スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

師弟タッグ&本筋の証明

2008-12-04 21:59:17 | NOAH
 NOAHは28日にシリーズ中盤の新潟大会があり,先ツアーの最終戦でGHCタッグの初防衛戦を行ったばかりのスミス・斎藤組に,森嶋・田上組が挑戦するタイトル戦が行われました。新潟といえば5月に現王者組が新王者となった思い出の地です。
 森嶋選手のパートナーは長くヨネ選手が務めていて,この挑戦者チームは少し唐突にも感じますが,もともとは森嶋選手は田上選手の付け人で,いわば師弟タッグ。森嶋選手の指名でタッグ結成となったようですが,田上選手はNOAHではこれといったパートナーがいない状態であったため,全日本プロレス時代には世界タッグ王者になっているものの,GHCタッグの戴冠はなく,大きなチャンス,あるいは年齢的には最後のチャンスだったかもしれません。
 森嶋選手は相手ふたりをなぎ倒すだけの力があり,試合序盤は挑戦者組のペースでした。ただ,挑戦者組には目立つような連係がないのに対し,王者組はうまく相手を分断して戦い,このあたりがやはり結果に大きく響きました。最後はスミス選手が豪快なライガーボムを決めて森嶋選手をフォール。スミス選手も胸を押さえるようなシーンもあまりなく,傷もだいぶ癒えてきているようです。
 2度目の防衛に成功した斎藤選手は7日の日本武道館大会でいよいよ佐々木健介選手に挑戦。一方,ここは敗れた森嶋選手は同日,その次の挑戦権を賭けて秋山選手と対戦することになっています。

 竜王戦渡辺明竜王の先手で相矢倉。羽生善治名人が最新の対策。先手が左側から攻めるという展開になっています。

 第二部定理七系から分かるように,神のうちにある観念というのはすべて十全な観念です。よってたとえばある観念Aがあるという場合に,それが十全な観念であるのか混乱した観念であるのかを探求する場合には,その観念を神の観念と関連させて考える,いい換えれば,観念Aはいかなる仕方で,あるいはいかなる秩序と連結のもとに神のうちにあるのかを考えるというのが『エチカ』における本筋の考え方であるということになります。よって第二部定理二五の本筋の証明というものがあるとしたら,それはそうした方法であって,スピノザもこちらの証明方法の方を用いています。そこでこの本筋の証明も外すわけにはいきませんので,ここでしておくことにします。
 まずここでは,人間の身体を刺激するある外部の物体Aの観念が問題となっています。そこでAはどのような原因と結果の連結と秩序のもとに神のうちにあるのかということになりますが,第二部定義一が示すように,物体というのは神の延長の属性の個物ですから,神のうちにある個物の観念が発生するような連結と秩序,すなわち,第二部定理九に示されているような連結と秩序のもとに神のうちにあるということになります。
 したがって,この場合はAの観念はAとは別の個物B,さらに第二部定理六にも注意するならば,Aという物体とは別の物体であるBの観念を原因として神のうちにあるということになります。つまり神はBの観念を有する限りでAの観念を有するでしょう。つまり,Aという物体がある人間Xを刺激する,この刺激状態の観念を有する限りでは,Aの観念が神のうちにあるということはできません。よって人間Xが物体Aによって刺激されるとき,この刺激状態の観念のうちには,Aの十全な観念はなく,このAの観念は混乱した観念であるということいなります。
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