初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

株安がなぜ景気を悪くするか

2011-08-12 12:06:54 | 株・いろいろ
 株安が経済にとってマイナス、景気を悪化させることについて、

 ①企業にとって : 企業は系列会社や取引先の株を保有していますが、

 簿価を下回るような株価下落は損失処理をしなければなりませんし、

 自社の年金基金が積み立て不足になれば、これの穴埋めもしなければなりません。

 そんな状態になれば、生産や設備投資の意欲が減退し、雇用や賃金の抑制にもつながります。

 ②銀行にとって : 財務悪化につながり、連結自己資本比率が下がってくると、

 銀行はリスク資産である貸し出しを減らして自己資本比率を維持しようとします。

 その結果、貸し渋りを招くことになります。

 ③家計にとって : 株式資産の評価額減少は「逆資産効果」が働き、財布のヒモを締めさせます。

 そうなると、高額商品はもちろん、モノが売れにくく、消費が低迷します。

 消費はGDPの半分強を占めるだけに経済の足を大きく引っ張ることになります。

 というわけで、

 株価下落をじっと眺めて?注視しているだけの政策では困るのです。