６月の米ＩＳＭ製造業景況指数

　毎月最初の営業日に発表になるアメリカのＩＳＭ製造業景況指数が、昨日発表されました。

　ＩＳＭとは　Institute for Supply Management　の頭文字です。

　ＩＳＭ製造業景況感指数は、主要製造業約４００社を対象に、

　受注や生産、入荷遅延比率、在庫や雇用、それに輸出入など、いろいろな項目について、

　購買担当役員にアンケートするのです。

　購買担当役員は自社製品を作るための原材料仕入れという役割がありますので、

　会社の状況はもとより、業界や景気全体に対しつねに注意を払っています。

　そんな人たちの意見ですから、

　ＩＳＭ製造業景況感指数は信頼度の高い情報であって、景気の先行指標といえます。

　昨日発表の６月の指数は、４９．７で前月比－３．８と大きく落ち込みました。

　これは予想（５２）を大幅に下回ったのみならず、

　景気の拡大・縮小の目安である５０も下回ってしまいました。

　投資家は、

　うーん、景気の先行きはよくないのかな、とすれば、

　金融緩和が期待できるのかな、と。