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米油田発見報道で原油下げ、NYダウ小幅高ー学校で教えてくれない経済学

2006-09-06 09:44:59 | 経済学
Labor Day(労働祭)休日明けの9月5日、NY原油先物相場が、バレル59セント下げ、68.60ドルで取引されたことを材料に、NYダウ、ハイテクナスダック指数、S&P500種平均、小型株ラッセル指数いずれも小幅ながら値上がりした。

NYダウは6営業日のうち5日値上がりしたとはしゃいでいる。ただ、NYダウの値上がり幅はわずかに5ドル、原油が値下がりしても、住宅需要の落ち込みテンポが急速で、住宅価格の値上がり幅がここ6年で最低、先行き全く楽観できないと、投資家は依然警戒感を解いていないことが株価の上値の重さにも現れていると今朝のWSJ紙は紹介している。

NY原油先物相場は、史上最高値のバレル78ドルをつけたあと、イラン問題、イスラエル・ヒズボラ紛争にもかかわらず弱含みで推移していたが、高値からほぼバレル10ドル下げた計算になる。

原油先物相場の値下がりとガソリン相場のこのところの落ち着きで、警戒していた個人消費の落ち込みが軽微にとどまり、米国景気は緩やかな下降は続けるが、ハードランディングは避け、軟着陸するのではないかとの一部にやや楽観的な観測も出始めているようだ。

原油相場を引き下げた要因のひとつに、Chevron他米石油メジャーが発表した、メキシコ湾で新たな油田が発見されたとの報道がある。米紙はアラスカで油田が発見されて以来の米国内での大規模油田であると石油関係者は興奮していると報道している。

NY為替市場では、1ユーロ=1.2820ドルとドルが対ユーロでは買われたが、対円では、1ドル=115.96円とドルが売られた。金相場が14ドル上げ、オンス646ドルで取引された。原油に流れていた変わり身の早い投機資金が還流してきた可能性があるのかもしれない。

原油相場の落ち着きを株式市場が歓迎する背景の一つに、米金融政策当局が、インフレの元凶が原油高止まりであり、原油相場に落ち着きが生まれれば、短期の目標金利を5.25%まで連続して引き上げてきたが、米FRB議長のバーナンキさんは利上げ打ち止めに追い込まれるとの見方が強まっているとWSJ紙は紹介している。

一連の報道の流れで推測すると、11月の米中間選挙、2年先に控える米大統領選挙を見据えてのブッシュ政権の戦略が見え隠れしているように思えてならない。

米国では特に大統領選挙になるとなんでもありに豹変する。それが選挙の怖さでもあり面白さでもある。政治と経済は関係ないと発言した某国の首相をいただいた国民は不幸である。しかし、自己責任にも限度があるが、自分で考え、行動する以外ないであろう。(了)

江嵜企画代表・Ken


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