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キルリアン 藤沢周(著)2009年7月発行
“キルリアン”ってなんだろう?
生物には、生命の源となる『エネルギー体』があるそうだ。
それを東洋では『気』と、西洋では『オーラ』と呼ぶ。
長い間、科学者はこれらを信じなかった。それは立証する証拠がなかったから。
しかしついに、ロシアの発明家二人のキルリアンが、『エネルギー体』の
撮影に成功。
人間の手からの“コロナ”放射も確認されている。
これらの現象を“キルリアン”と呼ぶようになったらしい。
本書の表紙の図のようなものが、キルリアン写真なのか?
そんな肉眼では確認できない放電現象をオーラのようにきれいに映し出す
キルリアン写真を子供の頃に目にした著者。
その記憶が、本書に繋がったのだそうだ。
50代の小説家『寒河江』が、古都鎌倉を舞台に、彼の記憶、幻想が混じり
合う、無意識の世界を語る小宇宙。
小説家を生業とする寒河江は、浴室に巨大な土蜘蛛が住み着くあばら家に
暮らす。
飲み屋で酔いつぶれ、いきずりの女と関係する、そんな生活を送る寒河江に
故郷新潟の風景や鎌倉の寺の山門の記憶など、幻か現実かわからなぬ情景が
浮かんでは消える。
特にストーリーらしきものはなく、ひたすら寒河江が無意識の世界を
さまよう様子が描かれている。
大きな土蜘蛛などが出てくるので、何かが起こるのか?と期待し、裏切られる。
面白いといえば面白くもあるし、、、う~む、、、。
あとは好みの問題だろう。
どういうわけか、私は寒河江よりも、闇の中、山門に佇む寒河江と話す
禅寺の老師の
「・・・あの若者達は、結婚せんのだよ・・・」と本の始めの方と最後に
繰り返し嘆く言葉と、
「・・・まあ、気をつけなされや。どうにも、闇の中にいると・・・
いろんなもんが見えてきて・・・捕まってしまうのでな。
そういう時は、寝るに限る」
という言葉が印象に残ってしまった・・・。
わがまま母
“キルリアン”ってなんだろう?
生物には、生命の源となる『エネルギー体』があるそうだ。
それを東洋では『気』と、西洋では『オーラ』と呼ぶ。
長い間、科学者はこれらを信じなかった。それは立証する証拠がなかったから。
しかしついに、ロシアの発明家二人のキルリアンが、『エネルギー体』の
撮影に成功。
人間の手からの“コロナ”放射も確認されている。
これらの現象を“キルリアン”と呼ぶようになったらしい。
本書の表紙の図のようなものが、キルリアン写真なのか?
そんな肉眼では確認できない放電現象をオーラのようにきれいに映し出す
キルリアン写真を子供の頃に目にした著者。
その記憶が、本書に繋がったのだそうだ。
50代の小説家『寒河江』が、古都鎌倉を舞台に、彼の記憶、幻想が混じり
合う、無意識の世界を語る小宇宙。
小説家を生業とする寒河江は、浴室に巨大な土蜘蛛が住み着くあばら家に
暮らす。
飲み屋で酔いつぶれ、いきずりの女と関係する、そんな生活を送る寒河江に
故郷新潟の風景や鎌倉の寺の山門の記憶など、幻か現実かわからなぬ情景が
浮かんでは消える。
特にストーリーらしきものはなく、ひたすら寒河江が無意識の世界を
さまよう様子が描かれている。
大きな土蜘蛛などが出てくるので、何かが起こるのか?と期待し、裏切られる。
面白いといえば面白くもあるし、、、う~む、、、。
あとは好みの問題だろう。
どういうわけか、私は寒河江よりも、闇の中、山門に佇む寒河江と話す
禅寺の老師の
「・・・あの若者達は、結婚せんのだよ・・・」と本の始めの方と最後に
繰り返し嘆く言葉と、
「・・・まあ、気をつけなされや。どうにも、闇の中にいると・・・
いろんなもんが見えてきて・・・捕まってしまうのでな。
そういう時は、寝るに限る」
という言葉が印象に残ってしまった・・・。
わがまま母