初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

陶磁器に歴史あり・不二山(3)

2013-08-26 09:39:21 | 陶芸
 畠山一清が古美術品を蒐集していた折、

 姫路藩主酒井忠正から、

 「不二山」と「雪峯」の譲渡を申し出られました。

 そのとき、畠山は、

 「不二山」については、“「不二山」の酒井家か、酒井家の「不二山」か”というほどの、

 酒井家との“縁(ゆかり)を慮(おもんばか)り”

 「雪峯」を選んで譲り受けたのです。(上記写真)

 畠山即翁(畠山一清)は「雪峯」を愛蔵の名器として大切な茶会に使いましたが、一方

 「不二山」はその後、服部正次(服部時計店社長)に譲られ、(現在はサンリツ美術館所蔵)

 昭和二十七年(1952年)には、

 「楽焼白片身変(らくやきしろかたみがわり)茶碗・銘不二山」として、

 国宝の指定を受けたのです。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「雪峯」 (azuki)
2013-08-26 14:42:58
「白釉を白雪に、火割れを雪解けの渓流になぞらえ」た命銘、ですね!
そう見ると圧巻です
返信する
不二山と雪峯 (ひろもと)
2013-08-27 09:21:13
azukiさんへ

 光悦自らの命名。

 内箱の蓋表には「雪峯」と、蓋裏には「大虚庵」と金文字で書かれている由です。
 いうまでもなく、大虚庵は光悦のことですね。
返信する
不二山 (ひろもと)
2013-08-27 09:33:33
azukiさんへ

 先ほどのコメントに書き忘れましたが、

 不二山も、光悦の直筆で「不二山」「大虚庵」と箱蓋に書かれているそうですが、
 これは作者による箱書の最初の例の由です。
返信する

コメントを投稿