ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米株安にも目を向けてみませんか   No80

2004-10-24 23:33:33 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表 

 多大の被害を残したが、台風23号が通り過ぎてホッとしたのも
つかの間、今度は新潟地震である。今年は本当に災害が多い。

 新聞、テレビは台風の被害報道から地震報道へ鮮やかに
シフトした。日本のマスコミの1つの特徴は台風なら台風、
地震なら地震、イラクならイラク一色である。
 
 横一線で真っ黒になったり、真っ白になったりする
傾向が強いから、見たり聞いたりする一般大衆は目を
白黒するばかりである。

 日本では横一線の性癖はこどものころから親から
刷り込まれ、成長するに及んでますます磨きがかけられる。
日本人の生来の気質がひとと違うことを良しとしない。

 その代表の1つが新聞、テレビである。他社と違う記事を
載せると、他社と違うではないかと読者からお叱りをうける
という話をよく聞く。

 テロと闘うと一国の首相が言うとテロには多種多様な中身が
あるにもかかわらず、深く考えない。郵政民営化というとその
実態は妖怪のように得体の知れないしろものであるにも
かかわらずなんとなくわかったような顔をする傾向が
日本人、一人一人に強い。

 日本では新聞、テレビに出ないと事件にならない。
なんとか新聞だねにならないように全精力を尽くす傾向が強い。
そのため表沙汰になったときには手遅れである。
突然テレビや新聞に関係者が出てきて
「世間をお騒がせしました」と頭を下げてケリとなる。

 ここは経済の話である。経済は生き物である。生き物で
有る点では台風も地震も同じである。ところが、こと経済の話や
特に株の話になるとどうしたことか極端に日本人はいやがる。

 いま米国の株価が日々下がりつづけている。少しでいいから
米国株価の動きにも目を向けて欲しい。10月22日、NYダウ
平均株価は108ポイント下げ、9,757ドルで取引を終了した。

 米国資産離れがひたひたと進んでいるからだ。米国から
資金が逃げているから値段が下がる。台風23号は多大の
被害をもたらしたが、水は高きより低きに流れる。どうしても
地盤の低いところに被害が出やすい。

 お金は逆だ。低きから高きへお金は流れる。値段が高くなる方へ
値段が高くなる可能性を求めてお金は移動する。米国の株が
値下がりしているのは米国からお金が逃げているからだ。

 お金は世界で一番臆病な生き物である。お金は得体の
知れない妖怪に特に弱い。いまエコノミストやアナリストを
困らせている妖怪はなにか。

 原油相場がどこまで上がるのかの見極めがつかないことが
1番。金余り政策を米国はじめ各国がいつまで続けるのかが
わからないことが2番。中国経済などアジアの景気がこの先
どうなるか読みにくいことが3番である。

 血液の流れは右回りだと専門家に聞いた。台風は左回りだ
そうだ。台風がたびたび襲来するとからだの中で血液の流れに
混乱が起こるそうだ。

 全てを台風のせいにしたくないが、日本も米国も今年は
台風やハリケーンが多発している。血液(お金)の流れに
混乱が起こると経済に元気がなくなる。

 株価は全てではないが、世界経済のリーダーである米国株の
値下がりは世界のお金〔血液〕の流れに混乱が起っていることに
信号を送ってくれているのかもしれない。

 台風にも地震にも目を離すことは出来ないが、米国株の動向にも
目を向けてみませんか。(了)


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