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しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

REC/レック2

2009年12月13日 23時16分35秒 | 作品名(ら行)
第164回「果たして、2匹目のドジョウはいたのか?」

今夜は第157回で話題にした「REC/レック2」を観てきました。今週は「パブリック・エネミーズ」を観るしかないのかなぁ・・・。と思っていたのです。いや決して「パブリック・エネミーズ」がつまらないと言っているのではなく、なんとなく興味をそそられなかったというか・・・。で、何気なしにホームページでこちらのサイトを覗いてみたのです。特に理由があったわけではないのですが、なんとなくここにも映画館があったなぁ。くらいの気持ちで覗いたのです。
すると、なんと群馬県内では上映していないはずの「REC/レック2」が上映されているじゃありませんか!しかも2週間の限定公開。これは何かの縁としか思えない。
そこで、ちょっと遠かったのですが念願の「REC/レック2」を観ることができました。

物語は前作「REC/レック」のエンディングから始まります。狂犬病に似た病気の感染により隔離されたアパート。病気に感染した人は、凶暴になり人を襲い、噛まれた人間はさらに人を襲う。というゾンビ映画の王道を行く設定をPOV方式で撮影されたスペイン映画です。前作では偶然に消防隊のドキュメント撮影中のテレビクルーが事件に巻き込まれ、恐ろしい光景が広がっていく。今作はある命令を受けた衛生局の職員とSWATの隊員が記録用に用意したカメラの映像が視点となり、前作の続きが繰り広げられます。
そして、前作で明かされなかった事件の真相が明らかになります。

今作の良かった点は、今後のPOV方式の映画にも影響を与えそうな視点の切り替えが導入されていたこと。基本はSWAT隊員の記録用カメラ、途中で隊員がヘルメットに付けられている目線カメラに。さらには偶然に現場近くにいて、現場に忍び込んだ若者達の視点。そして最後はなんと前作で死んだと思われていた彼女のカメラに。と今までのPOVと言えば1台のカメラが基本だったのですが、自然な感じで視点の切り替えが映画をいい感じで盛り上げていました。

悪い点というか、個人的に残念だったのは事件の真相にちょっと無理があるかな?というところと、明らかに続編を意識したラスト。かつて「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」がそうであったように、前作が当たったからといって調子に乗ってPOVから逸脱した続編を作ると失敗するという点。この「REC/レック2」はPOVの続編としては珍しく成功だったと思います。

点数は★★★★★です。2匹目のドジョウはいましたが、この先は脚本とPOVという特殊な設定を逸脱しないことが重要でしょうね。
事件の前日談のようなお話も見たい気がします。

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REC/レック

2009年10月27日 23時46分56秒 | 作品名(ら行)
第157回「観たい映画はあるのだけれど・・・」

今週も劇場に足を運ぶことはありませんでした。いや、観たい映画は色々あるんですよ。「ホースメン」「バタフライ・エフェクト3」「母なる証明」などなど、なかでも観たいのは「REC/レック2」です。
しかし、どの作品も私の住んでいるところの近くでは上映されていないんですよねぇ。どの作品もミニシアター系の扱いのように上映館が極端に少ないんですよ。地方都市に住んでいる不幸を噛み締めている今日この頃です。

というわけで今週も劇場では観なかった映画の紹介です。その作品は今年の1月に「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」を観た時にも少し触れましたが、「REC/レック」です。
上記でも書いたように現在、「REC/レック2」が公開されていますが、そのシリーズの第1作目です。最近では珍しいスペイン映画なのですが、面白いと聞いていたので劇場で鑑賞していないのに、DVDを買った珍しい作品です。しかも当たりでした。

物語はスペイン、バルセロナ郊外。ローカルTV局の女性レポーター、アンヘラはカメラマンと共に消防隊の密着取材をしていた。深夜、老婆の叫び声を聞いたという通報を受けて現場アパートに急行すると、そこには血みどろになった老婆の姿があった。老婆を救出しようと近づくと突如噛み付かれてしまう隊員。その後、突如封鎖されてしまうアパート。噛み付かれた隊員も狂ったように人に襲い掛かり出す。一体、何が起ころうとしているのか。TV局のカメラに映し出された恐怖の一夜とは・・・

