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しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ロボコップ(2014)

2014年03月17日 00時10分17秒 | 作品名(ら行)
第339回「オリジナル作品を超える難しさとは?」
今回の「ロボコップ」という作品は私が中学生時代に映画化され大ヒットし、その後、続編が作られ、さらにはテレビシリーズと一世を風靡した作品だ。私もその面白さにすっかりと魅了された1人です。それがリメイクされるという話は数年前から聞いていたので、いよいよかという気持ちで公開日に劇場へ足を運びました。オリジナル作品が公開されたのは1987年のこと。当時は今ほどCG技術は発達しておらず、合成がまるわかりの拙い映像だったのですが、後世に残すべき素晴らしい作品でした。そんな名作が現在の技術を取り入れてリメイクされたと聞けば、ワクワクしないわけがありません。

西暦2028年、巨大企業オムニコープ社は独自のロボットテクノロジー駆使し、世界中にロボット兵士を販売し、大きな利益を上げていた。しかし、アメリカ国内では安全をロボットに任せていいのかと疑問を持つ政治家を筆頭に反対論が多く、国内での導入を見合わせていた。会社の経営も行き詰まりを見せていたオムニコープ社の社長レイモンドはある計画を実行しようとしていた。それはオムニコープ社のロボット技術と人間との融合「ロボコップ」の誕生だった。そんな中、アメリカ有数の犯罪都市デトロイトで警察官として活躍していたアレックス・マーフィーは愛する家族と幸せな日々を過ごしていたが、ある事件の捜査で犯人に近づき過ぎたため命を狙われ、自分の車に爆弾を仕掛けられ、爆破に巻き込まれる。かろうじて一命を取り留めたが、その身体は元に戻ることは無かった。そんな状態のアレックスに目を付けたオムニコープ社は彼を「ロボコップ」として甦らせるため家族を説得し、アレックスは「ロボコップ」第一号として新たな命を手に入れることになる。

このリメイク作品を観ていて思ったのは「ロボコップ」という解りやすいタイトルとは裏腹にこのドラマはとても奥深く難しいテーマを数多く孕んでいるということです。家族を持ち幸せな人生を送っていたはずのアレックスがロボコップとして新たな命を手に入れるが、彼はロボコップ=機械として生きるのか?それともアレックス・マーフィー=人間なのか?ロボコップという完全無欠に見えるヒーローに治安を本当に任せていいのか?等々、2時間の映画では描き切れないであろう難しいテーマがいっぱいあるんだなぁ。と思ったのです。それと同時にオリジナル作品であった1作目の「ロボコップ」はそのあたりをとても上手に描かれていたのだと、改めてオリジナルの凄さを実感することになりました。

今作も映像に関して言えば、申し分なかったと思います。オリジナルのゴツいロボコップではなく、黒くスタイリッシュなボディデザインは秀逸だったし、オリジナルに登場した警備ロボットや新たに登場したロボット兵士も良かった。CG技術の進歩を存分に生かしたと思います。
キャストも豪華でした。オムニコープ社の社長にはマイケル・キートン。ロボコップの研究をする博士にはゲイリー・オールドマン。ストーリーテラーとしての役割を果たすテレビ司会者にサミュエル・L・ジャクソンと一流揃い。アレックスを演じたジョエル・キナマンも文句を付けるほどでは無かった。ではオリジナルを超えられなかったのは?

それは脚本の薄さによるものでしょう。前述したようにロボコップとなったアレックスがどう生き、家族や同僚達とどう接していくのかが、とても重要なプロットです。オリジナルでは記憶を完全に消した彼が、そのテクノロジーの領域を超え、アレックス・マーフィーに戻っていく様がとても上手に描かれました。しかし、今作では記憶は完全に残ったままで彼はロボコップとなります。そして、計画途中で投薬によって記憶を消され、完全無欠のマシンとなる。と描かれていきます。オリジナルでも描かれたプロットなのですが、オリジナルでは1作目で記憶が戻るキッカケとして描かれただけで、その後の続編で家族とのエピソードが描かれることはありませんでした。それくらい描くには難しく奥深い問題なのではないでしょうか?(だからこそ、続編は失敗したのですが。)そのあたりをオリジナルを見習ったほうが良かったと思います。

