しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

アンフェア the end

2015年09月07日 22時13分40秒 | 作品名(あ行)
第387回「別に篠原涼子のお尻が見たかったわけじゃない。」
最近のこのブログで散々「テレビ局制作の映画」を批判していますが、そのキッカケともいえる作品が「アンフェア」です。テレビシリーズ、スペシャルドラマ、さらには劇場版とそれほど大ヒットという印象は無いのですが、続いているこの作品の最後の作品が劇場で始まりました。正直、映画の内容については期待していませんでした。私の中では完全に「乗りかかった舟」を終わらせる為に劇場へと向かったのでした。ブログでの酷評を書くつもりで・・・今回の作品は「アンフェア the end」です。

かつては警視庁一の検挙率を誇った敏腕刑事・雪平夏見。父親を殺した犯人を探すために刑事となり20年以上が経過した。数々の事件に関わり彼女が手にしたのは警察・検察・裁判所などに巣食う巨悪を倒すための機密データだった。そのデータの使い道を模索している中、ある転落事故が起こる。その現場で雪平が目にしたのは10年前に起きた推理小説事件の遺留品「アンフェアなのは誰か」と書かれた栞だった。やがて転落事故の被害者がネイルガン連続殺人事件の首謀者だった村上克明検事であることが判明、その容疑者として逮捕された津島直紀は「自分はハメられただけ。雪平でなければ話さない。」という。やがて浮かび上がる組織の影、雪平と津島の命は?そして明らかになる全ての謎。

ここまで色々書きましたが(以前のブログも含めて)、この物語はやはりすでに破綻しているわけで、観終わった後にスッキリするはずもなく。ただただガッカリでした。登場する新キャラクター達。次々と裏切りを繰り返すあの人やこの人。明らかになった最大の謎のはずだった父親殺しの犯人。何もかもが後付け、思いつき感が満載でした。

ネタばれにならないように詳しくは書きませんが、彼が裏切り者であったのならば、途中で殺された彼と彼は死ぬ必要はなかったでしょう。もっと言ってしまえば彼が見つけた雪平の父親殺しの真相についても、もしかしたら嘘なのかも?とか最後にこの作品特有の「最大の裏切り者」を作ったことで、伏線もなにもかもが台無しになってしまいました。挙句の果てには、数年間も模索していた機密データをアッサリと使用。だったらもっと早くなんとか出来ただろうに・・・さらに言えば、組織は1人の刑事も始末できないほど無能なのか?などなどツッコミ所満載で最後を迎えました。

点数は★★☆☆☆です。ずっと見続けた作品なので鑑賞しましたが、テレビシリーズなどを観ていないのであれば、おススメしません。そのうち地上波でやるのを待てばいいと思います。タイトルにもしたように、もはや篠原涼子のお尻を褒めるしかありませんでした。前から思っていたのですが、原作者である秦建日子氏がテレビ版からの脚本を書いていたらこんなことにはならなかったのではないでしょうか?

やっとこれで舟を降りられますが、数年後に「アンフェア the return」なんて勘弁してくださいねw

アンフェア the end Blu-ray スタンダード・エディション
篠原涼子,永山絢斗,阿部サダヲ,吉田鋼太郎,加藤雅也
ポニーキャニオン


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