tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

「弄花香満衣」いい季節です。

2015-03-20 19:01:16 | 茶の湯
3月20日(金)
気温は高めですが、雲が広がって今にも降り出しそうです。
今日は自宅でのお稽古でした。

昨日忙しく飛んで歩いておりましたので、その分今日は忙しくお稽古の準備をすることになりました。
お掃除も丁寧にすると2時間くらいかかりますので、のんびりしていては間に合いませんので、休む間も無くひたすら掃除です。

   
   

   花

今日の花は、待っていた花がやっと咲き始めましたので、迷うことなく切って生けました。
ちょっと開き始めたアブラチャンと紺侘助です。

小さな苗から育てた紺侘助でしたが、今では私の身長を遥かに超えてたくさんの蕾を持っております。
我が家の椿は苗木から育てたものが多く、どの椿にもその時々の思い出たくさんあります。

椿も、園芸店などで売られているものは種類も限られてしまい、お茶で使いたいような椿は中々手に入りませんので、通信販売での購入という事になりますので、、小さな苗木になってしまいます。

今では、どの椿も大きく成って、上の方は高枝挟みを持ってしてもとどかないほどになっております。

   

   床の間

このところの暖かさで、花々が一気に開き始めました。
 
 掬水月在手
 弄花香満衣

「春山夜月」という詩の中の一句と云われており、「水を掬すれば月手に在り」という句に続いている句で、「花を弄べば香り衣に満る」と云った語句です。
「掬水月在手」は、秋になるとよく茶席で使われる句で、「弄花香満衣」は、今頃のお茶席でよく見かけます。

どちらも綺麗な情景を思い浮かばせてくれます。
禅語としてはもっと深い意味があるのでしょうが、お茶席では春・秋の情景をお客様に感じていただけるように使う事が多いと思います。

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履歴書を書くという事は・・・

2015-03-19 17:40:01 | 日常雑感
3月19日(木)
暖かな日が続きましたが、やはり雨が降って来ました。朝から怪しかったですが、午後からは本降りになってしまいました。

春の雨です。
ひと雨ごとの暖かさになりますか・・・

雨の中ですが、朝から出かけて気ぜわしい一日になってしましました。

   

   履歴書

履歴書と云うものは数十年も前に一度書いた事がありますが、今頃になって書く事になろうとは夢にも思いませんでした。
半年くらい前から、ある高等学校から茶道を教えてくれる方を紹介してください。

という依頼を受けておりましたので、何人か心当たりを探して見ましたが、週1回、平日の午後の4時間という時間帯では引き受けてくれる人はおりませんでした。

結局、最初に声を掛けられた私が行くことになりました。
そして、履歴書やら身体検査証などを持参して学校へ行って来ましたが、行って見てビックリです。

クラブ活動ではなく選択科目だそうで、茶道が正式な授業になるそうです。

   

   弥栄子先生の著書

学校の話では、実技ばかりではなく、茶道の歴史や言葉遣いなどを含め、日本の伝統的な文化を教えてほしいという事でした。
それでもクラブ活動と違い、時間の制約がありますのでどこまで出来るか・・・

心強いのは、社会科の先生と国語の先生が付いてくれるそうですので一人でしょい込む事はなさそうです。

これから、弥栄子先生の本など読み返しながら、私も勉強しなくてなりません。
多くの同年代の方達が、職を離れのんびりとした生活をしているのに、と思うと考えてしまいます。

高校生は初めて接する年代ですので、全く見当がつきませんが、引き受けたのですから全力で取り組んでみたいと思っております。
そして、履歴書や身体検査証を持って来て下さい・・・という意味がやっと分かりました。

どうやら、ボランテアではなさそうです。
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シルエットのお茶室で・・・

2015-03-18 19:01:53 | 茶の湯
3月18日(水)彼岸の入り
強い日差しはありませんでしたが、昨日に続き暖かな一日でした。
今日からお彼岸ですので、お墓参りを予定されている方も大勢いると思います。