この作品は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「クローバーフィールド」などのように1台のカメラが撮影されたかのように作られたPOV方式で作られたホラー映画です。かなり面白いとの評判でハリウッドでもリメイクされた作品だったので、すごく観たかったのですが、劇場での公開で観る事が出来ずに思い切ってDVDを買いました。

ゾンビ映画とはちょっと違うのですが、「28日後」などと同じように、ある病原菌が原因で次々と狂気に変わる人々、次第に明らかになっていく謎、その恐怖をたった1台のカメラによってとらえられて行きます。

作品の評価は★★★★★です。だからこそ、この作品のエンディング直後から始まる「REC/レック2」を観たかったのですが、公開された劇場が少なすぎる!なんであんなにヒットしたのに劇場が少ないのでしょうか。

またDVDが発売されるまで待たなくちゃなのでしょうか。オススメです。

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ROOKIES-卒業-

2009年06月02日 23時09分07秒 | 作品名(ら行)
第139回「思い入れの深さによって、傑作にも駄作にもなりえる作品でした。」

今日は、突然の休みを利用して、「ROOKIES-卒業-」を観てきました。
この作品とは、ちょうど私が週刊少年ジャンプの購入を止める直前に連載が始まったので、存在は知っていました。でも不良マンガには否定的な私は特に内容を確かめることもせずに、連載時にはこの作品を目にすることはありませんでした。
しかし、去年始まったドラマを観てしまった私はすっかりハマッてしまいました。

最近、よくあるドラマからの映画化作品です。ドラマでの盛り上がりをその勢いを残したまま映画にしても、やはり映画とドラマは別物だと考えています。ドラマは無料で提供されますが、映画はお金を払い、劇場まで足を運ばないといけない。ドラマが当たったから映画化という短絡的な図式が多いのですが、必ずしもヒットするとは限りません。
この作品は、どうやら成功の部類に入るようです。

物語は不良ばかりの二子玉川学園高校に赴任してきた川藤幸一は、その熱意で次第に生徒達の心を掴み、休部状態だった野球部を復活させることに成功する。高い潜在能力を秘めていた部員達は、メキメキと上達していき、快進撃を見せるが2年生の夏は予選で敗退してしまう。とここまでがテレビドラマで描かれたところ。そして、来る3年生となった彼らの最後の夏が始まる。マンガでは作者の体調の関係で省かれてしまった、最後の夏が描かれます。

ドラマが終了して、去年の10月にスペシャルが放送されたのですが、それが物凄く評判が悪かった。なぜなら思いっきり煽っておきながら、結局はドラマの総集編だったからです。この映画を観て思ったのですが、なぜそのスペシャルの時に新入部員である赤星と濱中のエピソードを描いてしまわなかったのかが、この作品を観て改めて疑問に思いました。

新入部員の2人も、いいキャラクターで彼らのエピソードを映画の冒頭で語られるのですが、物凄くあっという間に片付いてしまって、物足りなく思いました。
さらに決勝の相手となった因縁の相手、川上のいる笹崎高校にも奥深いエピソードがあるのですが、すっかり割愛されてしまっていて、とても残念でした。あの時に2人の話を描いておけば、急に加わった感はなかったと思いますし、笹崎のエピソードも盛り込めたのではと思います。もっと映画として深みが出たと。

評価は★★★★☆でした。やはり10月のスペシャルがマイナス1の要因ですね。
この作品は、ドラマを観ていないとまったく盛り上がれません。思い入れが深いとすごくいい映画になりますが、この映画だけ観るとまったく面白くないかも知れません。

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レッドクリフ PART2

2009年04月12日 21時47分25秒 | 作品名(ら行)
第131回「赤く燃え上がった赤壁の先に見えたものは・・・」

今夜の作品はもちろん「レッドクリフ PART2」を観てきました。前作から続く「三国志」で最も有名な戦いである「赤壁の戦い」を描いた作品の完結編です。

前作のPART1のブログはこちら

いよいよ、三国志を代表する戦いである「赤壁の戦い」が始まるわけですが、その前段階にあたる計略戦も見逃せません。孔明の「10万本の矢」のエピソードや、尚香と魏兵との淡い恋のエピソードなど、三国志ファンの私の心を満足させてくれるものでした。

