1年前に突然亡くなった同僚のお別れ会をしたいと相談がありました。
その頃はコロナの規制がまだ解けない時期でした。
お葬式も家族で行われ、職場の仲間は別れる場とそのことを話す機会を失い
みんなが途方に暮れ、どこかで死を受けとめる必要があると感じたそうです。
アドバイスするために、亡くなった方の情報を聞き取り始めました。
相談者は記憶をたどりながら、自分の中にいるその方を語り始めました。
途中から目頭を押さえての話になりました。
その方から聞いた言葉
その方の表情
やりたかった事
きっとこう思っているに違いない事など
丁寧に思い出しながら、1時間かけて私に聴かせてくれました。
自分の中にあったモヤモヤした迷いが、その方を思い出すことで一つの形になてなってきたようです。
その方の口癖は「自分を通してまわりの絆が繋がってほしい」
まわりにいる同僚たちと、その方の思い出を笑顔で話す場を作りたいとおっしゃって席を立たれました。