tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

大津絵の茶碗で・・・

2018-07-16 17:57:56 | 道具は語る
7月16日(月)海の日
外に出ると息苦しくなるほどの暑さです。
今日は「海の日」で、余りなじみのない祝日です。

   
   お菓子

お菓子は、水羊羹です。
凍る寸前まで冷やしていただきました。

   
   大津絵

大津絵の茶碗で一服。
最近は、鬼さんもやって来ませんので、夜の寝苦しさは大変なものです。

ほどほどの雨を、打ち水のように、ちょっとだけ降らしてくれるとみんなが感謝しますけれど・・・

   
   鬼も(汗)

茶碗は大津絵ですが、太鼓を海に落としてしまった鬼さんが困っております。
この太鼓を上手く拾い上げないとゴロゴロと鳴らない訳ですか・・・

   
   海に

茶碗の外側に、海に浮かんだ太鼓がありますが、鬼が引っ掛けて取ろうとしております。
この絵は、大津絵10種の中に数えられるほどの人気の絵になっているそうです。

こんな事を考えながらお茶を頂くのいいものです。



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円能斎好の亀蔵棗は・・・

2018-07-08 17:42:01 | 道具は語る
7月8日(日)
久し振りのお日様です。
雨も上がったようですので、雨風にさらされて庭に散乱している落ち葉などを集めながら庭の掃除をしました。

立ったりしゃがんだり、這いつくばったり普段使わない筋肉を大分使いましたので、今日の散歩は取りやめです。

   
   亀蔵棗

先週のお稽古で使った棗です。
円能斎好の亀蔵棗は、星をデザインした棗ですので、この時季によく使われます。

客  お棗は
主  円能斎好の亀蔵棗でございます。

こんな会話のお稽古でした。

亀蔵棗は、一環張の中棗で、そのデザインは九星を意匠化したものといわれております。
甲には五黄が描かれ、胴には一白から九紫までの星が描かれております。

こんなところから、七夕のこの時季に使われるのだと思います。
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一本の青竹ですが・・・

2018-03-22 17:25:48 | 道具は語る
3月22日(木)
昨日から比べたらずっと暖かく感じますが、風が吹いておりますのでやはり寒さを感じます。
今日も朝からお茶会の準備です。

   
   灰吹

青竹の灰吹です。
数日前まで竹林に立っていた竹ですが、こうして加工してお客様の前に飾られます。

ちょっと不思議な気がいたします。

   
   材料の竹

友人宅に広々とした竹林があります。
竹藪というとうっそうとしていているイメージがありますが、友人はこまめに竹林の中を片付けておりますので綺麗な竹林になっております。

それでも、これ一本探すのに、右往左往する事数十分・・・

       出来上がり

切り終わりましたら、切り口の整理です。
垂直に立つように研ぎだして行きますが、上手な方は、真っ直ぐに切ればそんな必要はありませんが、私には無理ですので、仕方なく研ぎます。

ほぼ道具は揃いましたので、後は会記を書くのみです。
これが一番気が重い事で・・・
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阿蘭陀水指は・・・

2018-02-15 18:30:49 | 道具は語る
2月15日(木)
朝のニュースでは、気温が上がり三月並みの暖かさになるとか言っておりましたが、午後からは強烈な北風が吹きつけております。
春はまだまだ先のようです。

   
   阿蘭陀水指

私はどう云う訳か阿蘭陀水指が好きで、道具屋さんに並んでいると欲しくなってしまいます。
オランダ文様にはたくさんの種類がありますが、代表的なのが「タバコの葉」です。

オランダとの貿易で、たばこの葉を入れて日本に運ばれて来たと伝えられるオランダの壷を、当時の茶人達が水指に見立てて使い始めたのが始まりだといわれております。

   
   点前座に

阿蘭陀水指も、今では多くの日本人の陶芸家が写しとして作成しておりますので、たくさん出回っておりますが、当時では珍重すべき焼物であったはずです。

出回っている割には、「これ!」といった物に出会わないのが面白いところで、そこが、また楽しい所でもあります。
これからも、どんな「阿蘭陀水指」に出会えるか楽しみです。
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夕顔の香合を使って・・・

