④で一旦終了の予定でしたが,16日放映の銀河戦で出ていましたので,新シリーズにいく前にそちらを。ちょっと複雑です。
先手が三間飛車石田流。後手が袖飛車からうまく仕掛けて指しやすそうなのが第1図。
ここで後手は△9六歩。▲同龍は△9五歩で龍の行き場がなくなるので▲7九角はこの一手。ここから後手は△4七成桂▲同金△9九馬と駒得しにいったのですがこの順はポカ。△7六桂と打たれて飛車の行き場がありません。
複雑なのはここから。後手は△8九馬▲5七角に成るぞと△6六歩。先手は▲同角として△6七馬に▲1一角成。後手は△7六馬とし,すごいところに馬を作られましたが,桂馬を外すことには成功しました。
第3図から後手に△2二銀と打たれてはいけないので▲2二香はこの一手。以下,この香車が2一の桂馬を取り,再度▲7六桂が生じました。これはポカではなく,後手としても仕方なかったところですが,第1図からのポカが影響しているのは間違いありません。
実戦はこの後,先手が飛車を取りきる形となり,勝っています。
明日から向日町記念が開催されます。ここはかなりの豪華メンバーです。
これで,人間の精神が自分の身体を運動や静止に決定することができないということが,論理的には証明されました。すなわち,人間が自分の意志によって自らの身体を動かすことができると主張することは,実は誤ったことを主張しているのだということが,スピノザの哲学における考え方であるということになります。
しかし一方で,こうした本当は誤った主張というのがごく普通になされているということは,スピノザ自身もよく承知していました。そもそもスピノザの哲学に先行するデカルトの哲学というのが,倫理的な面においては,自らの精神によって自分の身体を統御するということを目標においているという趣があり,これなどもそうした主張のひとつであると考えることができると思います。
このことに反論するためには,いかにして人間の身体に運動および静止が発生するのかを,単に延長の属性を探求することによって証明するのが一番の近道ではないかと思います。スピノザ自身,そうしたことを証明する意欲を十分に有していたということが,友人との手紙のやり取りで明らかになっているのですが,実際にそうした仕事を達成するためには,スピノザの生涯は短すぎました。そこでこの方面からは反論することができませんので,なぜそのような主張がなされるに至ったのかという観点から,このことについてもう少し考えてみることにしようと思います。
先手が三間飛車石田流。後手が袖飛車からうまく仕掛けて指しやすそうなのが第1図。
ここで後手は△9六歩。▲同龍は△9五歩で龍の行き場がなくなるので▲7九角はこの一手。ここから後手は△4七成桂▲同金△9九馬と駒得しにいったのですがこの順はポカ。△7六桂と打たれて飛車の行き場がありません。
複雑なのはここから。後手は△8九馬▲5七角に成るぞと△6六歩。先手は▲同角として△6七馬に▲1一角成。後手は△7六馬とし,すごいところに馬を作られましたが,桂馬を外すことには成功しました。
第3図から後手に△2二銀と打たれてはいけないので▲2二香はこの一手。以下,この香車が2一の桂馬を取り,再度▲7六桂が生じました。これはポカではなく,後手としても仕方なかったところですが,第1図からのポカが影響しているのは間違いありません。
実戦はこの後,先手が飛車を取りきる形となり,勝っています。
明日から向日町記念が開催されます。ここはかなりの豪華メンバーです。
これで,人間の精神が自分の身体を運動や静止に決定することができないということが,論理的には証明されました。すなわち,人間が自分の意志によって自らの身体を動かすことができると主張することは,実は誤ったことを主張しているのだということが,スピノザの哲学における考え方であるということになります。
しかし一方で,こうした本当は誤った主張というのがごく普通になされているということは,スピノザ自身もよく承知していました。そもそもスピノザの哲学に先行するデカルトの哲学というのが,倫理的な面においては,自らの精神によって自分の身体を統御するということを目標においているという趣があり,これなどもそうした主張のひとつであると考えることができると思います。
このことに反論するためには,いかにして人間の身体に運動および静止が発生するのかを,単に延長の属性を探求することによって証明するのが一番の近道ではないかと思います。スピノザ自身,そうしたことを証明する意欲を十分に有していたということが,友人との手紙のやり取りで明らかになっているのですが,実際にそうした仕事を達成するためには,スピノザの生涯は短すぎました。そこでこの方面からは反論することができませんので,なぜそのような主張がなされるに至ったのかという観点から,このことについてもう少し考えてみることにしようと思います。