そして、悪役の存在です。オリジナルではクラレンス・ボディッカーという凶悪な悪役を中心に置き、オムニコープ社の権力争いなどを絡めて描きました。今作ではアレックスを殺そうとした悪役が登場しますが、警官殺しを嫌がりとあくまで小者な感じが否めません。結果としてオムニコープ社内の権力争いみたいなのがありますが、その悪役っぷりは中途半端で、彼らは本当に殺されるほど悪役に徹していたのか疑問に思ってしまいました。

と色々書きましたが、点数は★★★☆☆です。アクションSF映画としては及第点だとは思いますが、オリジナルの「ロボコップ」を観て、期待して行くとガッカリすることでしょう。脚本はもっとオリジナルに近く描いたほうが良かったのかも?

オープニングとエンディングに少しだけ流れるあのテーマソングには鳥肌が立ってしまいましたけどね(笑)

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REDリターンズ

2013年12月15日 23時56分58秒 | 作品名(ら行)
第331回「アクション映画のお手本を観ているような作品でした。」
アメコミ映画好きを公言している私ですが、今回の作品「RED」がアメコミ映画だと知ったのは前作を観終わった後のことでした。この作品がアメコミ映画だと誰が気付くでしょう、だってとんでもない能力を持ったスーパーヒーローは登場しないですし、地球外から来た悪役だって登場しません。登場するのはすでに現役を引退した特殊工作員達だけなんですから。だから私は前作を劇場では観ていません。そのことを後で猛烈に後悔する事になるのでした。

元CIAの腕利き諜報員で今は引退し、静かに余生を過ごしているフランク・モーゼス。ネットで知り合った恋人・サラとの穏やかな生活に満足していた。ところがある日、かつての仲間マーヴィンが関わった小型核爆弾をめぐる冷戦時代の極秘計画の資料がネット上に流出してしまい、その犯人グループとしてフランク達に疑惑の目が向けられてしまう。アメリカのCIAや、イギリスのMI6などがフランク達を始末しようと工作員を差し向ける。なんとか逃げ延びたフランク達は解決の手掛かりを追い求め、核爆弾の開発者であるエドワード・ベイリーを追ってヨーロッパへと足を運ぶがそこで待っていたのは、さらなる強敵達だった。

前作の「RED/レッド」をBS放送で鑑賞し、すっかりこの作品の虜になってしまった私ですが、続編にあたり、ちょっと心配していたところがありました。シリーズものというのは、どうしても前作以上のものを作ろうと新キャラクターを登場させる手段がよく取られます。それがこの作品では有効に働くのかが心配でした。物語の中心はかつて世界中から恐れられた優秀な特殊工作員が年老いてもなおその能力を存分に発揮し、悪者を倒すというものです。なのに予告編で描かれた新キャラクター達はキャサリン・ゼタ・ジョーンズにイ・ビョンホンというちょっとこの作品にはそぐわない若いキャラクターでした。もちろん名優アンソニー・ホプキンス演じる新キャラクターには全く心配していませんでしたが・・・

その心配は半分当たりといったところでしょうか。2人の演じた新キャラクターのどちらもが見事に作品の世界観にマッチしていて、悪くはなかったのですが、正直いなかったとしても成立したのかもなぁ・・・と思ってしまうくらいの活躍しかしていなくて、あっさり敵になったり味方になったりと、その心の動きが簡単に描かれてしまって、もし続編があったとしても、また観たいと思えるほどのキャラクターではなかったのが残念でした。

そんな残念な点はありましたが、点数的には満点に限りなく近い★★★★☆です。ブルース・ウィリス演じるフランクが魅力的なのはもちろんですが、脇を固めるジョン・マルコビッチ演じる武器オタクのマーヴィン、MI6所属のヘレン・ミレン演じるヴィクトリアなど前作から引き続き登場したキャラクター達がとても魅力的で個性的で愛らしいキャラクターとして描かれてして作品を盛り上げていました。個人的にはフランクの恋人サラが一番のお気に入りなのですが。

この作品の一番評価すべき点は脚本の出来の良さです。約2時間の上映時間中にダレるところが全く無く、世界中を縦横無人に移動しながら、あっという間にエンディングへと観客を導いてくれます。展開が早く、そしてテンポもいい。難しい展開もどんでん返しな展開も無いのですが、そんなことを考えている暇も無いくらいの展開でした。