2017-08-15 17:49:24 | 道具は語る
8月15日(火)
合宿も終わり、雨が続いておりますので何となくボーッとしている毎日です。
今日も雨、気温も上がらず9月中旬の陽気だそうです。

   
   香合

先日合宿で飾って置きました香合です。
「夕顔 桐団扇香合」で、この香合も先生からの頂き物です。

道具の入れ替え、夏の灰作りなどに伺うと、帰りがけに「ハイ!」と綺麗な紙袋に入った物を持たせて下さいました。
夏の暑い時季のお茶会は余りありませんの、合宿に丁度良いので使わせていただいております。

それでも、夕顔の香合を使って茶会をするとしたら、やはり「源氏物語」を思い浮かべる方が多いいと思います。
しかし、「生兵法は怪我の源」と云われる通り、私などには荷が重すぎて、とても道具を組んで見る事は出来ません。

もっと勉強してから挑戦したいと思います。

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我が棗ながら・・・

2016-02-08 17:23:51 | 道具は語る
2月8日(月)
冬らしい冷え込んだ一日でしたが、風の無いだけ過ごしやすかったようです。
月曜日はストレッチです。

出かける前の半日は、お正月に使った道具を、収納箇所へしまい込みました。

   
   棗

この棗も一月いっぱい使いましたので、仕舞う事にいたしました。
雉のつがいが描かれております。

1若かった遠い昔は、こんな絵のものが素敵に見えたのでしょうが、使う機会が全くありません。
雪の止んだ竹やぶで雉のつがいが戯れているものですが、このお棗に何を語ってもらうのか、皆目見当がつかないと云ったところです。   


   棗2

輪島塗ですから結構なお値段だったと思いますが・・・。
この棗を使う状況が頭に浮かばないので、道具に語らせようがありません。

道具を買うときは、何かしら考えて買い求めると思いますが、あの頃は、何を考えていたのでしょう。
輪島らしいしっかりとした蒔絵は素晴らしいと思っております。

午後は1時間、そんな事は忘れて良い汗を流し、自分の手足をストレッチして参りました。
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文筥香合は・・・

2016-01-26 17:41:35 | 道具は語る
1月26日(火)
変わらぬ寒さが続いております。
午前中溜まっていた用事のためあちこち車で移動いましたが、日陰にはたくさんの雪があります。

タイヤを交換してからは、何となくゆったりと日陰道を運転出来るようになりました。

   
   香合

今日大学は試験1週間前という事で、お稽古はお休みです。
午後道具を仕舞ったり出したりしておりましたが、どうも手に取ると箱を開けたくなってしまうので、中々用事がすみません。

そんな中のひとつが「色絵文筥香合」です。
炉の時季に出すと塗物の香合と見間違うほどで、面白い反応を見る事が出来ます。

そう云った事をして楽しんでいるわけではありませんが、「焼物です」と答えるとまた楽しい・・・そんな香合です。

   
   香合

話題の続かない茶席などでは、この香合でしばらく話をしていられます。
時々は出して見ますが、塗の香合に見えて仕方がありません。

若い時に購入したものですが、今頃になった重宝しております。
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稲荷人形の香合は・・・

2016-01-02 15:52:02 | 道具は語る
1月2日(土)
静かなお正月です。
午前中に初詣、ご近所への挨拶を済ませて、後はのんびりと過ごしました。

   

   稲荷人形

亡き先生から頂いた、稲荷人形の干支香合です。

稲荷人形発祥の地、稲荷山の土には物を利する霊験があると伝えられ、持ち帰る風習があったと云われております。
稲荷山周辺の住民は、この土を丸めて粒にして売るようになり、次第に玩具が作られ土産物として売られるようになったそうです。

元々は、埴輪や土器などを作っていた人達が人形を作りだしたと伝えられておりますが、この人形が「稲荷人形」と云う名で全国に広がり、各地に土着して郷土人形になったとされております。

