませんが,全日本女子プロレスには事実上の定年があり,一定の年齢を迎えたレスラーは退団しました。団体が全日本女子プロレスしかなかった頃はその退団は引退を意味しました。ですが僕が女子プロレスをライブで観戦していた頃は,全日本女子プロレスのほかにJWPとLLPWという団体があり,さらに大仁田厚のFMWにも女子プロレスラーが所属していました。それらの中には全日本女子プロレスを退団した選手というのも何人かいて,デビルはそのひとりだったわけです。全日本女子プロレスの定年というのは形骸化したのですが,それはこのような団体の乱立が影響したからでしょう。
                                        
 僕はJWPの試合も何度かライブ観戦しています。もちろんそれも友人と一緒でした。ただ,JWPに関してだけいえば,僕の方が楽しんだという面はあったかもしれません。この頃の僕が最も好きなプロレス団体,僕はプロレスか女子プロレスかという枠の中では女子プロレスもプロレスに含めますので,これは女子プロレス団体も含むすべてのプロレス団体の中で最も好きだったのはという意味ですが,それはいうまでもなく全日本プロレスです。そしてその全日本プロレスがもっている雰囲気に最もよく似たものを感じる団体がどこであったかと問われれば,僕はJWPと答えます。純粋にプロレスを楽しむという点でいえば,僕は当時の女子プロレスの中ではJWPが最も楽しめたのです。
 プロレス団体にはキャッチフレーズがあり,当時の全日本プロレスは「明るく楽しく激しく」でした。それは全日本のプロレスをうまく表現していたと思います。JWPは「Pure Heart, Pure Wrestling」で,これもJWPのプロレスをうまく表現していたと僕は思います。

 スピノザが第二のレベルで予想された反駁に解答するのには,ふたつの理由があると僕には思えます。
 まず,もし第一のレベルで解答しようとするなら,人間を欺く人間の本性natura humanaの創造者というのがいかなるものであるのかを説明しなければなりません。このレベルは人間がそういった人間の本性の創造者については知っているということが前提とされていて,第一部公理六はこの場合にも妥当しなければなりませんから,実際にそういう創造者のことを規定しなければなりません。しかしすでにみたように,スピノザ自身の哲学においては人間の本性の創造者すなわちその起成原因causa efficiensというのは,人間の本性というのをどのように解そうとも神Deusです。ですからスピノザは神ではない人間の本性の創造者を規定することはできません。つまりスピノザはこのレベルでの解答を与えることはできなかったといえるでしょう。
 そして,第三のレベルで解答しようとすると,神ではない人間の本性の創造者は存在しないといわなければなりません。これ自体はスピノザ自身の哲学とは合致しますが,ここで予想されている反駁に対する解答とはなり得ません。すなわちこの解答は,人間を欺く人間の本性の創造者は存在しないということを前提としなければなりませんが,反駁はそうしたことは知られ得ないということが前提になっていて,そのためにここでは神と人間の本性の創造者が異なった存在であると規定されているのだからです。したがって,この解答が予想される反駁者を満足させることは絶対にないでしょう。
 これが最初の理由です。これはいわば,第一のレベルと第三のレベルでは解答することができなかったので第二のレベルで解答することになったという意味で,消極的な理由であるといえるでしょう。しかしもうひとつ,スピノザには第二のレベルで解答すべきより積極的な理由があったのだと僕は関係します。そしてそれは,消極的な理由のうち,第三のレベルでの解答をスピノザが選択することはできなかったということと関連します。第二のレベルで解答を与えることによって,反駁に対して正当な,つまり反駁者を満足させ得る解答を与えることができるのです。
コメント
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