ファンとしては続編を期待してしまいますが、魅力的なキャラクターを無駄に使って、駄作を作って欲しくないですね。

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ローン・レンジャー

2013年08月04日 23時41分33秒 | 作品名(ら行)
第316回「新たなるヒーローの誕生となるのか?」
劇場で本編公開前に上映される予告編。その役割は思っているより重要で、ちょっと前に鑑賞した「藁の楯」は観る気はまったく無かったのに、予告編で魅了されてしまい鑑賞を決めた作品でした。まぁそれが傑作に結び付くとは限らないのですが・・・。で、今回の作品「ローン・レンジャー」ですが、予告編では「ジョニー・デップ主演」とか「パイレーツ・オブ・カリビアンのスタッフが再集結!」などと映画の内容云々ではなく、他の部分で観客を呼び込もうとするキャッチコピーばかりだったので、「この映画のポイントはそんなところしか無いのか?これは失敗作なのか?」と心配しながら劇場へ向かうことになりました。

時は1800年代後半のアメリカ。西部開拓時代。とある街に列車が到着しようとしていた。その列車には数々の罪を犯してきた悪党キャベンディッシュが乗っていた。彼はその街で裁判を受ける為に護送されていたのだ。同じ列車にはその街で検事として赴任してきたジョン・リードが乗っていた。彼は生まれ故郷のその街で新たな生活を始めるはずだった。ところがキャベンディッシュの仲間が彼の救出を計画し、列車を強奪し逃亡してしまう。街でレンジャーを務めるジョンの兄ダンと共にキャベンディッシュを追いかけるジョンだったが、待ち伏せにあい全員殺されてしまう。そこに現れた悪霊ハンターのトントは不思議な白馬の導きで、瀕死の状態だったジョンを甦らせる。トントは過去のある忌まわしい事件の復讐の為にキャベンディッシュを追いかけていたのだった。同じ目的を共有した2人はコンビを組んで事件解決に乗り出す。マスクを着け、正体を隠し「ローン・レンジャー」となったジョンだったが、やがて2人はアメリカを揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていく。

結論から先に書いてしまいます。点数は★★★☆☆です。想像していたよりも、かなり良く出来た作品ではありましたが、傑作というほどではありませんでした。ローン・レンジャーとしてのエピソード0を描いた物語としては、とても良く出来ていました。約2時間30分という娯楽作品にしては長い時間でしたが、途中でダレることも無く、エンディングまで見応え十分に観客を世界観へ引き込んでくれます。

ではマイナス点はというと、やはり重要な悪役や魅力的な脇役の存在ではないでしょうか。いい意味でも悪い意味でもジョニー・デップ頼りな感は否めないでしょう。そういう意味ではどんな突飛なキャラクターでも見事に演じ切れてしまうジョニー・デップは凄いのですが、悪役のキャベンディッシュや黒幕などにもう少し特徴的なキャラクター設定があったり、せっかく名(迷)女優のヘレナ・ボナム=カーターを起用した義足の女宿主など、もっと絡みが多くても良かったと思いました。

物語の冒頭が1935年から始まって年老いたトントが見世物小屋で子供にお話しを聞かせる設定で物語が進行していくのですが、思っていたほど効果的には使いきれていなかったので、そのプロットを割愛して、そちらに重点を置いた脚本だともっと盛り上がったのかな?と思いました。

西部劇なので多少のグロさはありますが、夏休みに男の子向けの作品としては、とてもエンターテイメント性に富んでいておススメだとは思います。あまり難しく考えずに展開の速さとアクションのド派手さを楽しむ作品です。

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LOOPER/ルーパー

2013年01月20日 21時36分25秒 | 作品名(ら行)
第292回「マトリックス以来の衝撃・・・とはいかなかった。」
すっかりネタ切れ感が漂ってしまっているSF映画業界において、挑戦的な作品は決して嫌いではありません。しかし、無理な設定や強引な展開が多すぎると観ているこちらは興醒めしてしまいます。今回の作品も「マトリックス以来の衝撃」や「本年度最高傑作」などと観客を煽っていますが果たして結果は?今回の作品は「LOOPER/ルーパー」です。

