ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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小さな生命④

2006年10月06日 | 小さな生命
 前回に引き続き「小さな生命」に込めたルネの想いを「セブンティーン」の特集記事より紹介いたします。

♪前回までのお話(「小さな生命①②③」)
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/38.html
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/39.html
http://green.ap.teacup.com/rene_simard/40.html


     ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

symbol1願いをこめて『小さな生命』を歌いあげる
========ルネの胸に秘められた愛

ボクの願いはただひとつ!

 ルネは、ナタリーの病室のまえにひざまずいた。祈った、祈り続けた。
 手をしっかりと組みあわせて祈り続けた。
「アベ・マリア・・・・ナタリーの小さな生命(いのち)をお救いください。かわれるものならナタリーの苦しみをこのぼくに・・・・。ぼくが雪のなかを連れだしさえしなければ、こんなことには。」
 ルネのほおを涙がつたって流れた。涙はあとからとめどなくあふれてきた。
 どれほど時間がたったのだろうか・・・・祈りつづけたルネが目をあけると、窓の外が白みはじめていた。
 そのときだった、ナタリーの病室のドアがあいて、ママがでてきた。
 ママはルネをやさしくだいていった。
「ルネ、もう心配しなくてだいじょうぶ。ナタリーは助かったのよ。」
「ママ!!」
 ルネはママの胸に顔をうずめて泣いた。
「ルネ、もう泣かないで。あなたのナタリーへの気持ち、マリア様はご存知だったのよ。ありがとう、ありがとう、ルネ・・・・。」
 そういうママも涙声だった。
ルネはママと並んで、ひざまずき、十字を切った。
「マリア様、ナタリーのいのちを救ってくださって、ありがとう・・・・。」
 祈りを捧げるルネのほおを、朝陽がバラ色に染めているのだった。
『小さな生命』を歌うたび、ルネはいつも思い出す。病院の白い壁、ナタリーの寝顔、そしてママのあたたかい胸・・・・。
 そして、なぜか胸がキュンといたくなるのだ。
「マリア様、ぼくたちの幸福がいつまでもつづきますように・・・・。」
 そう祈りながら、ルネはきょうも歌う。


    ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪



             小さな生命

     安井かずみ作詞 村井邦彦作曲 川口 真編曲

アヴェ・マリア 見て下さい
あなたのため野に咲く花を
つんで来ました

小さな命 どうぞ助けて
僕にとって たったひとりの
友だちだから・・・・・・

もし僕が代わりに
苦しめるものならば
なんでもします この手で 
できるかぎり・・・・・・

アヴェ・マリア あなたの愛
信じてます 美しい朝
見せて下さい

アヴェ マリア ジュ ヴ オフル トゥレ
Ave Maria, Je vous offre tres
ザンブルモン セ フルール
humblement ces fleurs
ジュ ブ ゾン シュプリ
Je vous en supplie
ソーヴェ マ プティットゥ スール
Sauvez ma petite soeur
ソーヴェ セットゥ プティットゥ ヴィ
Sauvez cette petite vie
エ レ マ スール アミ
Elle est ma seule amie
アヴェ マリア ジュ ヴ ゾン シュプリ
Ave Maria, Je vous en supplie


握りしめた指に
こめた 僕の願いが
ステンドグラスの光に
ふるえてます
アヴェ・マリア 一日でも
早く ここに 平和な朝を
返して下さい
 
    ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


※間奏のフランス語のセリフの意味
 私の翻訳です。もっと適切な訳し方が有ると思います。
 仏語に堪能な方、お気付きの点がございましたらご指導下さい。

 アヴェ・マリア
 この花を あなたにそっと捧げます
 僕の願いを聞いて下さい
 妹を助けて下さい
 小さな命をお救い下さい
 妹は たった一人の友だちなのです 
 アヴェ・マリア、どうぞお願いします

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