ポロンナルワ(POLONNARUWA)
旅2日目はポロンナルワの遺跡群の観光。
ポロンナルワへ向かう途中、車窓から見えるのどかな景色
ポロンナルワはスリランカの文化三角地帯と呼ばれる位置にある。
スリランカ中央部、アヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの
3都市を結んだ三角形の内側は、世界有数の大遺跡が残る地として知られ、
それら遺跡は歴史的、美術的価値が重要なことはもちろんだが、
今でも人々の祈りの対象となっていることが注目に値する。
※ ポロンナルワ
ポロンナルワは10〜12世紀にシンハラ王朝の首都があった所。
全盛期には、タイやビルマから僧が訪れるほどの仏教都市として繁栄し
したが、13世紀後半、インドのチョーラ王朝の侵略を受け、
王朝は、さらに島の中央部(キャンディ)へと退くことになる。
栄華を誇った都市、寺、仏像は、13世紀の侵略により破壊され朽ち果て、
ジャングルの中に埋もれていたが、1900年頃、遺跡の発掘が始まり、
巨大な人工池のほとりに残る大遺跡群は注目を浴びることとなった。
とにかく、町全体に遺跡が広がっている、、、と言っても過言ではない
ほど広大なポロンナルワなので、時間的に観光客はピンポイントで観光。
私たちの予定でも、三ヶ所だけ見ることになっていた。
・ガル・ヴィハーラ ・ランカティラカ ・クワドラングル
まずは、遺跡の全容を把握したかったので、博物館見学を希望し入場。
全盛期の素晴らしさを復元模型などで見て確認した後、
ガイドさんの案内で、お薦めの遺跡を数カ所を回った。
遺跡に入り、最初に見たのが「バラークラマ・バーフ1世の宮殿跡」
重厚なレンガ造りの建物、7階建だったが3階の壁までしか
残っていない。が、その壮大さに感動!
水回り設備もしっかり完備していた様子
閣議場跡や仏寺もあった
建物の土台や台座などにも全て彫刻がなされている
これは 王子の沐浴場?だったかなあ、、、
昔のままの古井戸も残っている
ムーンストーン
宮殿跡から東側を北に少し歩き、
遺跡群の中心となる「ククワドラングル」へ、、、とにかく暑い!
※ クワドラングル
旧市街地のほぼ中心、クラドラングルとは四辺形の意味。
城壁に囲まれた方形の庭に11の建築物が集まっている。
シンハラ王朝時代に仏歯寺があった場所でポロンナルワの仏教の中心地。
仏歯寺の跡ということで神聖な場、なので現地の人は裸足になり、
私達も靴を脱ぎ靴下を履いて階段を登りクワドラングルへ
原形をとどめている「ワタダーゲ」
クワドラングルの中で一番大きく目立つ円形の仏塔
四方の入り口には、ムーンストーンとガードストーンがある
↑北側のムーンストーンがはっきりしてわかりやすい
ムーンストーンは仏教の輪廻を表し、
ポロンナルワのムーンストーンは動物が三種(ゾウ、ライオン、アヒル)
で、アヌラーダプラの頃あった牛がなくなっている。
ツタと炎は人間の欲望を表している
↑「ハタダーゲ」 ワタダーゲの向かい側にある仏歯寺跡
中に、サンスクリッドの碑文が残っている
「アタダーゲ」これも仏歯寺跡 (8つの遺宝の家という意味)
サトウマハル・プラサーダ(タイから来た建築士が建てたと言われる)
大規模修理中
破壊を免れた仏像
トウーパーラーマ内の仏像、厚い壁の小さな穴から光が差し込み
仏像の顔を照らし出す仕組みになっている
往時の信仰、高度な技術、芸術の素晴らしさが偲ばれる・・・
ストーンブック(石の本)「ガルポタ」 ↓
ヤシの葉の形の石碑 ニッサンカ・マーラ王の命で作られた
インドの侵略者、小国との関係、王への称賛などが書かれている
クワドラングルから移動しガル・ヴィハーラへ
つづく