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スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

竜王戦&第二部定理四〇まとめ①

2008-08-19 23:35:19 | 将棋
 先週,深浦康市王位を破った羽生善治名人。その後は対局こそありませんでしたが,横浜と長野の将棋まつりに出演。スケジュールは相変わらずハードなまま,今日の丸山忠久九段との竜王戦を迎えました。
 振駒で先手は丸山九段。角換り相腰掛銀戦先後同型の升田定跡に。プロ間では何局も指されていて定跡がかなり確立されているので,一切の前例から離れたのもかなり手数が進んでからでした。夕食休憩に入ったのが第1図の局面。
           
 観戦はここからですが,かなり進んでいるので驚きました。再開後は△7六歩,以下,後手が第2図の形になるまで攻め続け,△3一歩と受けに回りました。
           
 この近辺,僕は勘違いしていて,実戦の▲3二歩で簡単に先手が勝つものと思い込んでいたのですが,後手の飛車が3九にいると寄りません。ということで先手は徹底的に受けに回り,第3図に。
           
 ここでは▲3一歩成△同飛▲3二金と攻めるのも有力だったようですが,▲3三馬。△同金▲3一歩成でこれも厳しいようですが,△2一香が絶妙の受け。
           
 以下,▲6一飛が詰めろで,△7三角が詰めろ逃れの詰めろ。ここで▲8三金なら先手有望であったようですが,金をここに使ってしまうと後手玉を捕まえにくくなるとみたのか▲9七玉。しかしこれは実戦の手順で後手の勝ち。おそらく第4図で△2一香と打たれ,▲3二金は取られて負け,▲3二歩だと△1四桂ないし△3四桂で脱出されるというのをうっかりしていたのではないかと思います。先週よりも凄い逆転だったのではないでしょうか。
 これで羽生名人が挑戦者決定三番勝負に進出。相手は木村一基八段です。
 

 明日は川崎でスパーキングサマーカップ。ここはシンメイレグルス◎が中心で相手もベルモントサンダー○。あとはサウンドサンデー△,エスプリベン△,インターセフォー△。

 四日市記念も決勝です。並びは石橋-佐藤の東日本,武田-神山-高橋の関東,柴崎-山口-一丸の中部で,渡部が単騎。山口選手を。

 今回のテーマは第二部定理四〇でした。しかし本当の主旨は,この定理についてというよりは,この定理から,正しい結論は正しい前提からのみ導かれるのであって,したがってもしも前提の方が誤っているのならば,そこからの結論に関しては,とくにそれを詳しく吟味しなくても,それが誤りであると判断してよいということが,いかにして導かれるのかということです。
 これをいうためには,第二部定理四〇の意味の中に,ただこの定理がいっていることだけでなく,それ以外の意味,合わせて4つの意味が含まれていると考える必要があります。いい換えればこれらの意味さえ含まれているなら,ここから導きたいこともそれで出てきますので,これら4つの意味が含まれている根拠を示すというのが,今回のテーマにおける最重要課題であるといえるでしょう。
 ところで,第一の意味というのはこの定理そのものですので,この定理の証明によってすでにその成立が明らかであるといえます。しかし第一の意味と第四の意味というのは,ちょうど表裏一体の関係にあると考えられますから,これで第四の意味も成立することが明らかになったといえます。また,原因と結果の間にある実在性ないしは完全性の関係を考えれば,第四の意味の証明はとくに第一の意味の証明に依拠せずとも,それ自体で可能であると僕は考えています。
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