今日も大學へ行って来ました。
こちらの大学は、2月の内に卒業茶会が済んでおりますので、普段通りのお稽古をと思っておりましたが、来月早々にお祭りのお手伝いがありますので急遽御園棚のお稽古になりました。

   

   神妙に

久しぶりの立礼のお稽古です。
昨年の学園祭でやっておりますので、余り心配はしておりませんでしたが、忘れていないようで安心いたしました。

   

   それでも

ただ、柄杓の扱いが少しだけ違いますので、ここだけはしっかりと注意して見ておりました。やはり忘れておりました。

   

   始めれば

何でもそうでしょうが、目的があってのお稽古は、気持ちが違うらしく誰もが真剣です。
それでは、普段は真剣ではないのか・・・と云われてしまいますが、やはりどこかが違います。

     

   柄杓の扱い

柄杓を取る時も、置く時も普段の扱いとは違いますので、慣れない子はここで流れが止まってしまいます。再び流れ出すのには助言が必要でしょうから、少しだけアドバイスします。

   
   

   引き柄杓

上級生ですので、難なくやっておりましたが、下級生はまだまだ考えながらやっております。
まだ2週ありますから出来るようになると思います。

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卒業茶会が済みました

2015-03-17 17:27:28 | 茶の湯
3月17日(火)
春を通り越して初夏を思わせる一日でした。
それでも夕方になるにつれて気温は下がって来ております。
それでも、まだ暖かい・・・。

今日は大学の卒業茶会でした。

   

   床の間

片方の大学は、立派な茶室があり、恵まれた環境でお稽古をしておりますが、こちらの大学は、学生たちは、「お茶室」と呼んではおりますが、10畳と6畳の畳がある和だけの部屋です。

それでも、学生たちにとっては自分たちの城のようなもので、お茶に対する情熱はひしひしと感じさせる雰囲気があります。

   

   花

4年間一生懸命お稽古に励んだお茶室で、後輩たちが設営をしてくれた立派な卒業茶会することが出来ました。
お茶の事は何一つ知らずに飛び込んだ1年生の時から、たくさんの汗を流した思い出深いお茶室から送り出しもらえるという幸せを感じた事だと思います。

      

   お菓子

今日だけは豪華に、お料理屋さんから松花堂を取っての茶事形式のお茶会でした。
下級生が襖を開けると、「どうぞお進みください」と声をかける卒業生、中へ入った亭主役の下級生が「本日は御卒業おめでとうございます」「お招きいただきましてありがとうございます」「時分どきですので、粗飯を差し上げます」と、かたち通りに進んで行きました。

亭主側となった下級生たちは、事前に練習した通り、下を噛みそうな言葉使いを間違わずに言っておりました。
正午に始めた卒業茶会も2時には終り、記念品を渡して終ることが出来ました。

送る方も送られる方も、緊張が続いた2時間でしたが、良い経験になった事だと思います。
軸も花もそしてお菓子も、すべて2月にした卒業茶会と同じものです。どちらの大学もいつも同じと考えております。

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弥栄子先生の著書を改めて・・・

2015-03-16 17:46:22 | 本棚の中から
3月16日(月)
日差しは強くありませんでしたが、生温かな南の風が心地よく感じられる春めいた一日でした。
月曜日ですのでストレッチの日ですが、朝から用事が立て込んでおりまして、結局行くことが出来ませんでした。残念!

用事は午後までかかってしまいましたが、遅い昼食を取ってひと段落と云ったところです。

   

   弥栄子先生の著書

先日お亡くなりになりました、塩月八重子先生の著書です。
「上品な話し方」という本ですが、先生が近くで話しているのではないかと思ってしまうほど、項目別に分類して書いてあります。

読み始めればあっという間に読み切ってしまいます。
「ハイという返事にこそ人柄がでる」「お先にどうぞは、上品な話し方の基本である」「いちばん美しい挨拶ことばは「ありがとう」である」

こんな内容が網羅されておりますから、何度でも読み返してしまいます。

   

