しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

【舞台】竜馬の妻とその夫と愛人

2005年12月25日 23時26分09秒 | 作品名(ら行)
舞台の傑作=映画の傑作にあらず

二週間ぶりのご無沙汰でした。先週は「キングコング」を鑑賞の予定だったんですが、風邪をひいてしまいました。で、今週は映画ではなく舞台を東京芸術劇場で鑑賞してきました。
その舞台とは、「竜馬の妻とその夫と愛人」でした。なぜこの舞台を選んだのかというと、実はある舞台のチケット争奪戦に敗れたのがキッカケでした。その作品とは、「12人の優しい日本人」です。どちらの舞台も脚本家「三谷幸喜」の作品です。

かつて、深夜番組だった「やっぱり猫が好き」でファンになった三谷幸喜が、脚本を書いた舞台の中でも「12人の優しい日本人」は大好きな作品の1つです。だから、再演を聞いた時は「絶対見たい!」って思いました。しかし、予想以上にライバルが多く、チケットを手にすることはできませんでした。あまりに悔しくて、三谷幸喜の脚本で他の舞台がないかと探していたところへ、東京ヴォードヴィルショーが再演中だった「竜馬の妻と…」を見つけたのです。こちらの争奪戦には勝利を収めることができました。(笑)

この「竜馬の妻と…」は2002年に木梨憲武さん主演で映画化された作品です。もちろん映画も観たのですが、さほど心に残る作品ではなかったのです。今回の舞台も大筋は同じだろうなぁ…とあまり期待していなかったのです。ところが、舞台が始まってからの1時間50分は時間を忘れてしまうくらい、のめり込んでしまいました。三谷幸喜の真骨頂とも言うべき、ワンシチュエーションコメディは見事でした。

舞台に登場する4人は、いずれも「坂本竜馬」の傍にいたからこそ歴史に名が残った人物(虎蔵は架空の人物ですが)ばかり、たぶん坂本竜馬に出会っていなければ、普通の人生を過ごし、普通に死んでいったことでしょう。映画の中では、中井貴一さんや江口洋介さんが演じてしまうことで、「普通の人」ではなくなってしまったので、私の心には残らなかったのではないかと思いました。佐藤B作さんや、山口良一さんが演じたことで(演じたお二人には失礼なのですが)、コミカルな演技が見事なくらいにハマッて、心地よかったのです。坂本竜馬の呪縛にはまった普通の人々のお話は、やはり曲者な役者さんが演じたほうが、良かったんじゃないかと思いました。

この作品は、やはり舞台用に書かれた作品なのだと再認識しました。場面やアングルが動かない舞台だからこそ出せる味わいみたいなものが、込められています。これからも多くの舞台を観たいと思えた作品でした。このブログを見てくれた皆さんにも舞台の鑑賞をお勧めします。

「やっぱり生の舞台はいいですねぇ。」点数は★★★★★です。

竜馬の妻とその夫と愛人 [DVD]
三谷幸喜,山田和也
TBS


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