(学校で教えてくれない経済学)
米FRB(連邦制度理事会)が、29日、FOMC(連邦公開市場委員会)で、米国経済はTapering(量的金融緩和縮小)するに十分回復しつつあるとの判断から、当初予定通り、12月と同額の100億ドル債券購入額を減らすと発表した。しかし、投資家は、新興国市場での通貨安、株安連鎖から、新興国経済が悪化、米企業業績に影響すると警戒、NYダウは下げに転じ、前日上昇分を上回る189ドル安、15,738ドルで取引を終了したと1月29日付けのWSJ紙電子版でAlexandraScaggs記者は書いた。債券相場は下落、10年物国債利回りは前日の2.748%から2.675%へ低下した。ドルが対円で売られ、1ドル=102.16~18円、1ユーロ=139.56~62円で取引された。NY原油(WTI)はバレル0.1%安、97.36ドル、NY金はオンス0.9%高1,262.20ドルで取引を終えた。
WSJ紙の記事は続く。「さらなる通貨安を防ごうと、南アフリカとトルコは、突然の利上げを発表した。ところが南アフリカ・ランド、トルコ・リラ共に、米FRBのTapering発表後、再び下げに転じ、南ア及びトルコ両国の利上げは失敗に終わった。一部投資家は利上げは振興国経済に悪影響を与える。今回の利上げ幅では新興国からの海外資金の流出を防ぐことは出来ない。投資家の多くは新興国から逃げ出すことを望んでいるからだ。新興国からの資金には中国経済の減速が背景にあると一部投資家は指摘した。新興国市場の動揺は欧州株下落の引き金となった。アジア株はトルコ利上げを歓迎して値上がりした。日本株は29日、2.7%急騰した。しかし、トルコリラはFRB発表後下落に転じた。」と書いた。
30日朝6時40分から放送のブルームバーグは「アメリカの失業率は6.7% へ下落し、GDP成長率も4.1% 増へ上方修正された。緩やかだが確実に改善している。今回のFOMC声明文に振興国問題には一言も言及されていない。」と指摘していた。30日朝5時45分からのモーニングサテライト出演の堀古英司氏は「米国の個人投資、企業の設備投資共に増加している。Tapering継続でFRBは決めていた。今回政策変更しておればむしろ市場は動揺混乱しただろう。2月1日にイエレン氏が新議長になる。仮に不安材料があるとすれば、何かあったときにFRBが既定方針を変更できるか否かであろう。今回はその懸念が出た結果、株式相場は下げた。」と話していた。
30日放送のワ―ルドWaveMorningで、スペインTVEが米FRBのTapering継続を詳しく報道、「FRBは新興国通貨安、株安、新興国経済への影響を取り上げなかった。南アランド、アルゼンチンリラ、ブラジルレアル、インドリラ、インドネシアリアル、トルコリラの下落、これら諸国の経済悪化につながる。2月からのイエレン新議長が果たして食い止めらだろうか」と解説していた。スペインはユーロ圏の中でも失業率が26%台で高止まりしている。新興国経済の混乱が続けばスペイン金融機関に問題が波及すると懸念していた。
神戸市内でも人気の全くない個所が増えて来た。温もりがないと家庭も街も危ない。(了)
米FRB(連邦制度理事会)が、29日、FOMC(連邦公開市場委員会)で、米国経済はTapering(量的金融緩和縮小)するに十分回復しつつあるとの判断から、当初予定通り、12月と同額の100億ドル債券購入額を減らすと発表した。しかし、投資家は、新興国市場での通貨安、株安連鎖から、新興国経済が悪化、米企業業績に影響すると警戒、NYダウは下げに転じ、前日上昇分を上回る189ドル安、15,738ドルで取引を終了したと1月29日付けのWSJ紙電子版でAlexandraScaggs記者は書いた。債券相場は下落、10年物国債利回りは前日の2.748%から2.675%へ低下した。ドルが対円で売られ、1ドル=102.16~18円、1ユーロ=139.56~62円で取引された。NY原油(WTI)はバレル0.1%安、97.36ドル、NY金はオンス0.9%高1,262.20ドルで取引を終えた。
WSJ紙の記事は続く。「さらなる通貨安を防ごうと、南アフリカとトルコは、突然の利上げを発表した。ところが南アフリカ・ランド、トルコ・リラ共に、米FRBのTapering発表後、再び下げに転じ、南ア及びトルコ両国の利上げは失敗に終わった。一部投資家は利上げは振興国経済に悪影響を与える。今回の利上げ幅では新興国からの海外資金の流出を防ぐことは出来ない。投資家の多くは新興国から逃げ出すことを望んでいるからだ。新興国からの資金には中国経済の減速が背景にあると一部投資家は指摘した。新興国市場の動揺は欧州株下落の引き金となった。アジア株はトルコ利上げを歓迎して値上がりした。日本株は29日、2.7%急騰した。しかし、トルコリラはFRB発表後下落に転じた。」と書いた。
30日朝6時40分から放送のブルームバーグは「アメリカの失業率は6.7% へ下落し、GDP成長率も4.1% 増へ上方修正された。緩やかだが確実に改善している。今回のFOMC声明文に振興国問題には一言も言及されていない。」と指摘していた。30日朝5時45分からのモーニングサテライト出演の堀古英司氏は「米国の個人投資、企業の設備投資共に増加している。Tapering継続でFRBは決めていた。今回政策変更しておればむしろ市場は動揺混乱しただろう。2月1日にイエレン氏が新議長になる。仮に不安材料があるとすれば、何かあったときにFRBが既定方針を変更できるか否かであろう。今回はその懸念が出た結果、株式相場は下げた。」と話していた。
30日放送のワ―ルドWaveMorningで、スペインTVEが米FRBのTapering継続を詳しく報道、「FRBは新興国通貨安、株安、新興国経済への影響を取り上げなかった。南アランド、アルゼンチンリラ、ブラジルレアル、インドリラ、インドネシアリアル、トルコリラの下落、これら諸国の経済悪化につながる。2月からのイエレン新議長が果たして食い止めらだろうか」と解説していた。スペインはユーロ圏の中でも失業率が26%台で高止まりしている。新興国経済の混乱が続けばスペイン金融機関に問題が波及すると懸念していた。
神戸市内でも人気の全くない個所が増えて来た。温もりがないと家庭も街も危ない。(了)