   小さな春

ひと休みしてから出かけて見ると、何時もの散歩道の端に小さな菜の花が咲いておりました。
固い道の脇に根付いた菜の花ですので、こんなに小さいのだと思います。

菜の花の大好きな私は、暫くそこに佇み一心に写真を撮っておりました。
大きく撮ったり、全体を撮ったりして見ましたが、最後に残ったのが載せた写真です。

写真を撮るのは難しく、今度買ったカメラにはマクロ撮影ができるはずですが、未だに使いこなせなくおります。
やはり、上手に撮るには、ちゃんとした勉強をしないと上手くは出来ないという事を改めて実感しておりました。

何でも基本を学んで、そのうえで応用する知識を得て行くという事になります。

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春風に誘われて・・・

2015-03-15 18:16:19 | 日常雑感
3月15日(日)
何とはなしに春めいた南の風がそよそよと吹いておりました。
そんな風に誘われて、久しぶりに散歩に出掛けました。

   

   桃太郎

犬も歩けば・・・ではありませんが、久しぶりに桃太郎に出会いました。
ゆっくりと走って来た機関車に気が付いた時はもう目の前です。ワー!桃太郎だ。。。

最近は中々見る事が出来ませんでしたが、やっと見られました。
鉄道のマニアの人たちは、どんな列車が何時に来るという情報を得てカメラを構えておりますが、私は偶然だけが頼りですから、中々思うようには行かないところが、また、面白いと思っております。

それだけに、出合った時の喜びは格別です。
何かいい事ありそう~などと思ってしまいます。

   

   帰って来て

少しだけ汗をかきましたが、1時間ちょっと散歩は丁度良いところです。
埃を払い・・と云うより、花粉を払って家に中に入るのがこの時期の習慣になっております。

手を洗い、口をゆすいで、お菓子を頂きました。
取っておきの3時です。

お菓子は、道明寺の桜餅で、口の中での歯ごたえもよろしく、そして、塩漬けされた桜の葉の塩加減もちょうどよく、美味しさとなって口に広がります。

   
   
   一服
我が家では、お茶にしようか?と言う時は、あれこれ考えますが、やはりお抹茶になってしまいます。
煎茶でも紅茶でもよいはずなのに、結局のところお抹茶という事に落ち着く不思議さ・・・。

また、明日から忙しくなりそうです。

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私の点てたお茶を・・・

2015-03-14 17:19:15 | 茶の湯
3月14日(土)
柔らかな日差しが春の訪れを感じさせてくれます。
そして、庭に植えてある椿もこぼれんばかりに咲き誇っております。
今日も自宅でのお稽古でした。

   

   やっと

茶道とは無縁の女性が、ある日彼と出合い、そして結婚。その彼がお茶をしていたことを知り一念発起して我が家の門を敲いたのが1月下旬の事でした。
以来、彼にお点前をして見せたい、美味しいお茶を点てて差し上げたいという気持ちだけでお稽古に励んでおりました。

   

   何とか

話を聞いて見ると、ご主人は遠くニューヨークに在住とのことです。7月には渡米の予定だそうで、それまで何とかお茶が点てられるようになりたいという一心です。
お稽古ですから、誰でも真剣に一生懸命になりますが、彼女の場合は、日にちが決まっておりますので、更に真剣にならざるを得ません。

   

茶筅通しも出来るようになり、いよいよお茶を点てるようになりました。

   

   お茶を入れて

お棗からお茶を茶碗に入れてお湯を注ぎます。
そして、お茶を点て始めましたので、目をつむりじっとその音を聴いておりました。

リズミカルで良い音で茶筅を振っておりました。
きっと美味しいお茶が点てられてと思い覗いて見ると、綺麗に点ててありました。

   

   一心に

お茶を始めて1か月半ですが、落ち着いたお点前が出来るようになりました。
後は、考えないで自然に体が動くようになれば身に付いたという事になります。


     


今は、時々手が止まりますので、その時は次の事を考えているのだと思いますが、まだ7月まではありますので、無心でお点前が出来るようになると思います。

   

   綺麗に点てました

NYまで届けたい思いでいっぱいだと思います。後4か月です・・・。

ままごとのような茶碗ですが、暫く彼女専用です。




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「一花天下春」を掛けて・・・

2015-03-13 18:21:59 | 茶の湯
3月13日(金)
朝から時々吹き抜ける風は冷たく感じますが、春らしい陽気になって参りました。
今日は自宅でのお稽古でした。