ただ、「面白かった?」と聞かれるとやはり「面白かった!」とは答えにくいのも事実です。やはり戦争を題材にした映画ですので、どちらの軍にも多くの犠牲者がでます。その様子は見ていて気持ちのいいものではありませんでした。
戦争というものは、絶対に起こしてはいけないものだと心から思いました。

三国志ファンの私はこのお話の結末がどうなるのかは知っています。この壮大な物語をジョン・ウー監督がどのように描くのかが見所でした。三国志という長い物語を映画にするのですから、小説やマンガなどで描かれたものを省略や、映画向けにドラマチックに仕上げるのは、当たり前のことだと思います。
それでもこの挑戦は成功だと思います。三国志の魅力を十分映像にすることが出来ていたと思います。
赤壁が真っ赤に燃え上がるシーンには鳥肌が立ちました。

作品の点数は★★★★☆です。なぜ満点でないのかと言うと、ここは三国志ファンとしての感想なのですが、パート1の冒頭で曹操が関羽を逃がすエピソードがあったのだから、最後は曹操と関羽のエピソードでラストを迎えて欲しかった。そして周瑜の悲劇的な最期もファンとしては描いてほしかった。
この後、周瑜の作戦はことごとく孔明に見透かされ、病で死を迎える際の彼の最後の言葉は、「天はなぜ、周瑜をこの世に生みながら、なぜ孔明をも生んだのか!」でした。
映画の中では盟友と描かれた孔明と周瑜ですが、あくまで別の国に仕えたライバルなのです。やはり周瑜は悲劇的な運命が似合ってしまう人なのです。

ここまで見事に描かれてしまうと、あのエピソードも描いてほしい、このエピソードもと欲が出てきてしまいますねぇ。まだまだ描かれていないお話は山のようにあるのですから。

最期に1つ苦言を、サブタイトルに「未来への最終決戦」などという、つまらないものをつけて欲しくなかったですねぇ。なんてセンスが無いのでしょう。このブログでは削除させてもらいました。

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レッドクリフ PART1

2008年11月02日 22時23分52秒 | 作品名(ら行)
第111回「挑戦して良かったのだと思います。」

皆さんは「三国志」はご存知ですか?実際にお話は知らなくても、タイトルくらいは知っていることでしょう。今から約1800年ほど前の中国でのお話です。
私が初めて三国志に触れたのは、小学生の時でした。当時、毎週購入していた週刊少年ジャンプで連載していた本宮ひろ志の「天地を喰らう」でした。このマンガは少年誌にはあまり相応しくない解釈で描かれていて、幼かった私には「なんのこっちゃ?」という印象しかありませんでした。実際にその作品を読んでいた時にはそのマンガが三国志を描いているとは知りませんでした。(後になって、その作品も好きになるのですが。)
それから、数年後…高校生になった私はパソコンを購入します。パソコンで何をするかと言えば、ゲームばかりでした。そのゲームの中に光栄(現:コーエー)の「三国志」がありました。そのゲームを始めて以来、私は三国志の世界観にどっぷりとハマってしまい、横山光輝に始まり、三国志をテーマにしたマンガを読み漁ることになります。
すっかり「三国志」に魅了された私が観た映画は「レッドクリフ PART1」です。

映画を観に行く前の私の気持ちは、あれだけ壮大な物語の中から、最大の戦い「赤壁」を抜き出して映画にしても、果たしてうまく行くだろうか?と思っていました。しかも、三国志を知らない人も観にくるわけで…事前に見たネット上での評判は思った通りの結果でした。
三国志を知らない人の為に冒頭に簡単な説明を入れているし、主要登場人物にはテロップをつけて対策をしている様子。それは知らない人には好評なようでした。ところが、三国志ファンからは、かなりの酷評を受けていました。
三国志ファンの私としては、やはり酷評をこのブログに載せることになるのかな?なんて考えながら、映画館へ足を運びました。

