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中国政府、自動車産業国産優遇へシフト?:6日付けWSJ紙電子版(学校で教えてくれない経済学)

2012-01-06 23:26:06 | 経済学
「中国自動車産業で国産奨励に向けて政策シフト」というタイトルで、6日付けのWSJ紙電子版に、SharanTerlep記者が書いていた。中国政府は、外国企業に優遇税制を実施して来た。今後は撤廃する。その分外国メーカーのコストは上がる。外国企業は、コマーシャルベースでの競争に絞られるようになる。中国は昨年、キャデラックなどデラックス車への輸入関税を引き上げたなどと一つ一つルールを変更してきていると書いていた。

GM,Ford,VolksWagenなどの外国メーカーは、工場新設など含め中国での生産活動になんらの変更もないと、全てのメーカーがインタビューで答えている。しかし、その一方で、コンサルタント会社、Dunne&Co,CEO,MichaelDunne氏は「中国人は決して急激に(abruptly)やらない。徐々に(grduallly)に進める。要らなくなれば即追放する。」と語った。インドのTata,JauarLadRober,CEO,RelfSoeth氏は、「中国の国産優遇政策へのシフトは、全くサプライズでない」と語ったと記事を結んでいた。

たまたま、6日夕方、NHKBSの番組で、中国で商売する、アフリカ人バイヤーとの密着取材の様子を見た。中国は、アフリカ人に無制限に近い形で入国ビザを発行していた。それが昨年あたりから自由にビザが取れなくなった。インタビューを受けたあるアフリカ人は「10年後、アフリカ人の事務所は中国本土ではゼロになっているだろう。」と話していた。あるバイヤーは「中国人は利用するだけ利用する。必要がなくなれば殺してしまう。それが中国人だ。」と話していた。余りにも分かり易くて言葉もない。冒頭のWSJ紙の記事も根っこは全く同じことを言いたかったのだろう。

現役時代,さる商社の人から聞いた話である。日本人はサンプル帳を中国人バイヤーに次々見せる。それに対して、中国人バイヤーは、自分からはサンプルを出さない。日本人は自分がいかに優れているかを見せようとする。それが仇になる。敵に手の内をまるまる見せている。そのことに頭が回らないのだと話していた。日本の外交ベタも根は同じだろう。

以前にも書いたが、中国人はさなぎに卵を生みつける。さなぎを決して殺さない。卵は幼虫に孵る。幼虫はさなぎを餌にして育つ。決して急激にやらない。国産自動車が育つまでは外国メーカーを受け容れ、育て、必要がなくなると捨てる。WSJ紙のSalaTarlep記者はそのあたりを十分わきまえて今回の記事を書いたのではないか。

NHK朝ドラ「カ-ネ―ション」が好調な滑り出しを見せているそうだ。コシノ3姉妹の母親の物語である。日本が戦争に負けて70年近くなるから、特に敗戦前後の日本の様子を当のドラマを通じて垣間見ることが出来る意味でも貴重である。神戸も昭和20年(1945)3月、5月の米軍の空爆で焼け野原になった。真っ先に焼け野原に出来たのは、現JR三宮駅南のパチンコ店である。そこが北朝鮮への軍資金源になっていたという話は長じるに及んで知った。

神戸は軍需産業が密集していた。最初の空襲は3月17日、5月にかけて米軍の激しい空爆に見舞われた。見事に復興した。そして17年前の震災である。いまでは大震災と言えば外国人でも、フクシマである。それまでは震災と言えば、関東大震災に次いで、コウベだった。コウベ大震災の時、町の古老が、地震は怖かった。しかし、頭の上から爆弾が落ちて来ないから地震の方が楽だと話していた。神戸株式会社と揶揄された神戸市財政はいま大赤字である。震災の負の遺産を引きずっている家族も多い。震災の清算はいまだ終わっていない。

今朝も書いた。年寄りが、若い世代に語り継いでいく仕事は多い。甘いかもしれないが、書き残しておけば孫がひょっとして目にしてくれるかもしれない。そういう思いでパソコンを、日々、たたいている次第である。(了)

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