tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

福は内、鬼は外の茶碗は・・・

2015-01-31 17:50:33 | 茶の湯
1月31日(土)
昨日は雨や雪そしてみぞれと降りましたので、今日は約束されたように強風が吹き付けております。
掛けてある簾が千切れてしまいそうな勢いで揺れております。
そして、時おり、窓にぶつかるのか大きな音をたてております。

今日も自宅のお稽古です。

      

   鬼の念仏

大津絵の鬼の念仏を待合に掛けました。

この軸は先生のお土産を軸に仕立てたものですので、見ていると涙が出てしまいそうになります。
今日は先生を思い出しながらのお稽古です。

   

   お菓子

お菓子は「お福さん」のおまんじゅうです。もう直ぐ節分ですので、お菓子屋さんが届けてくれました。
何時もいただく美味しいおまんじゅうでした。

   

   お茶碗

お茶碗は、青鬼と赤鬼が豆を蒔かれて逃げている絵が描いてあります。底に「福」が画いてありまして、飲み切ると字が現れます。
一年に一回だけ出す茶碗で、今日だけのお茶碗です。

   

   茶碗の中

茶碗の中は「福」が画いてあります。
「福は内 鬼は外」をこんな風に表している面白いお茶碗です。

まだまだ寒い日が続いておりますが、月が替われば節分そして立春となり、春のもうすぐそこまで来ております。
それでも、今日のような冷たい風が吹きすさぶ日が当分続くのでしょう。

  梅が香に 追ひもどさるる 寒さかな  芭蕉
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軸は「笠重呉天雪」で外は・・・

2015-01-30 18:10:16 | 茶の湯
1月30日(金)
朝から雲が垂れこんでおりましたが、10時ころから雪になってしまいました。
昨日から雪の予報が出ておりましたから、長靴や雪かき道具を玄関脇に用意をしておりました。

余り積もらなくてよかった・・・
今日は自宅でのお稽古でした。

雪の予報に何人かの方が早々と「お休みします」の電話がありましたが、予定通りお稽古は行いました。

   

   花

花はダンコウバイと大神楽椿です。
余り変わり映えしませんが、枝ぶりを見ましてこの椿に落ち着きました。

よくお茶会などで抱え込むように花を持ち込んでいる方をお見受けしますが、私は、椿では2本、そして枝物は使う枝だけを持参して行くようにしております。
椿は開いてしまった時の事を考えての2本という事になります。

      

   軸

軸は「笠重呉天雪」(笠は重し呉天の雪)
旅先での大雪が笠を重くしております。呉の国の山々はもっと雪がたくさん降っているだろう、その山を越えなくてはならない憂鬱さを読んでおります。

この句の後に「鞋香楚地花」と続きます。
呉の山を越えて楚の国に着いた頃は陽春の真っ盛りであった。と言う語句が対句となっております。

「苦労の後には楽しい事が必ずある」こんな事を肝に命じながら行と思っております。
禅語ですから、もっと深い意味があるのでしょうが、私たちはこのくらいの意味で納得しております。

   

   床の間

今日の床の間です。
外は雪、茶室の中も雪、そんな取り合わせになってしまいましたが、もう直ぐ節分になります。

春はそこまで来ております。

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花は生け方で・・・

2015-01-29 17:23:17 | 茶の湯
1月29日(木)
雲の多い底冷えのするような一日でした。
西の方から天気は下り坂で明日は雪になる可能性があるとか・・・寒いはずです。

今日は明日のお稽古に備えて、お掃除と道具の入れ替えをして一日が終りになりました。
と言っても、気分転換の散歩には行って来ました。

   

   淡交2月号

淡交誌の2月号です。
今月は、聖なる人 高山右近と茶の湯と題した特集です。

高山右近は、江戸初期の禁教令により国外追放を受けてなお主キリストへの思いを捨てなかったが、追放先のマニラの地でその生涯を終えたといいます。
今年は、右近没後400年となるそうです。

こんな特集記事でしたが、この本を袋から出して写真を見た時の感動は忘れがたいものがありました。
写真でもわかる通り梅と白玉椿のごくありふれてた花ですが、あの安定した生け方は素晴らしく、どうしたらこんな風に生けられるのでしょう。