で、私の映画を観た評価は★★★★☆です。想像していた以上にいい出来だったと思います。前・後編で1本の映画ですから、正式な評価は後編を観た後になるとは思いますが、個人的には大変面白かった。
確かに細かい部分でうまく描かれていない所もあるし、何度も出てくる名前テロップはイライラしましたが、それぞれの武将もイメージ通りとまでは行きませんが、期待を裏切るほどではありませんでした。
個人的に大好きな劉備軍の面々がイメージ通りの活躍で終始、笑顔での鑑賞でした。

後編では風や火によるエピソードや、周瑜の悲劇的な運命も描かれていることを期待しています。

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ラスベガスをぶっつぶせ

2008年06月03日 23時48分33秒 | 作品名(ら行)
第93回「因果応報ってことですかね。」

皆さんはギャンブルは好きですか?私は個人的にはパチンコをたまにするくらいで、ギャンブルにのめり込んだ事はありません。三千円くらいやって出ないと帰るみたいな、ギャンブルと呼ぶには程遠い「お遊び」くらいに嗜んでいます。
でも、いつかはラスベガスに行きたい。カードゲームをやってみたいという夢というには大袈裟ですが、そんな希望があります。さらに昔から詐欺や騙し合いのような内容の映画は大好きです。古くは「スティング」。最近では「オーシャンズシリーズ」など、大掛かりな騙し合いにはワクワクするんです。

今夜はそんな二つの要素を兼ね備えた映画、「ラスベガスをぶっつぶせ」でした。正直、この邦題を聞いたときには、もっといいタイトルはなかったのかな?と思いました。
映画の原題は「21」。つまりブラックジャックというカードゲームがテーマになっているのです。確かに「21」ってタイトルでは、ブラックジャックを知らない人は何の事かわからないですよね。わかり易いという意味では、いいタイトルだったのかも知れませんね。

しかし、映画の内容は決してラスベガスは潰しません。MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生が、まるでサークル感覚のように仲間達と共に週末になるとラスベガスを舞台にブラックジャックでカード・カウンティングという方法を使って大儲けをするという、実話を基にした映画です。
主役を演じたジム・スタージェスは表情が豊かで、この先の活躍を期待させる俳優さんでした。是非、いい作品にめぐり合って欲しいと願います。さらに脇を固めたケビン・スペイシーは大好きな俳優の1人でもあり、映画の中では憎々しい役を見事に演じていました。

結末がちょっとアッサリしている感はありますが、ブラックジャックのシーンや若さゆえの失敗など、色々なエッセンスが入っていて、楽しめた作品でした。
点数は★★★★☆ですね。欲を言えば、観ているこちらが悔しがるくらいの、大どんでん返しを用意してくれていたら、プラス★できたのですが、残念です。

やはり、死ぬまでに1度はラスベガスでカードをと、改めて思いました。
タイトルの因果応報については、映画をご覧になった方なら、わかるかな?

蛇足です。ケビン・スペイシー出演のオススメ作
「ユージュアル・サスペクツ」「ペイ・フォワード」「セブン」

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レミーのおいしいレストラン

2007年07月29日 13時32分46秒 | 作品名(ら行)
第74回「ディズニーがピクサーを離したくないわけ」

今夜は、すでにこのブログを読んでくれている人ならば、予想が出来たことでしょう。
もちろん、「レミーのおいしいレストラン」です。ピクサー好きを公言している私が見逃すわけにはいきません。観に行く前から星5つをつける気満々でした。(笑)

ピクサーの映画にはお約束があって、必ず本編の上映前に次回作の予告と短編映画を上映するのですが(もちろん今作でもありました。)、カーズの時に「レミーのおいしいレストラン」の予告を観た時は、正直「ねずみの話?どうなの?」と心配したのを覚えています。毎回、予告を観た時は思うのですが、いつもその心配が老婆心であったことを思い知らしめてくれるのです。

