ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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中国景気対策発表後NYダウ73ドル安、原油一時64ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-11 17:08:16 | 経済学
ため池の栓を抜いたあと魚や小動物が跳ねまわっていた情景を戦争中縁故疎開のときに目にした記憶がいまも鮮明に残っている。子供のころ遠浅の砂浜でよく投げ釣りをした。潮が引くと岩場で逃げ遅れた魚が慌てている情景もよく目にした。
世界同時金融危機と騒いでいるが、お叱りをうけるかもしれないが、池の水や海水をお金だと思えば分かり易い。例えばアイスランドで突然起こった金融危機は外資が一斉に引き揚げた結果である。日本株が急落したのも外国人が日本株を換金売りしたから起こった。
一度池の栓を抜くと池に水が溜まるまでそれ相応の時間がかかる。それを2年とみるか3年とみるかいやいや5年と見るかの違いである。一端鉄棒にぶら下がっていた手を離しても元気なうちは飛びつける。経済が老化しているから、一度下に落ちると復帰は難しい。
AIGという世界最大の保健会社が2008年7~9月決算で2兆4,000億円の赤字を出した。米連邦住宅抵当公社ファニーメイは2.9兆円の赤字を出した。米FRBはAIGに4兆円注入する。底なし沼に札びらを印刷しては次々放り込むようなものだ。
米国では住宅価格が現在進行形で下げ続けている。借金が払えないため、差し押さえ件数も増え続けている。AIGの資金が枯渇して事実上保険金が払えなくなった。今朝のAIGの株価は公的資金注入で2ドル31セントへ心持反発したが一年前は60ドルだった。
1929年の大恐慌をハーバード大の卒論でまとめたその道の権威とされる米FRB議長のバーナンキさんは、まるでつきものに取り付かれたようにお札を刷り続けている。二度と悪夢の大恐慌は繰り返したくない。それには公的資金注入以外ないと思っているのであろう。
オバマ次期米大統領が11月10日、ホワイトハウスでブッシュ大統領と会談しデトロイト救済を確約した。ミシガン州選出カール・レビン上院議員は7000億ドルの金融救済ファンドから米自動車産業が歯止めなしで使える法案を提出したと今朝のWSJ紙に出ていた。
GMの今朝の株価は3ドル28セントまで値下がりした。一年前は30ドルだった。GMの株価は1946年来最低とWSJ紙は紹介している。クライスラーとの合併話が浮き沈みしている。残るフォードの今朝の株価は小反発して1ドル95セント、一年前は8ドルだった。
米自動車株が小反発した理由は中国が発表した4兆元(57兆円)の緊急経済対策である。多くのアナリストの見方では今回の中国の発表はメルトダウン(回復不能の溶解)は避けられるかもしれないが楽観的に見て2009年後半まで景気後退は続くと予測している。
NY株式市場は11月10日、取引開始早々から中国に発表を歓迎して200ドル近く上昇した。買い物が続かず前日比73ドル安8,870ドルで取引を終了した。シティーグループ、アメリカンエクスプレス、バンクオブアメリカ、JPモルガンなど金融株が軒並み下げた。
NY原油先物市場では、中国の経済対策を歓迎してはじめバレル4ドル以上上げたが結局前日比1ドル37セント高の62.41ドルで取引された。今朝のブルームバーグ通信によると時間外取引で64ドルまで反発、中国買いに期待した買い物が入っていると報じていた。
NY外国為替市場ではユーロが再び売られ1ユーロ=1.2690ドル、1ユーロ=124.69円で取引された。ドルも力がない。一方、NY金先物は一時オンス768ドルまで値上がりした。
断り無く池の水を抜いて平然としている。人任せにしていると命が危ない。〈了〉

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