こう見えて(どう見えて)大学の外国語学部英語学科出身なんです。まっとうな学生だったとは口が裂けてもいえないけど。
大学1年生の頃かな、「英語A」というクラスがあった。これは洋楽(えーっとビートルズとか)が載ってるテキストを使ってそれを訳していく、というクラス。僕はこのクラス嫌いじゃなかったんだよね。
先生が訳には独特のこだわりを持っていてたとえば、
I left my town.
なんて歌詞があったりして学生が「私は町を出ます」なんて訳すと「違う」と言われる。
「この男性はあきらかにならず者で町から町を流浪している男なんでそう考えるとたとえば『オイラはこの町を出るのさ』と言ったニュアンスがいい」なんて言われる。
そういうの嫌いじゃない。まぁときたまオーバーすぎ滑稽だったりしたけどね。
洋楽の歌詞を訳す、というのは結構楽しくて僕は高校の頃から気づくとやっていた。今でもiPodで音楽聴いてて暇だと頭の中でやってたりする。
村上春樹もついつい趣味でやってしまう、とエッセイで言っていて立派な本にもなっているけどね。
村上ソングズ
レベルはぜんぜん違うけどやってしまう気持ちはわかる。
ただ聞いてるとなんとなく雰囲気でわかってそれはそれでいいんだけど、「よしちゃんと訳してみよう」と思って訳してみると「うーん、これは思ってたのと意味が違うな」と思うこともある。それが楽しみでついつい訳しちゃうんだよね。
たとえばFrankie Goes To Hollywoodの「Relax」という曲も僕は「おお、なんかいい感じの歌だなー」と思って聞いてたんだけど冷静に訳してみるともう公に出来ないような破廉恥な歌詞だ、って言うことがわかったり。
relax frankie goes to hollywood
破廉恥すぎて書けないけどこりゃーひどいね(笑)
んで、こないだiPodで音楽を聴いててふと頭の中で訳してたのがKISSの「Hard luck woman」。個人的にすごく好きな曲です。
KISSってこういう人たちなんだけどこんな人たちがこんなちゃんとしたバラード歌ってるってのが間抜けでかわいいよね。
Kiss - Hard Luck Woman
-----------------------------------
If never I met you
I'd never have seen you cry
もし君に会わなければ
君の泣き顔を見ずにすんだ
If not for our first "Hello"
We'd never have to say goodbye
もし最初にハローって言わなければ
僕たちさよならを言わなくてもすんだ
If never I held you
My feelin's would never show
もし君を抱きしめなければ
僕の気持ちに気づくこともなかった
It's time I start walkin'
But there's so much you'll never know
そろそろ行かなきゃいけないんだ
君が知ることのないことはたくさんあるんだ
I keep telling you hard luck woman
You ain't a hard luck woman
不運な女性と言い続けてきたけど
本当は不運な女性なんかじゃないんだ
Rags, I really love you
I can't forget about you
ねぇ、僕はほんとに君のことが好きだよ
忘れることなんて出来ないよ
You'll be a hard luck woman
Baby, till you find your man
また不運な女性になってしまうけど
でもそれは次の男を見つけるまでだよ
Before I go let me kiss you
And wipe the tears from your eyes
行く前にキスしてもいいかな
そして涙をふかせてもらっていいかな
I don't wanna hurt you, girl
You know I could never lie
君を傷つけたくないんだよ
俺が嘘をつけないってことは知ってるだろ
-----------------------------------
で、訳してみるとさ、この男ひどいね。
僕の理解だけど多分、男から別れ話をしてる情景だよね。
---
If never I held you
My feelin's would never show
もし君を抱きしめなければ
僕の気持ちに気づくこともなかった
---
これさー、今までなんとなく付き合ってたけどぎゅっと抱きしめたら「やっぱりこの人じゃないな」って気持ちに自分で気づいちゃった、ってことじゃないのかね。
---
It's time I start walkin'
But there's so much you'll never know
そろそろ行かなきゃいけないんだ
君が知ることのないことはたくさんあるんだ
---
「なんで別れるの?やり直せないの?」って聞いてくる女性に対して「もう時間だし、知らなくてもいいことだよ」ってごまかしてる。
---
You'll be a hard luck woman
Baby, till you find your man
また不運な女性になってしまうけど
でもそれは次の男を見つけるまでだよ
---
「これから大変だけど頑張って次の男みつけてねー」ってことでしょ?
---
I don't wanna hurt you, girl
You know I could never lie
君を傷つけたくないんだよ
俺が嘘をつけないってことは知ってるだろ
---
ここが一番ひどいよね。たとえば「今までほんとに私のこと好きだったの?」とか本質的な質問を受けてそれに答えてる台詞だと思うんだけど。嘘をつけない、ってことは真実は彼女を傷つける答えなんだろう。
うーん、こんな男と付き合ってたんだから正に「ハード・ラック・ウーマン(=不運な女)」なわけですね。
早くGood luck womanになれるといいですね。
あなたも。
※ついでに見つけた可愛い写真。
大学1年生の頃かな、「英語A」というクラスがあった。これは洋楽(えーっとビートルズとか)が載ってるテキストを使ってそれを訳していく、というクラス。僕はこのクラス嫌いじゃなかったんだよね。
先生が訳には独特のこだわりを持っていてたとえば、
I left my town.