西暦2044年アメリカ、カンザス州。ジョーはトウモロコシ畑の脇にある空き地で「ラッパ銃」と呼ばれるデカい音と短い射程距離の銃を構えて時計を眺めていた。彼は30年後の世界から送られてくる人物を殺す仕事=ルーパーをしていた。殺しの対象は決められた時間にその場所に転送されてくる。彼は確実に対象者を撃ち、背中に付けられた銀の延べ棒を受け取り、死体を焼却炉で処理する。対象者が誰であろうと、どんな理由があろうと、確実に仕留める、それがルーパーの仕事だ。30年後の未来ではタイムトラベルの技術は確立しているが法律で使用が禁止され、秘密裏にある犯罪組織が暗殺の道具として使うのみだった。そしてその仕事にも終わる時が来る。ある日、背中に金の延べ棒を付けた人間が送られてくる。それは対象者が30年後の自分であることを示す。ルーパーはその瞬間に自分の余命があと30年であることを知り、仕事を辞め余生を過ごす。彼らはそれを「ループが閉じる」と呼んでいた。
ある日、いつものように対象者を待っていたジョーの前に現れたのは、いつもとは違う様子の対象者だった。通常であれば後ろ手に縛られ、袋を頭に被されているはずが、彼は袋を被っていなかった。彼を見た瞬間にジョーは気が付いた。彼が30年後の自分であることに。発砲を一瞬躊躇した彼は逆に殴られ、気を失ってしまった。
気が付いた時には対象者の姿は無く、胸には「逃げろ」と書かれたメモがあるだけだった。対象者を逃がしたルーパーは組織に追われ、殺されることを知っていた彼は逃げた自分を追いかけるのだった。

上記したあらすじの量の多さを見てもらえばわかるように、こういうジャンルの作品の難しさは、その作品の持つ世界観と独特のルールを観客に説明しなくてはならないことだ。この作品も例外ではなく、ルーパーと呼ばれる職業がどんなものなのか?タイムトラベルがどう利用されているのか?さらには実は重要なファクターとなる「TK」と呼ばれる特殊能力など、その作品が独自で持つ状況をいかに観客に解りやすく、しかも無理なく自然に説明する必要があるのだ。それが作品の良し悪しを決める要因となる。

この作品はその辺りを観客に説明することには成功していると思う。多少、説明的でいかにも後で重要になるのだろうという演出はあったにせよ。無理やりな説明は極力省き、自然なストーリー進行の中での説明に成功している。しかし問題は物語の後半にある。

ブルース・ウィリス演じるオールド・ジョーが組織の壊滅を目論み、組織のボスの幼少時代のうちに殺そうとする設定はターミネーターだし、物語そのものは見応えがありテンポも良かったけど、展開に目新しさは無く、エンディングも個人的には嫌いな結末の付け方(バタフライ・エフェクトのバッドエンディングみたいな)だったのが残念でした。

点数は★★★☆☆です。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、「TK」の描き方や能力の強さを、もっと熟慮する必要があった気がします。まるで取って付けたような展開に、ちょっと無理があったのでは?と思います。

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レ・ミゼラブル

2013年01月06日 18時11分08秒 | 作品名(ら行)
第290回「やっぱり、ミュージカルは苦手です。」
2012年から13年の年末年始には、映画会社も休みのせいなのか、新作が公開されずにすっかり映画館から足が遠のいていましたが、自分らしいお正月を・・・と思い、さほど観たい衝動も無いまま映画館へ行きました。そんな状態の中で選んだ映画が昔から嫌いなミュージカル映画「レ・ミゼラブル」だなんて・・・なんという巡り合わせでしょうか。

1815年のフランス、ジャン・バルジャンは、妹の子供の為にパンを盗んだ罪により19年もの間、刑務所に服役していたが仮釈放されることになった。真面目に働こうとするものの前科者という負い目が彼を苦しめていた。疲労と空腹でやっとたどり着いたある町で飛び込んだ教会で温かい食事と寝床にありつくが、彼は教会にあった銀食器を盗んで逃げだしてしまう。すぐに捕まり教会に連れ戻されると、老司教は「その銀食器は彼に差し上げたものだ」と言う。彼は司教の慈悲深い気持ちに触れ改心することを誓うのだった。
時は流れ1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため自らの身を売り、極貧生活を送るファンテーヌと知り合う。そんな生活に追い込んだのは自分のせいだと聞いた彼は、彼女を連れ出すが時すでに遅く、彼女は命を落としてしまう。彼女の死の間際に幼い娘・コゼットの面倒を見ると約束した彼は預けられた宿屋へ金を渡しコゼットを引き取り育てることにする。そんなある日、ジャン・バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、無実の罪で裁かれる見知らぬ誰かを助けるために、法廷で自分の正体を明かし再び追われる身となってしまうのだった。

