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督脈と任脈が入れ替わるとき
こちらの記事を参考にしながら読むとわかりやすいです
「半年ほど月経がない」というかわいい女の子が来られました。
3ヵ月以上月経がない状態を「無月経」と言いますので、この子も無月経になるわけです。
無月経の原因は、現代医学では、「疲労やストレスによるホルモンバランスの乱れ」を重視しているようです。
そして、ホルモンバランスの乱れによる生殖器からの症状や、脳下垂体との関係も含めて考えられているようです。
無月経を治療しないと、妊娠できない状態になるので、女性にとっては一大事です。
病院ではホルモン剤などを使って月経を誘発させるのですが、薬の効果が切れると、再び無月経になります。
つまり、薬を飲み続けなければならないわけです。
医師によっても違うかも知れませんが、病院での治療はホルモン剤と、
「ストレスがかからないような生活をするように」と指導されるようです。
ただ、14~5歳で婦人科の診察を受けるのは可哀想です。
ですから、鍼灸院に連れてくと思いますし、親御さんに
「この年齢で婦人科の診察はねー」と、親に言うと、
「そうなんです」と、言います。
それで当院では何をするかと言うと、
① 任脈、督脈を整える
② 食事指導をする
と言うのがポイントになります。
任督を整えるのは、鍼灸を使うと早いのですが、この子は鍼が全くダメでしたので、最初の頃は手技療法と千年灸と水玉などで治療をしていました。
しかし、治りが遅いので、
「悪いけど、頭にちょっとだけ鍼をさせてくれない?」と頼んで、4ヶ月目辺りから、頭に1番鍼(髪の毛より細い鍼)を使って治療するようにしました。
もちろん、食事も気を付けてもらいましたので、母親も一生懸命にやってくれました。
そしたら、半年ぐらいでやっと月経が来ました。
ですから、それで当院での治療は終りですが、たいていは再発しますので、そのときは再び同じ治療をして、月経が順調になるまで治療を続けます。
鍼の理論は「七星論」(人体惑星試論)によるもので、任脈を整えるために、督脈から治療していきます。
それは、中医学でも「胞中是人体生命根」(子宮は人間の生命の根源)と言われるように、生命の根源と考えられています。
「エネルギー保存則」というのがああります。
それは、「いくら使ってもエネルギー自体はなくならない」ということも表した法則で、
・エネルギーを消費しても、エネルギー自体はなくなることはない
・消費した分が他のエネルギーに変化するだけのこと
と解説されます。
経絡を一種のエネルギーと考えてその理論に当て嵌めて考えると、
督脈から流れてきたエネルギーは、消費されただけ他のエネルギーに変化することになります。
つまり、胞中(子宮)からエネルギーが起こって任脈や督脈になるとは考えないのです。
(胞中からエネルギーが起こると考えているのが従来の東洋医学)
ですから、何処かから(太陽から)入って来たエネルギーは、最初に背中の督脈をを流れて胞中に達すると考え、エネルギーが胞中まで来るのには「消費」があるので、それが変化して任脈になると考えるわけです。
つまり、督脈が「陽」のエネルギーで、それが胞中(子宮)で変化して「陰」のエネルギーになり、任脈となるわけです。
その督脈や任脈から「枝分かれして」できたのが、十二の経絡になると考えるわけです。
そのように考えていくと、断片的な経絡の流れではなく、継続的な経絡の流れとしてスムーズに解説できます。
ここにその理論を書くと、「易」から解説しなければならないので、紙面が足りなくなります。
ですから、ここでは割愛させて頂きます。
督脈と任脈が入れ替わるとき
こちらの記事を参考にしながら読むとわかりやすいです
「半年ほど月経がない」というかわいい女の子が来られました。
3ヵ月以上月経がない状態を「無月経」と言いますので、この子も無月経になるわけです。
無月経の原因は、現代医学では、「疲労やストレスによるホルモンバランスの乱れ」を重視しているようです。
そして、ホルモンバランスの乱れによる生殖器からの症状や、脳下垂体との関係も含めて考えられているようです。
無月経を治療しないと、妊娠できない状態になるので、女性にとっては一大事です。
病院ではホルモン剤などを使って月経を誘発させるのですが、薬の効果が切れると、再び無月経になります。
つまり、薬を飲み続けなければならないわけです。
医師によっても違うかも知れませんが、病院での治療はホルモン剤と、
「ストレスがかからないような生活をするように」と指導されるようです。
ただ、14~5歳で婦人科の診察を受けるのは可哀想です。
ですから、鍼灸院に連れてくと思いますし、親御さんに
「この年齢で婦人科の診察はねー」と、親に言うと、
「そうなんです」と、言います。
それで当院では何をするかと言うと、
① 任脈、督脈を整える
② 食事指導をする
と言うのがポイントになります。
任督を整えるのは、鍼灸を使うと早いのですが、この子は鍼が全くダメでしたので、最初の頃は手技療法と千年灸と水玉などで治療をしていました。
しかし、治りが遅いので、
「悪いけど、頭にちょっとだけ鍼をさせてくれない?」と頼んで、4ヶ月目辺りから、頭に1番鍼(髪の毛より細い鍼)を使って治療するようにしました。
もちろん、食事も気を付けてもらいましたので、母親も一生懸命にやってくれました。
そしたら、半年ぐらいでやっと月経が来ました。
ですから、それで当院での治療は終りですが、たいていは再発しますので、そのときは再び同じ治療をして、月経が順調になるまで治療を続けます。
鍼の理論は「七星論」(人体惑星試論)によるもので、任脈を整えるために、督脈から治療していきます。
それは、中医学でも「胞中是人体生命根」(子宮は人間の生命の根源)と言われるように、生命の根源と考えられています。
「エネルギー保存則」というのがああります。
それは、「いくら使ってもエネルギー自体はなくならない」ということも表した法則で、
・エネルギーを消費しても、エネルギー自体はなくなることはない
・消費した分が他のエネルギーに変化するだけのこと
と解説されます。
経絡を一種のエネルギーと考えてその理論に当て嵌めて考えると、
督脈から流れてきたエネルギーは、消費されただけ他のエネルギーに変化することになります。
つまり、胞中(子宮)からエネルギーが起こって任脈や督脈になるとは考えないのです。
(胞中からエネルギーが起こると考えているのが従来の東洋医学)
ですから、何処かから(太陽から)入って来たエネルギーは、最初に背中の督脈をを流れて胞中に達すると考え、エネルギーが胞中まで来るのには「消費」があるので、それが変化して任脈になると考えるわけです。
つまり、督脈が「陽」のエネルギーで、それが胞中(子宮)で変化して「陰」のエネルギーになり、任脈となるわけです。
その督脈や任脈から「枝分かれして」できたのが、十二の経絡になると考えるわけです。
そのように考えていくと、断片的な経絡の流れではなく、継続的な経絡の流れとしてスムーズに解説できます。
ここにその理論を書くと、「易」から解説しなければならないので、紙面が足りなくなります。
ですから、ここでは割愛させて頂きます。