代表的なのが博多人形だそうです。

   西行も 牛もおやまも何もかも 土に化けたる 伏見街道

こんな句を一休禅師が残した程いろんな物や人を題材にした土人形を作ったそうです。





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朝顔の香合を手にしたら・・・

2013-08-16 17:58:22 | 道具は語る
8月16日(金)京都 大文字送り火

今日は送り盆、まだまだお休みを楽しんでいる方もたくさんいると思います。
今日も各地で猛暑日といわれる相変らずの暑さです。

週が変わると合宿が始まります。
両方の大学だけではお道具が足りませんので、私共から不足しているものを選んで持って行きます。

旅館の大広間に7箇所の点前坐を設えてのお稽古になります。
これらも、毎年の事ではありますが、参加する学生達の人数とお点前の進み具合で編成を変えて行きます。
そんな訳で、少しずつ依頼された道具を出しております。

今年はどちらも1年生多いいですから、徹底した基礎の稽古をしなければなりません。
そして、合宿では全員が浴衣を着用してのお稽古ですから、立つ、座る、漆行、漆退などお点前の手順の他の事をゆっくり伝えて行きたいと思っております。

また、夜には箸の扱い、お碗の扱いなど和食の基本などを一緒に勉強したいと思っております。



団扇の香合

先日から、道具の出し入れが多く、汗をかきながらやっておりますが、今日は団扇の香合がありましたので写真にして見ました。

真夏の時期に、床の間に飾られる香合で、塗り物、そして、涼しさを一番に考えた桐のものなどたくさんの種類があります。

朝顔の香合を手にしたら、どんな趣向を考えるでしょうか?

この団扇の香合は、朝顔の絵が施されておりますから、夏の朝茶事などに使うといいと思いますが、団扇にも、お祭りに使う物や商売で使う物、そして飾ったり贈り物に使ったりと用途は色々あります。

香合は朝顔の絵、井形の蓋置、茶杓すず風、義山の水指や生地の釣瓶水指など使って、涼しそうな席を設けてみていかがでしょう。

朝顔に つるべとられて もらい水    加賀千代

誰でも思いつきそうな・・・そんな道具組が茶室をなごませます。
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終戦そして苦難の茶杓「円能斎」は・・・

2013-08-15 18:29:37 | 道具は語る
8月15日(木)終戦記念日
今日も暑い暑い一日でしたが、68回目の終戦記念日です。

戦争を知らない世代のひとりですが、戦争の悲惨さは映画やテレビ、そして読み物等で知っております。
何と無謀な事をしたのか・・・そして、犠牲になり苦しむのは、いつの世もそこに生活している人々です。

今日は、そんな終戦にちなんだ道具の事を書いて見ようと思っております。



円能斎作

裏千家のお茶を習っている方であれば、写真を見ただけで円能斎の茶杓だと、直ぐにお分かりだと思います。

この茶杓には、映画やドラマのような物語がありました。

朝鮮で料亭を営み生活をしていた父母が敗戦となった時、たくさんあった道具や着物などは、進駐して来たロシア軍にほとんど没収されてしまったそうですが、わずかに隠し持っていた物を売って飢えをしのぎながら、やっとの思いで日本に辿りついたそうです。

そんな中でも、最期まで手放さず懐深く偲ばせて朝鮮から持ち帰った茶杓が、円能斎の茶杓です。



特攻隊員の記

父母は大きな料亭をしていたため、終戦が近くなるにつれ特攻の出陣をする若者が多くなり、その前日には料亭に来て飲んで食べて出陣していったそうです。

普段は、料亭などに来る事は無い若者ですから、「ああ、この人も明日出撃だな」と解るそうで、食事の終わったあとで、この円能斎の茶杓でお抹茶を入れてお茶を飲んでいただいたそうです。

母はポツリと言いました。「何人の若者が、お茶を飲んで出陣していった事か・・・」

箱に書かれた「茶心是仏心」・・・特攻隊の最期の記録だそうで、出撃の前夜、いつものように食べて飲んで、そしてお抹茶を飲んだあとに、箱の蓋に「茶心是仏心」と書いて出撃していったそうです。

そんな思いの詰まった茶杓ですが、あるべき茶杓を保護をするための筒はありません。
茶杓はむき出しで懐に入れ、箱は別のところに入れて持ってきたそうです。
一緒にして置くと、一緒に無くなってしまいますから・・・



この茶杓も、母の懐に忍ばせて日本に持ち帰り68年になります。

今では穏やかな平和の中でお茶会や、自宅でのお茶事の時に使っております。

平和のありがたさをしみじみと実感し、そして、母に感謝をしながら・・・



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