      

   床の間

お稽古に見えた方々に季節の移ろいを感じいただきたいと、お稽古の前になると、床の間の軸を何にしようといつも考えてしまいます。
禅語ですから、色々な解釈もありますが、やはり季節感を第一にと考えております。

今年に入って「笠重呉天雪」から「梅花眠雪裡」、そして「池塘春草生」などを掛けて、少しずつ春の訪れを感じてくれればと思っておりましたが、果たして・・・。

   

   軸

今日の軸は、「一花天下春」です。

待ちに待った春の訪れを、開花したひとつの花に感じ取り、うちに秘めた喜びを思い切り表わしたような語句です。
待っていた春を感じずにはおられません。

   

   花

今日の床の間の花です。

知人が山から採って来てくれたアブラチャンに藪椿を添えて生けました。
我が家の藪椿も大きな木に成長しまして、上の方は、高枝挟みという道具を使わないと切る事が出来なくなりました。

そして、この時季になりますと、一時にワ~と咲き出しますので、丁度良い枝ぶりを探すのも、また一苦労になっております。
来週には、殆ど咲き切ってしまうかも知れません。






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ジャズを聞く楽しさは・・・

2015-03-12 17:53:03 | 日常雑感
3月11日(木)二月堂お水取り
日差しが春めいて参りました。それでも風が強く吹いておりましたから暖かさは感じられませんでした。
今日は朝から明日からのお稽古の準備の一日でした。

   

   JAZZ

探しておりましたJAZZのCDが今朝届きました。

お店に行って探せばあると思いますが、今の時代はパソコンで探した方が効率が良く、どうしてもネットで注文という安易な方法をとってしまいます。
レコード店に行って、好きな一枚を探す楽しさを忘れたわけではありませんが、楽な方へと自分が流されている事を自覚し始めております。

JAZZもモダンとディキシーとありますが、どちらかと云えばディキシーランドジャズが好きです。
ただ、ピアノで聞くJAZZは、スローテンポの曲が心地よく聞くことができします。

届いたCDは、「ミスティー」「スターダスト」「枯葉」などスタンダードナンバーがたくさん収録されておりましてこれからが楽しみです。

明日はお稽古です。

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覚えたようで覚えていない・・・

2015-03-11 17:15:30 | 徒然日記
3月11日(水)
朝から風が強く真冬に返ったような寒い一日でした。
あの大災害から4年が経ちました。
今でも復興がままならず苦しんでいる方々が大勢おり、テレビに映し出される風景は復興復旧が進んでいない現状を物語っております。

今日は大学が試験のためにお休みでした。


   

   茶道史

一日空きましたので、お茶を飲む習慣が日本に根付いてから、茶道という文化に至るまでの茶道史を改めて読み返しております。
覚えたようで覚えていない、知っているつもりが知らない。こんな事ではいけないと自覚をして、もう一度勉強をやり直しという事になりました。

私が覚えた限りでは、お茶は栄西禅師によって日本に伝えられたとばかり思っておりましたら、どうも違うらしい・・・。
栄西は喫茶の風習を伝えて、茶の木は最澄が唐から持ち帰り坂本に植えたのが最初だと伝えられております。

それでも、栄西も茶の木を日本に持ち帰り、博多や京都栂尾に植えた記録があります。
これから勉強です。


   

   点前教則 入門編     

我が家には昭和51年版の同じ表題の本があります。
懐かしい先生方が写真に登場しております。

お茶のお点前ですのでそう大きくは変わっておりませんが、小さな扱いは少しずつ変わっております。
時間のある限り、本を読み返してしっかり頭の中に整理しておかなくては、とっさに聞かれた時に困ってしまいますから・・・
何歳になっても、いつでもどこでも勉強勉強・・・と自分に云い続けながらいようと思っております。

今日は、私たちが決して忘れてはならない日です。
これからも、自分で出来る事でお役に立って行けたらと思っております。
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