世界中でミュージカルとして長い期間に渡って上演され、高い評価を受けるこの作品ですが、前述したようにミュージカル嫌いな私はジャン・バルジャンというキャラクター名を知っている程度の浅い知識しか持ち合わせていない状態での鑑賞でした。公開日に観にいかず、今頃になっての鑑賞というだけでも、そのモチベーションの低いことがわかります。

まず、なぜミュージカルを観ないのか?それはタモリさんが発言している理由と一緒です。登場人物が突然歌い出すという状況が不自然以外の何物でもなく、どうしても馴染めませんでした。(ミュージカルファンの方には申し訳ない)それでも多少の興味はあったので映画館まで足を運びました。
観終わった今の感想といえば、やっぱりミュージカルは苦手ですが映画そのものはとても素晴らしいものでした。セリフの9割が歌唱によるもので、楽曲も素晴らしくてラストシーンでは鳥肌が立つほど素晴らしい作品でした。が、常に登場人物が感情を歌によって表現する様は、やはり違和感を持たずにはいられませんでした。

出演する俳優達が自ら歌う姿は見事でした。もっと普通のセリフが多いのかと思っていましたが、セリフのほとんどを歌い続けるのは、楽曲の良さもさることながら素晴らしかったです。しかし、悲しい場面でも歌う姿に私はどうしても馴染めませんでした。

点数は★★★★☆です。ミュージカル云々という話は抜きにして1本の映画として観た時に、ちょっと引っかかる部分があったのでマイナス1点としました。ストーリーそのものが少し薄っぺらい感じを受けました。逃亡犯であるジャン・バルジャンが改心を決め、次に現れた時には市長になっている。その間の期間のお話や、コゼットを連れてからの話など、劇中で省略されたエピソードのほうが気になってしまいました。

そんな私でもエンディングでは思わずウルッとしてしまうほどいい出来の作品です。ミュージカルが嫌いな人でも観ておいて損はないと思います。

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ライヤーゲーム -再生-

2012年03月18日 23時10分50秒 | 作品名(ら行)
第261回「どうしてゲームは再び始まったのか?」

今週末は何を観ようか悩みました。「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」も「戦火の馬」もどちらも真面目な歴史ドラマ。真面目にじっくりと人間ドラマに浸るのもいいが、今週末は心も身体も疲れていたので、何も考えずに観ることができると思った「ライヤーゲーム -再生-」を観ることにしました。最近やたらと邦画に痛い目に遭わされていたので観るつもりはなかったのですが、テレビシリーズも前作も鑑賞していたので・・・なんて簡単な理由で選択したのでした。

天才詐欺師「秋山深一」の活躍によって組織は壊滅的な打撃を受けて解散したはずだった「ライヤーゲーム事務局」が新たな出資者を得て、再びゲームを開催した。新たに集められた20人は20億円の賞金を巡って「イス取りゲーム」に挑むのだった。挑戦者の中には秋山が現在教鞭を取っている大学の卒業生である篠宮優が巻き込まれていた。果たして2人は無事にこのゲームから帰還することはできるのか?

今までいくつもの邦画に痛い目に遭わされてきましたが、この作品は思っていたほどヒドいものではありませんでした。相変わらずのゲームの楽しさや個性的なキャラクターの面々。敷かれた伏線もきちんと回収していました。ですが、絶賛するほどの内容でもありませんでした。

やはり2時間という映画の制約の中では、1つのゲームで展開するのが精一杯。ゲームの内容は新しくなっているが、やっている事の本質は前作と似たようなもの。キャストが戸田恵梨香から多部未華子に変わっただけで、セリフや性格もさほど変わってはいません。簡単に発せられる「信用」とか「協力」とかのセリフに「あれ?どこかで聞いたことがあるぞ。」などと思いながらの鑑賞でした。

