スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

佐世保記念&過去と未来

2008-12-20 18:52:12 | 競輪
 期待された地元の九州勢が揃って準決勝までで敗退してしまった佐世保記念。決勝(動画)は17日に争われました。
 すっと飛び出していったのが四国勢。Sは小倉選手が取って浜田選手の前受け。3番手に吉田選手で6番手に岡村選手と,かなりスムーズに位置取りが決まりました。
 残り2周のホームに入るところで岡村選手が早くも上昇。一旦は吉田選手を牽制して,バックに入ると一気に踏み上げ,打鐘前からそのまま先行しました。吉田選手が追い上げ,5番手に入れそうでしたが,ホームからそのまま発進。1コーナーで海老根選手が牽制しながらそのまま早くも岡村選手を捨てて出て行きましたが,吉田選手もかなり抵抗。ここをバックで浜田選手が捲っていくと,直線の入口では捲りきり,そのまま抜け出して優勝。直線で海老根選手と接触した小倉選手が大きく外に浮いたため,2着に海老根選手,3着に小倉選手という入線に。審議にはなったものの,入線通りで確定しています。
 優勝した愛媛の浜田浩司選手はこれが記念競輪初優勝。FⅠでは何度か優勝していますので,記念制覇してもおかしくない力はある選手。今節は調子もかなりよかったように思います。大ギアもきっと合っているのでしょう。
 海老根選手は来年のSSが懸かっていましたので大きな2着。もしも確保できたならば,これは大きな審議であったということになります。

 明日は朝日杯フューチュリティステークス。不安もありますが中心はブレイクランアウト◎。シェーンヴァルト○とセイウンワンダー▲が本線。あとフィフスペトル△とミッキーパンプキン△。

 岐阜記念は決勝です。並びは山口ー手島に大槻で東日本。石橋ー桐山ー武井の南関東。浅井ー浜口に村上で中部近畿。全員が動ける南関東が気になります。

 初体験に関連してはスピノザはもうひとつ,別の説明を第二部定理四四系一の後の備考で示しています。ただしここではそれを直接的に考察する前に,過去に関連するする表象と未来に関連する表象ということについて,僕がどのように考えているのかということを先に説明しておかなければならないでしょう。
 ある人間がいて,朝にAを見て,昼にBを見て,夜にCを見るといったことがあるとしましょう。するとこの人間はそれぞれの時間にA,B,Cをそれぞれ別々に知覚することになります。しかし,次の日も同じことがあり,また次の日も同じことがありといった具合にこの経験が蓄積されていくと,A,B,Cの各々の表象像が,この人間の精神のうちで連結していくようになります。そしてそうなると,この人間の精神のうちでAの表象像はBの表象像からCの表象像へと移行していくようになりますから,この人間は朝にAを知覚すると,昼のB,夜のCを表象するようになるでしょう。この表象を朝の時点でその日の昼とその日の夜に関連させるなら,これは想像であるといえなくもないのですが,実際にこの人間の身体のうちに生じている運動と関連させるなら,これはむしろ第二部定理一七系により想起ということになります。どちらもそれなりの根拠を有しますが,想像について考えるときに,想起ともいえるような表象について考えることはあまり好ましくありません。僕が想起と想像とを分類するときに,単にそれを過去に関係する表象と未来に関係する表象という仕方ではなく,すでに体験ないしは経験をしたことがある事象に関連した表象と,未体験であるような事象に関連する表象というように分けたのは,このような表象を想像から排除するためです。
 ただしこの分類は,この考察のための分類ですから,上述のような未来に関連する表象に関しては,それを想像であるといわれても,僕はそれについては争う気はありません。ただ人間の精神によるそうした表象の根拠に関しては,第二部定理一七系ですでに説明できていると思います。
コメント
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