ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ある一人の経済専門家           NO10

2004-10-12 15:09:42 | 経済学
 どんな仕事でも、長年続けると、そこから見えてくるものがあり、
皆さんがやっている仕事や趣味からでも、多分、
いろいろなことが見えていると思います。

 私がお世話になっている、経済専門の大先輩がおられるのですが、
先輩の説く「経済学」は、実におもしろい。
 何がおもしろいからと言うと、私でも理解できるからおもしろいのです。

 例えば、ある農協の講演会で、農協が、某大学の教授先生を
お招きして講演をして頂いたそうです。
 集まった農家の方々は、胸をワクワクさせて先生の講演に聞き入りました。
そして教授は、「ここのドジョウは少し痩せているので、
もう少しドジョウを肥やしたほうがいい、そのためには・・・・・・・」
と2時間ほど講演をされたそうです。

 講演が終わり、農家の方々は帰りの玄関で、「ええお話だんべなー。
んだけど、なんで畑にドジョウが居んだべー」と話していたそうです。
(*間違った方言になっているかも知れませんが、ご了承ください)
教授先生は「土壌」について話したのに、生き物の「ドジョウ」と
勘違いされてしまったのです。
 そんな学者はいっぱいいます。難しい言葉を使うのが賢く見えると
思っているのです。

 経済学の話になると、もっと酷い。
 そこには政治家や国家に守られた企業家の私欲や企みが入るからです。
しかし、これからご紹介する経済の専門家は、
すばらしい経済学を説いてくれます。
 この先生は、ある大きな組合で、長年経済を担当し、
日米貿易交渉のために、アメリカに転勤させられたのですが、
何年か交渉の手伝いをして、好成績を収めた先生です。

 ちなみに、この先生の虹彩は、「ジャーナリストタイプ」で、
鋭い直観力と行動力が虹彩にも現れています。
では、ある一人の経済専門家のお話をお聞きください。


学校で教えていない経済学

                     江嵜企画代表  平成16年10月11日

 経済講演会をたまにのぞくと、どこの会場もむせかえらんばかりの
むんむんとした熱気で息苦しくなるほどです。
 ほとんどが、ビンに白いものが目立つ紳士がメモをさかんにとっています。
講演の終わりになにか質問がありませんかと講師が聞いても
ほとんど手があがりません。質問出来るくらいなら講演会など
おそらく聞きにいかないでしょう。
 多くの人は質問も出来ない。話しを聞いただけでは消化できず
悶々として講演会場を後にする人が多いのは誠に残念です。
 
 とにかく日本人は講演会が大好きです。ひとの話しは聞きに
いきます。聞くだけです。これはもう病気です。
いろいろ話を聞いて、ますます混乱しています。
みな言うことが違うからです。
 日本の教育の原点は、みなが同じことをすることをよしとして
きました。人は一人一人違います。子供の頃から皆と同じ
物を、ランドセルからして持たせて来ました。ひとと違うことを
すると変わり者扱いして来ました。

 11月1日から新札が発行されます。アングラマネーが
ぞろぞろ出てくるのではないかと一部の証券アナリストは
はやしています。啓蟄でもあるまいに出る虫は既に出ています。
指示されてでてくる虫など世の中に一匹もいたためしはありません。
 来年4月にはペイオフが解禁になります。無け無しの金を
にぎりしめて郵政公社の窓口をうろうろしている
老人を最近結構見かけます。
  どこの銀行に預けても郵便貯金に入れても金利はゼロ同然です。
郵政民営化すれば金利が上がればそれなりの効果はあります。しかし
そんなことはありません。
 
 それでいて日本という国は不思議な国で、お金の話をすると
はしたないと毛嫌いします。そのくせ郵便局は大好きです。
銀行も大好きですが、横文字が最近やたらと目に付きます。
とくにお年よりは銀行から足が遠のく人が増えたようです。
 
 日本の学校では経済学を教えてきませんでした。
経済学はひとり一人の毎日の生活に切ってもきれない代物です。
それが毛嫌いされています。一番身近な学問がおろそかにされています。
 
 新聞や雑誌に「やさしい経済学」というコラムがよく出ています。
ところがそれがなかなか難しいのです。なにを言いたいのか一読しても
分かりません。
 「初心者にやさしい株式投資」という見出しもよく目につきます。
株式投資に、初心者も玄人もありません。常にイーブンチャンスです。
玄人が成功して初心者が失敗するなどいった決まりなどありません。
新聞や雑誌の記事を一読するだけで株式投資が出来るほど
生やさしい世界ではありません。
 
 株式は危険だが、債券は安心だという記事ものっています。
イチローさんのコマーシャルで国債を宣伝していますが本当に
安心できるのでしょうか。米国の金利がじりじりあげてきました。
金利が上がれば債券相場は下がります。全てリスク商品には
コストを伴います。金をかけないで賞金だけせしめ様など
という魂胆こそ一番危険な発想です。
 
 お金は世の中で一番臆病な生き物です。
追いかけるとすぐ逃げて行きます。お金は取り行こうとすると
どうしても脇が甘くなるからです。開いた脇からお金はするりと
逃げて行きます。
 他人に勧める暇があれば自分で稼ぐというのが投資の
原点です。アナリストも自分の不都合な事実は話せません。
物事には言えることと言えないことがあるからです。
 証券会社も似たようなものです。自社の売りたい銘柄を薦めます。
営業マンにはノルマがあるからです。スーパーの牛乳のタナでもおなじです。
賞味期限が迫った牛乳を手前へ手前へと出して並べています。
経済とはそういう世界です。
 
 日本人の遺伝子の中には農耕民族の血が色濃く
流れています。動くものが根っから苦手科目です。
株式相場や債券相場、さらには最近流行りの
原油や金などの商品相場は動くことにかけては人後に落ちません。
 
 経済には流れがあります。相場にはその流れが
さらに極端な形で現れます。動くものが生来苦手な
日本人は経済が苦手で自然です。
 
 野球にも試合の流れがあります。流れが切れたり
流れが変わるとそれを元にもどすのに時間がかかります。
経済も同じです。流れを読み違えると、とんでもない結果になります。
 経済は生き物です。交代時期を誤ったがために投手が
火達磨になるのは野球ではしばしば起こります。
 
 日本のプロチームは、野球にしろサッカーにしろ
有名外人選手に大金をはたいてとって来ます。
ところが裏目になることが多々あります。
日本人を殺すには刃物は無用です。「有名ですよ」と
一言いえばコロリと落城するからです。
有名な銀行だから安心だという人がいます。こんなことを
言うのは日本人だけのようです。
 それにしても詐欺にかかる人が多すぎます。有名な政治家、
有名な病院、有名な学校に弱いひとが多すぎます。

 備え有れば憂いなしです。チャップリンは人生には
愛とSome Moneyが必要だと名言を残しています。
彼がMuch Moneyと言わないところになんとも
言えない味を感じます。
 
 椅子とりゲームという遊びがあります。
英語ではMusic Chairesと呼ぶゲームです。
音楽が止まると椅子が1つずつなくなっており、
自分の座席を確保出来なければ一巻の終わりです。
 
 経済に限らず人生すべからくゲームです。
経済はそのなかでも売りと買いのゲームです。
買う人が売りたい人より多ければ値段が上がります。
つねに同じところにいないのが経済現象です。
 日本人は子供の時から学校で生きた経済学を
習わないで大きくなりました。これからは教育現場でも
経済学を基礎からしっかり勉強する必要がありそうです。(了)


以上、江嵜企画代表のお話でした。


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