いつもにも増して、この作品は見事でした。ねずみと料理という異色な取り合わせにも関わらず、観終わった今は清々しい気分です。よく考えれば荒唐無稽な話なのかもしれません。ねずみが人間の言葉を理解したり、料理を作ったり、でもそんな野暮なこと言うのは止めませんか。理不尽なことが多い世の中で、せめてたまに観る映画の中くらい素敵な出来事が起こってもいいんじゃないかと思います。

採点はもちろん★★★★★です。ディズニーがピクサーとの契約が切れる前に、会社ごと買い取って独占してしまう気持ちがよくわかります。こんなに素敵な映画が作れる会社を他の映画会社に渡すわけにはいきませんよね。
この先も、素敵な映画を作り続けて欲しいと思いました。

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レディ・イン・ザ・ウォーター

2006年10月01日 15時17分56秒 | 作品名(ら行)
第60回「おとぎ話を本気で信じる自信ありますか?」

あの「シックス・センス」のM.ナイト・シャマラン監督が送る珠玉の作品・・・だなんて、数年前なら、朝はめざましテレビで軽部さんが、王様のブランチではLiLiCoが「今週末公開!」「本日公開!」と大騒ぎしたであろう作品「レディ・イン・ザ・ウォーター」を観てきました。このマスコミでの取り上げの小ささは、先週からシャマランレポートで書いている彼の作品の評価の低さを物語っているような気がします。やはり万人受けする作品でないとマスコミは取り上げないですかねぇ?
しかも、また予告編だけ見ると「ホラー」や「スリラー」を想像させる作りになっています。ここで断言してしまいましょう。この作品は「ファンタジー」です。あ、これってネタバレになりますかね?でも、劇場で「怖く無いじゃん」の声を聞くよりマシです。

このお話はフィラデルフィアのアパートに現れた「水の精」を名乗る美女とその住人達とのおとぎ話なんです。よく考えると、彼女が本当に「水の精」である証拠はないし、いい歳した大人達が真剣になって彼女の為にする事は、馬鹿げて見えるかも知れません。でもこれはおとぎ話なんです。子供の頃、両親からベッドの中で話してもらったおとぎ話にワクワクドキドキした経験ありませんか?その感覚って、いつの間にか忘れてしまいますが、この映画はその気分を少し思い出させてくれます。観る側はその感覚を思い出し、楽しめばいいんです。

この映画の中で気になったのは、監督がカメオ出演ではなくて、ドラマのキーマンとして出演している点でした。というのも、シャマラン監督は必ず作品に登場するのですが、チョイ役でない時は作品が失敗すると思っています。(サインがそうであったように。)
確かに、監督が映画にカメオ出演するのはよくある話です。有名なところではアルフレッド・ヒッチコック監督。最近ではジェリー・ブラッカイマーなどもカメオ出演しています。しかし、それはあくまでカメオ、物語の主要人物として登場し、演技をしていたわけではありません。個人的にはカメオ出演は楽しみの1つではあるのですが、監督は監督としての仕事に集中してほしいと思っています。出たがりなんですかねぇ?

作品の点数は★★★★★でした。あくまで個人的な感想ではありますが、最初から「ホラー」や「スリラー」でないだろうと思って鑑賞したからだと思います。子供の頃に読んだおとぎ話を「くだらない」なんて思わずに素直に観ることができると、この作品はとてもいい作品だと思います。

映画会社もそろそろ、シャマラン監督がホラーやスリラーだけを描きたい監督じゃないんだと、世間に言ってもいいんじゃないですかねぇ。

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レジェンド・オブ・ゾロ

2006年01月22日 02時32分31秒 | 作品名(ら行)
第35回「まさに痛快活劇でした。」

今日は正直、映画に行こうとする気持ちがなかったんです。(いたって個人的な理由なのですが)しかし、このブログの事もあるしなぁ・・・なんてブログのせいにしていますが、今日はなんだか、スッキリできるような映画にしようと思ったんです。難しいことなんて考えなくても観られる映画にしようと・・・