点数は★★★☆☆です。何も考えずに気軽に観ることができるという点では合格点でしたが、それ以下でもそれ以上でもありませんでした。ライヤーゲーム事務局とは何なのか?敗者が背負うペナルティーは?など色々気になる点は多くあるのですが、この映画であんまり深く考えちゃいけないのでしょうね。

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ロボジー

2012年01月15日 16時38分03秒 | 作品名(ら行)
第253回「どんなに荒唐無稽な話でも、結末次第で名作に」

2011年末から2012年初めにかけて、すっかり映画鑑賞から遠ざかってしまいました。いくつか話題作はありましたが、どうしても観たいと思える作品ではありませんでした。今日の作品「ロボジー」も絶対に観たいというより、無料ポイントがあるしブログの更新もしなくちゃなぁ・・・くらいの気持ちで映画館に足を運びました。最近、期待しなかった作品は予想を覆して、面白い作品が多いからと・・・

弱小家電メーカー「木村電器」で働く窓際社員の小林・太田・長井の3人組は社長からの命令で、ロボット博での企業広告の目的の為、流行の二足歩行ロボットの開発を命じられる。しかし、ロボット博まであと1週間というところで、制作途中のロボット「ニュー潮風」が大破してしまう。窮地に追い込まれた3人は、ロボットの中に人間を入れて急場をしのぐことに。問題は、誰が中に入るのか。そこでロボットの着ぐるみショーと嘘の面接を開催。そこへやって来たガンコ老人・鈴木を採用し、ロボット博を何とか乗り切ることに成功。ところが、他社のロボットに対抗意識を持ってしまった鈴木の予定外の勝手な行動により「こんな滑らかに動くロボットは見たことがない」と評判になってしまい1度だけ動けばいいはずが、マスコミからの取材やイベントへの参加など引っ張りだことなってしまい、嘘をつき続けることになってしまう。

映画を観終わっての率直な感想は「なにもかもが薄っぺらい。なぜ脚本をもっと練り込まなかったのか。」でした。出だしのアイデアは良かったと思います。急場のトラブルを避ける為にロボットの中に人間を入れて、とりあえずロボット博の1日だけを逃げ切ればいい。ところが選んだ人選が悪く次々とトラブルを呼び、会社や世間を巻き込んでのドタバタコメディ。と聞けば面白そうなお話だと思います。

ところがお爺ちゃんのキャラクターも中途半端、ロボットの中に入ろうと思った動機も希薄。ロボットに人気が出てからのエピソードも弱い。さらには広げた大風呂敷(大人気になったロボットの中に人間がという最大のプロット)をアッサリと、しかもなぜそうなったのかの説明も無しで片づけられてしまった。敷かれた伏線も唐突に登場させる等など、文句を言い出せばキリが無いほどだ。

キャスティングには何の問題もなかった。ミッキー・カーチス改め五十嵐信次郎が演じる昔気質のお爺ちゃんも、吉高由里子が演じたロボットオタクな女子大生も、そして3人のダメ社員も、それぞれとても愛らしいキャラクターだった。ところが、それらのキャラクターを生かすことが出来ていない脚本が一番問題だった。

エンディングも予想した通りではあったが、もっと自然なかたちで前ふりもあってからあのエンディングに辿り着いたのであれば、もっと感動できたのかも知れない。点数としては★★☆☆☆です。

個人的にはもっと早い段階で女子大生に正体がバレてしまい、4人で大きくなってしまった嘘をロボット研究会も巻き込みながら、なんとか本物を作ろうとする。みたいな流れのほうが良かったのかもと思ってしまいました。今年最初の作品で「やっぱり邦画は危険だな。」と改めて思わされてしまうことになってしまいました。

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リアル・スティール

2011年12月11日 20時10分26秒 | 作品名(ら行)
第250回「二兎追うものは一兎も得ず」

今回の作品「リアル・スティール」の予告編を観た時に「あれ?これってプラレス三四郎じゃん?」って思った貴方は筆者と同じアラフォー世代じゃないでしょうか?ロボットがリングで戦うなんていう設定だけでワクワクしてしまいます。そんな設定にさらに親子の絆の話を絡めようだなんて、無理があるんじゃないのかな?と思っていました。映画を観る前までは・・・