なんて歌詞があったりして学生が「私は町を出ます」なんて訳すと「違う」と言われる。
「この男性はあきらかにならず者で町から町を流浪している男なんでそう考えるとたとえば『オイラはこの町を出るのさ』と言ったニュアンスがいい」なんて言われる。
そういうの嫌いじゃない。まぁときたまオーバーすぎ滑稽だったりしたけどね。
洋楽の歌詞を訳す、というのは結構楽しくて僕は高校の頃から気づくとやっていた。今でもiPodで音楽聴いてて暇だと頭の中でやってたりする。
村上春樹もついつい趣味でやってしまう、とエッセイで言っていて立派な本にもなっているけどね。
村上ソングズ
レベルはぜんぜん違うけどやってしまう気持ちはわかる。
ただ聞いてるとなんとなく雰囲気でわかってそれはそれでいいんだけど、「よしちゃんと訳してみよう」と思って訳してみると「うーん、これは思ってたのと意味が違うな」と思うこともある。それが楽しみでついつい訳しちゃうんだよね。
たとえばFrankie Goes To Hollywoodの「Relax」という曲も僕は「おお、なんかいい感じの歌だなー」と思って聞いてたんだけど冷静に訳してみるともう公に出来ないような破廉恥な歌詞だ、って言うことがわかったり。
relax frankie goes to hollywood
破廉恥すぎて書けないけどこりゃーひどいね(笑)
んで、こないだiPodで音楽を聴いててふと頭の中で訳してたのがKISSの「Hard luck woman」。個人的にすごく好きな曲です。
KISSってこういう人たちなんだけどこんな人たちがこんなちゃんとしたバラード歌ってるってのが間抜けでかわいいよね。
Kiss - Hard Luck Woman
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If never I met you
I'd never have seen you cry
もし君に会わなければ
君の泣き顔を見ずにすんだ
If not for our first "Hello"
We'd never have to say goodbye
もし最初にハローって言わなければ
僕たちさよならを言わなくてもすんだ
If never I held you
My feelin's would never show
もし君を抱きしめなければ
僕の気持ちに気づくこともなかった
It's time I start walkin'
But there's so much you'll never know
そろそろ行かなきゃいけないんだ
君が知ることのないことはたくさんあるんだ
I keep telling you hard luck woman
You ain't a hard luck woman
不運な女性と言い続けてきたけど
本当は不運な女性なんかじゃないんだ
Rags, I really love you
I can't forget about you
ねぇ、僕はほんとに君のことが好きだよ
忘れることなんて出来ないよ
You'll be a hard luck woman
Baby, till you find your man
また不運な女性になってしまうけど
でもそれは次の男を見つけるまでだよ
Before I go let me kiss you
And wipe the tears from your eyes
行く前にキスしてもいいかな
そして涙をふかせてもらっていいかな
I don't wanna hurt you, girl
You know I could never lie
君を傷つけたくないんだよ
俺が嘘をつけないってことは知ってるだろ
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で、訳してみるとさ、この男ひどいね。
僕の理解だけど多分、男から別れ話をしてる情景だよね。
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If never I held you
My feelin's would never show
もし君を抱きしめなければ
僕の気持ちに気づくこともなかった
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これさー、今までなんとなく付き合ってたけどぎゅっと抱きしめたら「やっぱりこの人じゃないな」って気持ちに自分で気づいちゃった、ってことじゃないのかね。
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It's time I start walkin'
But there's so much you'll never know
そろそろ行かなきゃいけないんだ
君が知ることのないことはたくさんあるんだ
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「なんで別れるの?やり直せないの?」って聞いてくる女性に対して「もう時間だし、知らなくてもいいことだよ」ってごまかしてる。
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You'll be a hard luck woman
Baby, till you find your man
また不運な女性になってしまうけど
でもそれは次の男を見つけるまでだよ
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「これから大変だけど頑張って次の男みつけてねー」ってことでしょ?
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I don't wanna hurt you, girl
You know I could never lie
君を傷つけたくないんだよ
俺が嘘をつけないってことは知ってるだろ
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ここが一番ひどいよね。たとえば「今までほんとに私のこと好きだったの?」とか本質的な質問を受けてそれに答えてる台詞だと思うんだけど。嘘をつけない、ってことは真実は彼女を傷つける答えなんだろう。
うーん、こんな男と付き合ってたんだから正に「ハード・ラック・ウーマン(=不運な女)」なわけですね。
早くGood luck womanになれるといいですね。
あなたも。
※ついでに見つけた可愛い写真。
いや、英語よくわかんないんだけど例えば映画の原題名と邦題名ってあるじゃん。
あれって、原文と日本語訳の意味全然違うものでも「日本語訳のほうが雰囲気あっていいわ~」ってのがあったりするね。なんかうまい例が思い出せないけど。
いまどきの映画はわりと原題のまま日本でも公開されるけど、意訳された映画だと、なんつーかいい意味で懐かしい香りするよなー。
そうだよなー、俺も映画はいい例が浮かばんけど昔の曲はいいよね。
「Get out and get under the moon(外に出て月の下に行こう)」が「月光値千金」ってのが一番好き。「Smoke Gets In Your Eyes」が「煙が目にしみる」とかもいいね。あ、映画だと「風と共に去りぬ」もいい。
映画のタイトルがんがん和訳すればいいのになぁ。