浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

アメ横

2004-11-04 11:51:56 | 日記
をぶらぶらと。

祝日(文化の日)ということもあり結構な人手でした。
やはりこういうある種混沌とした町並みは好きで、楽しかった。

アメ横歩いていて思うのは、「基本通貨が1000円だな」ということ。
大トロが1000円、チョコの叩き売りも1000円、カニも1000円、
明太子が2パックで1000円…。
まぁ解りやすくていい。

チョコの叩き売りなんかは子供だったら絶対欲しいと思うと思うし、
単純にみてても楽しい。

もし今住んでいる家にガスコンロがあって、調理できるのであれば
早速大トロでも買ってちょっと贅沢な晩飯にしたのだけれど。
見るだけで終了。

裏側の店が閉店セールで全部1050円で売っていて(ここも基本通貨は千円だ)
ぷらりと入ってZIPPOと革のバッグを買う。

アメ横は楽しい。

FC東京のカップ制覇について。

2004-11-04 11:11:46 | 日記
昨日、Jリーグヤマザキナビスコカップがあり、FC東京が0-0の接戦をPKで制した。
どちらかといえばレッズびいきではあるけれど、やはり「初タイトル」というのは悪くない。
しかも相手はディフェンディングチャンピオン、現在のリーグでも絶好調、サポーターも熱狂的、のレッズである。
こうなれば誰だって拍手を贈らざるを得ない。


個人的に、Jリーグには「オリジナル・テン」という階層があると思っていて、
それはJリーグスタート時にあった最初の10チーム。
出せるかな?上げてみよう。
鹿島アントラーズ、JEF市原、浦和レッズ、東京ヴェルディ、横浜マリノス、横浜フリューゲルス、清水エスパルス、名古屋グランパス、サンフレッチェ広島、えーっと後どこだ??あ、ガンバか。

その10チームにはやはりがんばって欲しいと思う。
NHLで最初の4チームが「ビッグ・フォー」と言われるように。
その10チームには繁栄も凋落もあるだろう。
ただし、最初の一歩を踏み出したことについては揺るぎがない。

まずは、アントラーズファンの僕は、レッズのリーグ初制覇をかげながら、祈る。

マティス

2004-11-04 11:00:51 | 日記
上野の国立西洋美術館でマティス展をやっていたので見に行った。

マティスなんてちゃんと見るのは初めてだった。
気づいたことは、
①デフォルメしていっている作品がある、ということ。
「背中」というブロンズ像だけど、最初は女性の背中を写実的に構成している。
「背中Ⅰ」~「背中Ⅱ」~「背中Ⅲ」~「背中Ⅳ」と進むにつれて、
背中はデフォルメされていき、臀部のふくらみはなくなり、肩にかかっていた髪はなくなり、
最後の「背中Ⅳ」では、人の形にただ背骨と思わしきひとつの柱だけが浮き上がっている。
マティスはたぶん、人の背中は要は背骨だ、と思ったのかも知れない。

②書き込めば書き込むほど醜くなる、と思ったのかもしれない。
マティスの作品群で習作や、スケッチが時系列順にならんでいるものがあった。
紙に大雑把な輪郭と目鼻だけがついていて、次に行くと少し髪が書き加えられてて、
次にはもう少し細部が書き込まれていて…。
不思議なことに、というか当たり前のことに。
書き込みが多くなればなるほど「醜くなっていく」
こちらが絶世の美女を想像していたのっぺらぼうは、書き込まれるごとに、
きつめの目ができ、深い皺が寄る。
だからこそ逆にマティスは今、見えているものから芯の部分だけを、
(それは背骨だったり、体のラインだったりするかも知れない)
抜き取ろうとしたのかも知れない。

「目に見えているもの」で言えば、マティスの作品群には、
画家としての自分が書き込まれていることが多い。
「モデルを書いている自分の手」
「モデルの後ろにある鏡に映った絵を描く自分」
自己表現欲の表れ、なのかもしれないけど、
僕は「ただ単に目に映ったものを書いただけでは?」と思った。

マティスは目に映ったものを書けば書くほど、自分の感じたもの
(美、だったり強さだったり…)
と離れていくことを感じたのではないか。