今夜は「レジェンド・オブ・ゾロ」を観て来ました。8年前の前作「マスク・オブ・ゾロ」の続編として作られた今作は、エレナと結婚し、ホアキンという子供ができ、夫であり父親となったゾロの様子が描かれています。前作では、アンソニー・ホプキンス演じる「先代ゾロ」から受け継いだばかりの血気盛んな「新生ゾロ」だったのですが、この作品では、家族がありながら、人々からの助けに応じて、家族を投げ打って出撃していく「父親ゾロ」の様子がアクションをたっぷり盛り込んで作られていました。

脚本もよく出来ていて、テンポもよく飽きさせない作りになっていました。ゾロの息子「ホアキン」の活躍が微笑ましくて、この後の3作目「ヤング・オブ・ゾロ」(勝手に命名しました)を想像させる、見事な痛快活劇に仕上がっていました。

心が疲れていたのですが、気持ちよく鑑賞することができました。こんな日には、今日のようなアクション映画を観るに限りますねぇ。泣ける作品で思いっきり泣くのもいいのですけどね。
点数は、★★★★★です。アクション映画としては、文句なく満点でした。

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【舞台】竜馬の妻とその夫と愛人

2005年12月25日 23時26分09秒 | 作品名(ら行)
舞台の傑作=映画の傑作にあらず

二週間ぶりのご無沙汰でした。先週は「キングコング」を鑑賞の予定だったんですが、風邪をひいてしまいました。で、今週は映画ではなく舞台を東京芸術劇場で鑑賞してきました。
その舞台とは、「竜馬の妻とその夫と愛人」でした。なぜこの舞台を選んだのかというと、実はある舞台のチケット争奪戦に敗れたのがキッカケでした。その作品とは、「12人の優しい日本人」です。どちらの舞台も脚本家「三谷幸喜」の作品です。

かつて、深夜番組だった「やっぱり猫が好き」でファンになった三谷幸喜が、脚本を書いた舞台の中でも「12人の優しい日本人」は大好きな作品の1つです。だから、再演を聞いた時は「絶対見たい!」って思いました。しかし、予想以上にライバルが多く、チケットを手にすることはできませんでした。あまりに悔しくて、三谷幸喜の脚本で他の舞台がないかと探していたところへ、東京ヴォードヴィルショーが再演中だった「竜馬の妻と…」を見つけたのです。こちらの争奪戦には勝利を収めることができました。(笑)

この「竜馬の妻と…」は2002年に木梨憲武さん主演で映画化された作品です。もちろん映画も観たのですが、さほど心に残る作品ではなかったのです。今回の舞台も大筋は同じだろうなぁ…とあまり期待していなかったのです。ところが、舞台が始まってからの1時間50分は時間を忘れてしまうくらい、のめり込んでしまいました。三谷幸喜の真骨頂とも言うべき、ワンシチュエーションコメディは見事でした。

舞台に登場する4人は、いずれも「坂本竜馬」の傍にいたからこそ歴史に名が残った人物(虎蔵は架空の人物ですが)ばかり、たぶん坂本竜馬に出会っていなければ、普通の人生を過ごし、普通に死んでいったことでしょう。映画の中では、中井貴一さんや江口洋介さんが演じてしまうことで、「普通の人」ではなくなってしまったので、私の心には残らなかったのではないかと思いました。佐藤B作さんや、山口良一さんが演じたことで(演じたお二人には失礼なのですが)、コミカルな演技が見事なくらいにハマッて、心地よかったのです。坂本竜馬の呪縛にはまった普通の人々のお話は、やはり曲者な役者さんが演じたほうが、良かったんじゃないかと思いました。

この作品は、やはり舞台用に書かれた作品なのだと再認識しました。場面やアングルが動かない舞台だからこそ出せる味わいみたいなものが、込められています。これからも多くの舞台を観たいと思えた作品でした。このブログを見てくれた皆さんにも舞台の鑑賞をお勧めします。

「やっぱり生の舞台はいいですねぇ。」点数は★★★★★です。

竜馬の妻とその夫と愛人 [DVD]
三谷幸喜,山田和也
TBS


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