時は2020年、人がリングの上で殴り合っていたのは既に過去の事。今は人に変わりロボットがリングに上がり戦う「ロボットボクシング」が人々を熱狂させていた。かつて将来を嘱望されたボクサーだったチャーリー・ケントンも芽の出ないボクサーを引退し、今ではロボットをトレーラーに積み込んで各地を転戦する毎日だった。しかし、資金力に乏しい彼は全盛期の過ぎた型落ちのロボットで細々と暮らしていた。ある日、裁判所からの召喚命令で赴くと、かつての恋人が死んだ事を告げられる。そしてチャーリーと彼女の間に生まれた11歳になった男の子マックスの親権を巡る審理の場だった。マックスの親権を求める叔母のデボラ夫婦が金持ちであることがわかるとチャーリーはあっさりとマックスの親権を放棄し、その見返りに金を要求した。生まれた事は知っていたが育児を放棄した彼にマックスを育てる気など全く無かったのだ。そして叔母夫婦が海外旅行に出かける間の数ヶ月だけ面倒を見る事にした。親子とはいえ会ったことすらない父と子のいびつな生活が始まった。ある日、ロボットの部品を探す為に忍び込んだスクラップ工場で2人はスパーリング用の旧式ロボ「アトム」を見つける。この出会いが彼らの人生に転機をもたらすことになるとは2人はまだ気づいていなかった。

正直、この映画をスピルバーグが製作総指揮を務めていようとも、それほど期待していた訳ではありませんでした。ロボットが戦うという設定と父と息子の絆という2つのプロットを同時に観客に見せようとすれば、必ずどちらかが疎かになり、薄っぺらいドラマを観客に対して見せることになる。

例えば、ブルース・ウィリス主演で公開された「サロゲート」。この作品は人々がサロゲート・システムを使い外に出なくなった近未来の世界観と子供を失った夫婦の心の傷が癒されるまでの2つの重要なプロットを織り込んで作られたのですが、アクション色が強かった為に夫婦の絆を描いたプロットが弱く、残念ながら名作とはなりませんでした。同様の心配を私はしていました。作品を観る前までは。

では、作品を観終わった今はどうかというと。その心配は杞憂なものだったと思っています。それくらいロボットボクシングも見応え十分だったし、父と息子の絆もとても見事に描かれていました。評価するのは何もかもがうまくいくハッピーエンドにするのではなく、万事うまくいかないながらも、それなりの希望を持たせる終わらせ方にしたところです。主人公自らが「なにもかもうまくいくと思ったのか?」と劇中で語らせるところがニヤリとしてしまいました。

この作品のように、人間関係を描く場合、そこに描かれた人物の心の変化が重要になればなるほど、その変化のスピードが大切になってきます。早すぎれば簡単な心境の変化に興醒めしてしまうし、遅すぎればそれだけ脚本に無理が出る。この「リアル・スティール」という作品はその辺りが絶妙でした。少しずつだけど確実に親子の絆を深めていく様子に思わず涙してしまいそうでした。

もちろんロボットが活躍するプロットも見事に描いてくれます。観た事もない「ロボットボクシング」の世界観を決して安直でなく、音声認識機能、シャドー機能、操作方法など現実味のある技術で未知の世界観を描いてくれました。

点数は久しぶりの★★★★★です。鑑賞前に描いていたイメージを上回る見事な出来でした。多少残念だったのは、悪役が不在だったこと。ライバルであるチャンピオン「ゼウス」側にいいキャラクターがいたのに中途半端だったこと。裏でもっと汚い手段で勝とうとしても良かったのでは?あとは「アトム」が実は・・・みたいに含み(秘密)を持たせたキャラクターだったほうがもっと盛り上がったと思います。

それでもこの冬に是非ともオススメしたい1本であることに間違いはありません。

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ライヤーゲーム/ザ・ファイナルステージ

2010年03月07日 20時25分03秒 | 作品名(ら行)
第175回「緊迫感を持続するのは難しい・・・」

今週は「ライヤーゲーム/ザ・ファイナルステージ」を観てきました。数年前に始まったこの「ライヤーゲーム」シリーズですが、2度のテレビシリーズを経て、最終章を映画で迎えることとなりました。
テレビシリーズのファンだったので、映画を観ることは決めていましたが、映画とまでする必要があったのか疑問を抱えたまま劇場へ足を運びました。

