浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

シアトル・バンクーバー旅行記:二日目編

2015-04-10 10:11:54 | 日記
シアトルで一日過ごしたあと、カナダのバンクーバーに向かった。ちなみにシアトルはワシントン州で、近くにはワシントン州バンクーバーというところもある。(アメリカは同じ名前の市が多い) だからシアトルで「明日、バンクーバーに行ってまた明後日シアトルに戻ってくるよ」と言っても地元の人から「ふーん」と言われることが多々あった。「カナダの、ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーに行く」というと「へぇ!それは長旅だねぇ」となる。

カナダまではレンタカーを借りる。日本からネットで格安のレンタカーを借りていて、3日で70ドルくらいだったので「やっぱり安いなぁ」と思っていたら、結局保険だなんだで210ドルになってしまった。あとで知ったけどアメリカのレンタカーは基本料金が安くてもろもろオプションで高い、という形式らしい。人によっては、仕事でよく運転する人なんかは自分で自動車保険にきっちり入っていて、「その人が運転する車なら全部保険でカバー」という形とかがあるみたい。だからそういう人ならレンタカーは基本料金だけで借りられるわけでめちゃくちゃお得。

まぁ、僕の3日で210ドルというのも日本で借りたらこれくらいになるし、ガソリン代込の値段だからまぁいいか。

アメリカで一人で車運転するよ、という話をしたら「え!?国際免許持ってるんですか!?」と驚かれる。持ってるよ、と答えると「すごいですね~」と言われる。ご存じない方もいらっしゃるようなので言っておきますが、日本の国際免許(だいたいの国で運転できる)はめちゃくちゃ簡単に取れます!
運転免許試験場に行って、何か申請書を書けば10分とかからずもらえます。必要なのは顔写真と手数料だけ。たぶん2000円くらいだったんじゃないかな。試験だの実技だのは何もいらない。

「左ハンドルでの運転は大変じゃなかった?」と聞かれるけどそりゃ確かに最初はちょっと違和感があったけど、慣れてしまえばそんなに大変でもない。特に他の車がいる場合にはその車についていけばいいだけだから。むしろ、誰も車がいない道や、大きなショッピングモールの駐車場なんかは「あれ?右だっけ?左だっけ?」と戸惑った。

運転はとにかく空気を読みさえすれば日本もアメリカもそんなに変わりない。空気読むことに関してはなんと言っても日本人ですからね、おかませください。

シアトルからバンクーバーまで直接ではなく、途中、スノコルミーというところに寄っていった。何があるかって?

ドラマ「ツイン・ピークス」のロケ地ですよ!

いやぁ、高校の頃、ハマったなぁ。まさか自分がこの街に来られるなんて思ってもいなかった。感無量です。

ドラマで「ダブルRダイナー」として使われていたダイナーでドラマでも出ていたチェリーパイとコーヒーを頂く。

もちろん名所スノコルミーの滝も見る。


その後、一路、バンクーバーへ。

よく「アメリカのハイウェイは景色が変わらないので運転していてもつまらない」ということを聞く。僕は「とは言ってもそれなりに楽しいんじゃないの?」と思っていた。

だけど、実際運転してみてその気持はよく分かる。

そりゃ確かに多少は景色は変わる。でもそれって次の出口の看板に書かれているのがスタバだったのが今回はマックになって、次はタコベルになった、くらいの違いしかない。確実に一人では退屈だった。列車かバスで移動すれば寝られるんだけどねぇ。。今回はなにせスノコルミーまで行きたかったのでこれは車で行くしかなかった。

国境に高速道路の料金所のようなところがあって、そこで入国審査を受けるんだけど、1レーンだけめちゃくちゃ空いてた。ラッキーと思ってそこに入っていこうとしたら「Nexus Lane」と書いてある。あのですね、奥様、Nexusって英単語ご存じですか? 僕は申し訳ないけど知らなかった。運転しているもので携帯でパッと調べるわけにも行かない。係員から「Nexus Cardを見せろ」と言われる。ごめんなさい、知りませんと言っていると「とりあえず事務所に来い」とのこと。

あとで調べて見るとNexus Cardというのはカナダ国籍の人が申請するともらえるカードだそうで、それがあるとパッと入国できるものらしい。いやぁ、知りませんでした。

普通はなかなか入れない入国事務所に入れたのでまぁいいや。とりあえず「銃も武器も持ってない、単なる観光、1日だけ」と伝えてパスポートになんとかスタンプを押してもらえる。

やっとカナダに入って駐車場の係員さんに「I'm in Canada now.(やっとカナダに入れたよ)」とボヤくと「Welcome to Canada!」と笑ってくれた。カナダ人はとても気さく。ビジターセンター(観光案内所みたいなもの)は5時で閉館していた。

ちなみにアメリカ英語でセンターは「Center」ですがカナダでは「Centre」なのね。イギリス英語なのかな? トイレもアメリカでは「Restroom」だけどカナダで「Restroomどこ?」って聞くと一瞬怪訝な顔をされたあとに「ああ、Washroomね、それならあっち」と言われた。でも辞書を引くと「Washroomは主にアメリカで用いられる」って書いてあるのでよくわからないね。

そうそう、それからアメリカではマイル表示だったのがカナダではキロ表示になった。国境を超える前までは「バンクーバーまで50」と書かれていたのが国境を超えたら「バンクーバーまで80」となって「なんで増えるの?」と混乱したけど、これは50マイル=80キロってことだね。

とにかくまぁ、国境から1時間ほど走りバンクーバーに入る。郊外には可愛い家がたくさんありちょうど桜も咲いていた。

いい時期に来たものだ。

町中のポストもかわいい。


(続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする