昨日はスタッフが1人でしたが急患も入り、昼休みもなく晩の8時過ぎまで働き詰めでした。
その急患の中に、先日来られた方がいまして、
「腰痛が酷くて来週まで待てない!」と来られたようです。異常なまでに鍼を痛がる人ですので、それだけでも腰痛の程度がわかります。
スタッフが問診をした後、ブースに入っていきましたら、付添が2人もいて、当の患者さんは立っていました。
これでは診察しにくいと思い、
「ベッドに座ってください」と言うと、後からスタッフが、
「座ると立てなくなるらしいんです」と言う。
だから立ったまま脈診をし、立ったまま脊椎診をしましたが、立ったままで治療をするわけにもいかない。
立ったままで治療をすることもできるのですが、治療後は楽に立たすことができるという自信があったものですから、
「寝ることはできますか?」と聞いたら、
「はい。座ってから立つのは難しいのですが、寝ることはできます」というので、そのまま、ゆっくり、そーっと、あっち向いたり、こっち向いたりしながら寝てもらいました。
肝虚がありましたので、先に経絡治療で脈を整えることにして、七星鍼法での経絡治療をしました。
と、鍼をしながら感じたのですが、先日は異常に鍼を痛がっていたのに、きょうはそんなに痛がらない。
「あれっ? 甘いモノを減らしたのですか?」と聞くと、
「はい減らしました。家にあるお菓子は全部捨てました」
「そうですか。それなら腰が治るのは時間の問題ですね」
と言うと、付添で来ていた人から「甘いモノで腰痛がでるんですか?」と質問がでましたので、砂糖が何故害になるのかを説明しました。
抜鍼の時間が来てスタッフが抜鍼をしたのですが、患者さんが、
「あれ? アルコールが沁みない」と言うので、またも付添の方から質問が出ました。
「沁みるのも関係あるのですか?」
「そうですよ。砂糖が体に多く入っていると血液が汚れて、皮膚や粘膜が弱くなるので、鍼を刺されると非常に痛いのです。きょうはそんなに痛がりませんので、これで甘いモノを減らしたことがわかるのです」と答えておいた。
そのように話ながら、私は「おっ! これなら巨鍼は使えなくてもJAA(関節調整鍼)は使える」と考えていましたので、伏臥になってもらいJAAで治療しました。
「はい。起きてみてください」と言うと、またも付添の方が言葉を発した。
「あらー、楽に動けるやん!」
本人が答えました。
「今は車のお菓子も全部捨てて、車ではダシ昆布を食べてます」と。