物語は正直者を絵に描いたような主人公の神崎直のもとに、突如「ライヤーゲーム」事務局と名乗るところから、ライヤーゲームへの招待状と1億円が送られてくる。その1億円をある人物と奪い合ってください。というもの。それがこれから始まる騙しあいのゲーム「ライヤーゲーム」の始まりだった。
あっさり1億円を奪われた直は、天才詐欺師と言われる「秋山深一」を味方にして、奪われた1億円を取り返すことに成功。1回戦を勝ち抜くことができた。しかし、次々とライヤーゲーム事務局からゲームへの参加を促され、熾烈なゲームを繰り返していく。そしてついに決勝戦へ。とここまでがドラマシリーズでのお話。
映画は決勝戦の様子が描かれます。

騙しあいのゲームを見ているのは面白い。ルールの発表があり、リハーサルが行なわれるが、その時にルールの裏をかくことがゲームを勝つ為のヒントが隠されていたり、思わぬところにヒントが隠されていたりと、観ている側の観客もゲームに参加しているかのような楽しみ方ができる。

しかし、ドラマがセカンドステージに入ってから気になったのですが、ゲームに負けると億単位の負債を背負う設定なのに、参加者達にあまり緊迫感が感じられなくなったのです。簡単に1億円という数字が動く為に1億が100円みたいな感覚で扱われてしまって、ゲームに負けて、負債を払えなければ死が待っているみたいな設定だったはずなのに、参加者から、その緊迫感みたいなものが全く感じられなくて、お気楽なゲームに参加している感じを受けてしまいました。
この映画版でも、あっさり敵になったり、直に優しくされると味方になったりと、もう少し命のやり取りに近いゲームをしている緊張感みたいなものがあったらなぁ。と思いました。

点数は★★★☆☆です。ドラマシリーズのファンだった人にはオススメですが、そうでない人にはテレビで観れば十分な作品ですかねぇ。
やっとわかった黒幕がああいう事では、ちょっと物足りないエンディングでした。

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ラブリーボーン

2010年01月31日 23時33分49秒 | 作品名(ら行)
第170回「それは彼女が旅立つまでのお話です。」

今週はずっと何を観ようか悩んでいました。「ラブリーボーン」に「ゴールデンスランバー」「パラノーマル・アクティビティ」と観たい映画が同時に公開になるという珍しい週末でした。先々週あたりから始めたtwitterで「パラノーマル・アクティビティ」の公式ページからフォローされたりしましたが、私が選んだのは「ラブリーボーン」でした。
「パラノーマル・アクティビティ」は最寄りの映画館では上映していなかったのです。

物語は1973年、奇しくも筆者である私が生まれた年。主人公のスージー・サーモンはごく普通の女の子。両親と妹と弟の5人家族で幸せに暮らしていました。彼女は映画の冒頭で殺されてしまいます。生と死の間の世界に辿り着いた彼女は安らかに眠ることができません。それは彼女を殺した犯人は今も近所で平然と暮らしているからです。

まずはこの映画の評価すべき点、凄惨な事件を直接的に描くのではなく、演出で彼女の死を観客に見せた事。そして生と死の間の世界にいる彼女と生きている家族との接点を蝋燭の火の揺らぎや、ビンの中の帆船など、良くあるファンタジー映画のように直接的にせず、あくまで「もしかしたら近くにいるのかも?」程度の繋がりに留めている事。
あまりに簡単に死んだはずの人間が、現れて自分を殺した犯人を家族に知らせたりするお話はありふれていますからね。
生と死の間の世界は、ティム・バートン監督やテリー・ギリアム監督などが描く幻想的な世界観を思い出させるような演出でうまく描けていたと思います。

評価できない点は、物語の結末が許せなかった事。犯人である彼にはそれ相応の報いを受けてもらわなければならないのに、ああいう結末では簡単すぎるような気がします。
事件の解決を匂わせておいて、結果としてああいう最期では、傷ついた家族は本当に救われたのでしょうか。同じような事件は実際に起こっていて、救われない被害者達がいます。だからこそ、映画でだけは・・・みたいな思いが私の中にありました。

点数は★★★☆☆です。映画の出来としては及第点だったと思いますが、あの結末は個人的にはどうしても納得が出来ません。彼女は安らかに眠ったのかも知れませんが、家族は果たして救われたのでしょうか?

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マーク・ウォールバーグ,レイチェル・ワイズ,スーザン・サランドン,スタンリー・トゥッチ
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