(学校で教えてくれない経済学)
幸福度を示す国民総幸福度指数(GNH)は、1972年にブータン国王が提唱した健康や文化など9つの要素で構成した指標である。日本経済新聞社発行の「日本の地図2013年版」によれば、日本で幸福度ベスト3は①福井県、②富山県、③石川県、一方ワースト3は下から47位、大阪府、次いで高知県そして45位が兵庫県と出ていた。昨年11月機会あってブータンを訪れた。ブータンがヒマラヤの豊富な氷河を生かした水力発電で出来た電気をインドに売って稼ぎ、その他諸外国、世銀などの援助で国の台所が成り立っていることをはじめて知った。わずか正味3日、しかも限られた場所でのブータンを垣間見てだけだからえらそうなことはいえない。その他、見ると聞くと大違いな面が多々あることを実感した。
見聞記ということでは、最近読んだ「日本奥地紀行(Unbeaten Trucks in Japan)」(平凡社ライブラリー、2000年2月15日刊、イザべラ・バ―ド著)は面白かった。それは東京から北海道までの旅先から、イギリス人女性が、妹に送った手紙を一冊にまとめたものであるが、明治初期、文明開化期の日本の姿が、映像を見る如く見事に描かれており、興味が尽きない。「イザべラバードの『日本奥地紀行』を読む」(平凡社ライブラリー、2002年12月刊、宮本常一著)は、宮本常一氏 の講演会での話しをそのまま本にしたものである。宮本常一氏は「アイヌの世界は習俗の上では割合にわれわれと共通するものがあるのですが、気風の上で違ったものがある。イザべラ・バードが行っても皆が物見高く集まると云うことはなく、無関心である。ところが、一方、東京を出て青森の間では、どこへ行ってもわんさとひとがおしかけて彼女をみている。」という下りが特に面白かった。個人差はあろうが、日本人の気質は良くも悪くも100年前とほとんど変わっていない。
話変わってこちら「学校で教えてくれない経済学」。2014年最初のNY株式市場は、2008年来はじめてとなる値下がりではじまったと2日付けWSJ紙電子版でAlxandraScggs記者は記事冒頭に書いた。NYダウは135ドル安、16,441ドルで取引を終えた。CNBCのニュースをテレビ画面を見ながら聞き流していたが、昨年株価は27%上げたから当然だ。28%下げたNY金先物がオンス18ドル高、1,223.90ドルで取引されたと解説した。WSJ紙記事によれば「ポートフォリオを株式に余りにも傾け過ぎていた。その結果、株のウエートを少し減らしその分債券を買った。債券が値上がりし10年物利回りは再び3%を割った。大方の投資家は2014年通しでは楽感的だが2013年のように行かないと冷静に見ている。一方、NY金は値上がりでキック・オフした。原油(WTI)は3%安、バレル95.44ドルだった。欧州株価総合指数も、12月の製造業指数が改善したが、ドイツ株1.6%,英国0.5%,フランス1.6%それぞれ下げた。一方、トルコ市場はトルコ閣領スキャンダルで、株、通貨トルコリラ共に大幅値下がりで始まった。アジアでは上海総合株価指数が、中国の製造業指数悪化を材料に0.3%下げた。」と書いた。先のCNBCはタイでは反政府デモは悪化一途をたどり、株式、通貨共に大幅値下がりしたと伝えていた。高く上げたものは必ず落ちてくる。フライは追いかける過ぎるとボールを落とすとプロのG佐藤選手が先日話していた。(了)
幸福度を示す国民総幸福度指数(GNH)は、1972年にブータン国王が提唱した健康や文化など9つの要素で構成した指標である。日本経済新聞社発行の「日本の地図2013年版」によれば、日本で幸福度ベスト3は①福井県、②富山県、③石川県、一方ワースト3は下から47位、大阪府、次いで高知県そして45位が兵庫県と出ていた。昨年11月機会あってブータンを訪れた。ブータンがヒマラヤの豊富な氷河を生かした水力発電で出来た電気をインドに売って稼ぎ、その他諸外国、世銀などの援助で国の台所が成り立っていることをはじめて知った。わずか正味3日、しかも限られた場所でのブータンを垣間見てだけだからえらそうなことはいえない。その他、見ると聞くと大違いな面が多々あることを実感した。
見聞記ということでは、最近読んだ「日本奥地紀行(Unbeaten Trucks in Japan)」(平凡社ライブラリー、2000年2月15日刊、イザべラ・バ―ド著)は面白かった。それは東京から北海道までの旅先から、イギリス人女性が、妹に送った手紙を一冊にまとめたものであるが、明治初期、文明開化期の日本の姿が、映像を見る如く見事に描かれており、興味が尽きない。「イザべラバードの『日本奥地紀行』を読む」(平凡社ライブラリー、2002年12月刊、宮本常一著)は、宮本常一氏 の講演会での話しをそのまま本にしたものである。宮本常一氏は「アイヌの世界は習俗の上では割合にわれわれと共通するものがあるのですが、気風の上で違ったものがある。イザべラ・バードが行っても皆が物見高く集まると云うことはなく、無関心である。ところが、一方、東京を出て青森の間では、どこへ行ってもわんさとひとがおしかけて彼女をみている。」という下りが特に面白かった。個人差はあろうが、日本人の気質は良くも悪くも100年前とほとんど変わっていない。
話変わってこちら「学校で教えてくれない経済学」。2014年最初のNY株式市場は、2008年来はじめてとなる値下がりではじまったと2日付けWSJ紙電子版でAlxandraScggs記者は記事冒頭に書いた。NYダウは135ドル安、16,441ドルで取引を終えた。CNBCのニュースをテレビ画面を見ながら聞き流していたが、昨年株価は27%上げたから当然だ。28%下げたNY金先物がオンス18ドル高、1,223.90ドルで取引されたと解説した。WSJ紙記事によれば「ポートフォリオを株式に余りにも傾け過ぎていた。その結果、株のウエートを少し減らしその分債券を買った。債券が値上がりし10年物利回りは再び3%を割った。大方の投資家は2014年通しでは楽感的だが2013年のように行かないと冷静に見ている。一方、NY金は値上がりでキック・オフした。原油(WTI)は3%安、バレル95.44ドルだった。欧州株価総合指数も、12月の製造業指数が改善したが、ドイツ株1.6%,英国0.5%,フランス1.6%それぞれ下げた。一方、トルコ市場はトルコ閣領スキャンダルで、株、通貨トルコリラ共に大幅値下がりで始まった。アジアでは上海総合株価指数が、中国の製造業指数悪化を材料に0.3%下げた。」と書いた。先のCNBCはタイでは反政府デモは悪化一途をたどり、株式、通貨共に大幅値下がりしたと伝えていた。高く上げたものは必ず落ちてくる。フライは追いかける過ぎるとボールを落とすとプロのG佐藤選手が先日話していた。(了)