しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

インビクタス/負けざる者たち

2010年02月21日 21時47分57秒 | 作品名(あ行)
第173回「作り話のような、でも本当の話」

今日ほど映画館へ足を運ぶことを悩んだ日は珍しい。
今週から公開される作品はあれど、観たい作品が無い週末。
それでも映画館へ足を運ぶ。
気乗りしないけど作品を選ぶ。
まさに惰性で、ブログの為だけに映画館にいた自分。そんな状態で映画を観る必要があるのだろうか・・・

そんな不運な日に選ばれてしまった作品「インビクタス/負けざる者たち」はとても可哀想な精神状態の私に鑑賞されてしまうことになりました。しかし・・・

物語は1995年の南アフリカ共和国。前年に黒人初の大統領となったネルソン・マンデラは自国で行なわれるラグビー・ワールドカップが混迷する南アフリカを救う起爆剤になると思っていた。しかし、アパルトヘイトが解消されたばかりの南アフリカは白人と黒人がお互いを牽制し、白人ばかりのチームを応援しようとする黒人はほとんどいなかった。チームとしての力も決して強いとは言えず、誰もが1次リーグで敗退を予想していた。
大統領はチームの主将であるフランソワ・ピナールを呼び、「ラグビーで国民を元気づけてくれ」と言った。その言葉に戸惑いながらもチームは快進撃を続け、初出場にも関わらず初優勝を成し遂げる。南アフリカ共和国が人種の壁を超え、1つの国として歓喜する出来事だった。

と、ストーリーだけ聞くと余りにもよく出来ていて、感動物のフィクションのような気がしてしまいますが、これは現実のお話です。正直、このお話が作られた物だったとしたら、これほど高い評価の映画ではなかったと思います。評価は★★★★☆です。

この映画はラグビー・ワールドカップを優勝したチームの話である前に、ネルソン・マンデラのお話です。名前だけは知っていましたが、彼の凄さを実感させられる映画でした。
恐らくこの凄さは、他人種とあまり交流することなく暮らしている日本人には伝わらないのでは?と思います。この日本という国は「鎖国」は解かれ、多くの外国人がいますが、同じ国に住んでいるという感覚はほとんどありません。日本人の心のどこかには、いまだに別の人種に対する壁のようなものが存在していると思います。

映画館に行った時はまったく乗り気ではなかったのに、今夜はこの映画を観た事を喜んでいる自分がいました。久しぶりに清々しい気分で映画館を後にした、そんな夜でした。

インビクタス / 負けざる者たち [Blu-ray]
クリント・イーストウッド,モーガン・フリーマン,ジョン・カーリン,ティム・ムーア,ゲイリー・バーバー,ロジャー・バーンバウム,アンソニー・ペッカム
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