久々の伊坂幸太郎の新刊。薄めの本なので買ってすぐ読み終えた。
伊坂幸太郎は好きだけど、ほんでこの小説も好きだけど、伊坂幸太郎を初めて読む人に「これお勧めだよー」と勧めるようなタイプの小説じゃないなぁ。
でも、「今まで伊坂幸太郎ってちょっとしっくり来なかったけどこれは好き」という人がいそうだな、とも思う。
ストーリーとしては、子供の頃からプロ野球を目指しまた周りの人からもそれを求められた少年の話。
仙醍キングス、という仙醍市をフランチャイズとし常にリーグでは最下位、という野球チームを救うことを宿命付けられた少年の話。
キングスに入るために、野球界で王となるために名前は「王が求める」「王を求める」という意味で「王求(おうく)」。
(これってさ、小説の中でも言及されてるけど、横書きだと「球」に似てるんだよね。
ほら、「王求」「球」)
彼の人生を伝記形式で記されてる。
ベースにはどうやらシェイクスピアの「マクベス」が流れてるらしい。
あのね、いいストーリー、泣けるストーリーだとは思わない。でも、悪い小説じゃないと思う。
どう感じるか、ってのは人それぞれだと思うけど、僕は「救い」の小説だと思ったなぁ。
すごくシニカルかも知れないけど、
一人の人間の人生には「救い」なんてない。
でも人類には「救い」はあるんだよね。
一言で言えない、という小説です。
一言で言えないことがあるから小説家は小説を書くんだろうけど。
さぁキング!早くマスクをつけてください!
キングしか合ってない。
>ドッピオ
だからキングしか合ってないって。
あんたらどれだけキン肉マン好きなのさ(笑)