目先の欧米財務問題に注目

　アメリカの株式市場では好決算を評価して大幅高を見せる一方、

　欧米の財務問題が大きくのしかかっています。

　そこで、目先の動きを確認しておきましょう。

　２１日、つまり今日ですね、ユーロ圏の首脳会議が開かれ、

　ギリシャへの追加支援を中心に、イタリア、スペインへの対応が協議されます。要注目その１

　もうひとつ、大きくのしかっているのが、アメリカの債務引き上げ問題です。要注目その２

　この問題をちょっと整理しておきますと、

　アメリカでは債務残高が法律で決められた上限の１４兆３千億ドルに達しており、

　この上限を８月２日までに引き上げないと、米国債保有者への利払いはじめ納入業者への支払いができないのです。

　つまり、債務不履行・デフォルトですね。これはたいへんなことです。

　そこで、議会で引き上げるためのやりとりが行われています。

　例えば、上院の超党派グループが「財政赤字削減案」などをつくって折衝していますが、

　上院はまずまずの動きに対して、下院多数派の共和党がうんと言わないとか、・・・・

　モタモタ？しています。

　企業はがんばっているのに、国がいけない。どこも同じ？　

円高の構造要因

　アメリカがおかしくなても、ヨーロッパが問題おこしても、

　国内に大震災が起きても、そのつど円高になる、不思議な通貨について、

　過日の時局講演会の講師は以下のように説明されました。

　円高の構造要因は：

　◎国際的に資金フローが滞るような局面では債権国に資金が流れやすい。

　つまり、有事のときには日本に資金が流れやすい構造になっている、ということだそうです。

　◎また、インフレ格差は通常為替で調整されるので、デフレ国の通貨は強い。

　つまり、ここ長年デフレから抜け切れない日本の通貨は強く、安全資産といわれるのでしょう。

　（白石講師は「上記のようにしか考えらない」とも言われてました。）

　ただ、今後の方向については意見の別れるところである、としていますが、

　それについてはまた取り上げます。

なでしこの経済効果

　なでしこジャパンの快挙で、大いに沸いている日本列島。

　選手は先ほど帰国しましたね。そして、

　経済効果を試算したところもでました。

　「経済効果は１兆円を超える」と。（ＣＭ総合研究所）

　たしかに、デパートなどのセールはこれから大々的になる？

　ユニフォームなどの関連グッズは当然売り上げは増えるでしょう。

　海外でも有名になったので、日本製品の売り上げ増だけでなく、訪日観光客も増えるでしょう。

　それに選手の企業コマーシャル起用が広がるでしょうし。

　・・・・・

　なによりも、

　女性だけでなく、日本全体の生産力アップが期待できる。

　国民栄誉賞ものでしょうね。

世界は動いている

　時局講演会の最初の話。

　「日本は苦しんでも、世界は動いていた。」

　ほんとにそう思います。

　勿論、原発問題は国民にとって大事ですが、それを「政治問題化」させているようです。
　
　その間にも、世界の経済・金融・証券・・・すべては動いています。

　原発政治？のみがすべてであるようなとき、

　アメリカでは大物政治家がドイツへ女子サッカーの応援に行きました。

　日本は？

　選手はがんばりました。そして、世界の頂点に立ちました。

　お目でとう！なでしこジャパン！

株式運用で当面考えること

　昨日の株式講演会で、白石講師が話した要旨は以下のことでした。

　（１）震災で日本が苦しんでいる間も世界は動いていたということ

　（２）日本の製造業は復活する、と講師は確信しているということ

　（３）円相場に変化の予兆があるということ

　（４）直面している二つの構造問題に中国はどう乗り切るかということ

　（５）世界経済は巡航速度で成長しているということ

　（６）世界的な流動性は急激には縮小しないということ

　（７）日本国債のデフォルト説について、こう考えるということ

　等々。

　いつもながら、明快に納得性のある説明でしたが、

　どのテーマも、もっともっと掘り下げて学びたいものばかりです。

　証券学習協会としては、再度別の機会を設けるべきという、

　終了後の話になりました。

　

ＪＳ会員の集いでお話しします

　証券学習協会の賛助会員はＪＳ会員という愛称で呼びます。

　これはJoint Study（ともに学ぼう）の頭文字をとったものですが、大体半年に１回“ＪＳ会員の集い”を開いて懇親を深めます。

　今日は、時局講演会のあと開催します。

　そして、基調講演として私が“こんにちは廣本です。株いろいろ”というテーマで、

　三つのお話をする予定です。

　ひとつは、今から１００年以上も前の、ある研究者による「投機の理論」についてです。

　“テクニカル分析で株価予測ができるのか”を研究した話です。

　二つ目は、いま使われているテクニカル指標の「サイコロジカルライン」について、

　“確率”の面からお話しします。

　そして最後に、“コンピューターソフトによる資金運用のこれまでと成果”についてです。

　コンピューターソフトとゲーム（オセロ、チェス、将棋）のこれまでと見通しについても、お話しします。

　どれも面白そうでしょ？

　ご期待ください。（笑）

日本の株式市場をどうみるか

　証券学習協会では、概ね半年ごとに株式の時局講演会を開いていますが、

　明日、「日本の株式市場をどうみるか」というテーマで開催します。

　講師はいつもと同じの、元ソシエテ・ジェネラル・アセット・マネジメントの白石茂治氏です。

　２００８年のサブプライム問題以降、世界の経済はいつもふらふら、ひやひやの連続ですが、

　こんな中で、日本の株式市場をどうみていったらいいのでしょうか。

　同氏は、長い間証券業界で資金運用に関わる業務を担当してきており、

　現在でも、証券アナリストとして活躍中です。

　場所は、協働ステーション中央（小伝馬町から３分）、時間は午後２時から４時です。

　また、４時１５分からは「ＪＳ会員の集い」を開き、

　久しぶりに私がお話しをしますが、その件については明日書きます。

今夏はヨーロッパ旅行が増える？

　暑い暑い日本の夏。しかも節電ムードが強く、気分も晴れない。

　こんな中で、間もなく夏休みシーズンですね。

　ことしはヨーロッパへの旅行が増えるのでは？

　ヨーロッパの夏も暑いのですが、湿度が低いのがなによりです。

　青空にくっきり映えるアルプスの山を見ているだけで心も晴れます。

　そんなヨーロッパ旅行の気分の後押しをしているのが、

　ユーロ安ですね。

　さすがに動きの早い人が多いらしく、

　東京都内の金券店でユーロ紙幣の在庫切れが相次いでいる由です。

　安くなっているドルにも金券店での需要は多いそうです。

　現地で使うお小遣いも、お土産にも、

　当初予定していたより沢山つかえますね。

　グッドタイミングの円高です。

　

円は不思議な？通貨

ユーロ圏の財政不安を背景に円が買われています。

先進国の中で際立って財政が悪化している日本の円が。

長期金利が安定しているという見方がベースですが。

「今後も安定していくと市場で漠然と予想されているが、その予想はいつまでも続かない」

と、白川日銀総裁。

古川柳と株式格言

夏空にあっても突然の俄か雨、ということはよくあります。

古川柳が株式格言になっているものにこんなのがあります。

本降りになって出て行く雨宿り

よく分かりますね。(笑)

他に格言になりそうな古川柳を探してみました。

・俄か雨思ひ思ひに化けて行き

・雨宿り出ようとしては止しにする

いかが？使えませんか？(笑)