スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

佐々木健介&第二部定理三九

2008-08-12 20:10:52 | NOAH
 WILDⅡ対決を制した森嶋選手の次の防衛戦の相手は佐々木健介選手と決定済みですが,このブログでは佐々木選手のシングルマッチは紹介したことがありません。そこでそのWILDⅡ対決当日の日本武道館大会での,KENTA選手との試合を紹介しておきます。
 佐々木選手とKENTA選手は闘争心を前面に出していくという点で,ファイトスタイルには似たところがあります。身体を無理に大きくすることなくヘビー級の選手と互角に渡り合うというのがKENTA選手のポリシーで,そのため大きい相手には武器になるスピードにはそれほど頼ることなく,この日もエルボーとキック,張り手などを中心にKENTA選手が佐々木選手に向っていくという内容になりました。
 ただ,ふたりの体重の差は30キロ強もありますので,佐々木選手はKENTA選手を軽々とリフトアップして場外に投げ捨てるなど,パワーの差は歴然。ラストもラリアット連発からノーザンライトボムを決め,まずは佐々木選手の快勝ということになりました。試合のテーマとしては,KENTA選手が佐々木選手を相手にどこまでやれるかというのがどうしても中心になりますので,佐々木選手について紹介するにはあまり相応しいシングルマッチではなかったかもしれません。
 6月の健介オフィス主催興行では,佐々木選手は丸藤選手とシングルマッチを戦い,これにも勝利。前ツアーの博多大会で組まれていた森嶋選手とのシングルマッチは30分1本勝負で時間切れ引き分け。こうしたNOAH勢との実績からみても,挑戦者に選ばれたのは妥当なところであるといえるでしょう。

 竜王戦挑戦者決定トーナメントで糸谷哲郎五段を破った羽生善治名人が,明日は深浦康市王位と対戦します。王位戦と同じ顔合わせですので,この将棋も取り上げることにします。対戦成績は21勝ずつで並んでいます。

 大井では黒潮杯。これは難解な一戦ですが僕はジャイアンツゲット◎に期待します。ディアヤマト○とギャンブルオンミー▲,さらにタケノショウリュウ△とバンバンバンク△まで。

 また松戸記念が明日から開催されます。僕の注目は地元の海老根選手。

 これにより,人間の精神mens humanaのうちに何らかの十全な観念idea adaequataがあるということは証明できました。よって正しい前提からは正しい結論だけが必然的にnecessario導かれるという場合に,その正しい前提というのがまさに前提として人間の精神のうちにあるということが証明されたことになりますから,これをいうことの現実的な意味も確保することができたということになります。
 しかし一方で,これだけではまだ不十分であるとも考えられるのです。なぜなら,第二部定理三八が示していることは,すべての物体corpusに共通であるような事柄であって,確かにこうしたことの観念は人間の精神のうちに十全な観念としてあり,これを前提にして人間はいくつかの事柄を正しい結論として導くことができるのですが,スピノザが依拠しているような第二部自然学①補助定理二の内容に目を向けてみれば,こうした事柄から僕たちが導くことができるような事柄は,たかがしれているといえなくもないからです。いい換えるなら,すべての物体に共通である事柄だけでなく,そのほかの事柄についても正しい前提となるような十全な観念が人間の精神のうちにあるのでなければ,僕たちは正しい結論としてそうも多くのことを導くことができないともいえます。この困難を解消してくれるのが,続く第二部定理三九だといえるのではないでしょうか。
 「人間身体および人間身体が刺激されるのを常とするいくつかの外部の物体に共通でかつ特有であるもの,そして等しくこれら各物体の部分の中にも全体の中にも在るもの,そうしたものの観念もまた精神の中において妥当であるだろう」。
コメント
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