   

   白玉椿

我が家の白玉椿です。
木の陰でひっそりと咲いておりました。この時期の椿は、鳥に心を食べられるか、風にあおられて傷だらけになるかどちらかです。

使いたい枝ぶりのものがあったら早めに切り取って置いた方が良いと思います。

   

   白梅

散歩の途中で見つけた梅ですが、陽だまりではこんな風に咲き始めております。
寒い寒いと言っておりますが、春には着実に向かっております。

「小寒の氷大寒に解ける」こんな言葉あります。
もう直ぐ節分です。

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初不動をお参りで・・・

2015-01-28 18:47:55 | 徒然日記
1月28日(水)初不動
昨日の暖かさはどこへ行ってしまったのでしょう。風邪の冷たい真冬に逆戻りです。

そんな寒い日でしたが、今日は初不動ですので、お不動様にお参りに行って来ました。

   

   大勢の人達

ここのお不動様は1年に今日だけの御開帳になりますので、前々から計画をしてお参りをして参りました。
狭いお堂ですので、1日に4回に分けての御祈祷が行われます。

皆さん良くご存知で、御祈祷の時間になりますと、近郷近在の老若男女が集まって参ります。
ここの御不動様は御開帳はされますが、写真は慎まなければなりませんので、ここに掲載するわけに参りませんのでご容赦下さい。

石造りの立派な立像で、2メートルを超える大きなもので、そのお姿は、近くで見ると圧倒されます。

     

   これも凄かった

お不動様から少し離れておりますが、神社の本殿です。
車で移動しなければ1日かかりになるほどの長閑なところで見た神社ですが、これには驚きました。

どう見ても不似合と云っては失礼ではありますが、そんなところでのきらびやかな本殿でした。
案内の方の言うには、最近神社が火事になりましたが、この本殿だけは焼け残ったそうで、煙りのために煤けてしまったので、解体して日光の修繕専門のところに運んで今の姿になったそうです。



   八幡宮 獅子と像

ここも車で移動していった八幡様ですが、話によると、戦時中は多くの人々が訪れお参りしておりましたので、絵馬やその他の寄進物たくさん奉納されたそうですが、今では訪れる人もほとんどいないそうです。

見たことも無い像や獅子を彫刻した柱が印象的でした。


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紅侘助は捨てられて・・・

2015-01-27 16:54:28 | 茶の湯
1月27日(火)
春を予感させるような暖かさでしたが、夕方からは風が吹き始めて気温も急降下して冬に戻りました。

今日は大学へ行って来ました。
2月に入るとテストが始まりますので、暫くお稽古ができなくなります。

   

   花

花はいつも変わりませんが、マンサクに紅侘助です。
小さな赤い花ですが、その赤い色に真冬に咲く強さがあります。

この侘助は、椿を探しに行った先の植木屋さんの畑に横たわっていたものです。
長年買い手付かず、木は大きく成ってしまい売り物にならないという事で、掘り返して捨てたような状態にありました。

その時に、白玉椿・西王母・など、今我が家の主になっている椿を購入しました。
注文をして支払いを済ませると、「この紅もって行かないかい?」と植木屋さん。私は「大き過ぎて植えられないから」とやんわり断りましたら、「くれるから持って行きな」という事になりまして、頂いてきたという思い出深い椿です。

今では庭の中心的な木になっております。

   

   お菓子

今日のお菓子は梅の花でした。
茶席のお菓子の常道ともいうべきもので、見ても食べても当たり外れの無いものです。

ここのお菓子屋さんは、餡子の味がまろやかで食べやく美味しく頂戴いたしました。
美味しいお菓子に出会うと嬉しくなります。

そして、今日は4年生がお稽古の終わった後に、「4年間ありがとうございました」と挨拶をしておりましたが、いよいよそんな時期になって来ました。
ちょっと寂しくなってしまいました。
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夜咄の茶事を特集して

2015-01-26 16:50:04 | 茶の湯
1月26日(月)
気温がちょっと上がると暖かく感じます。
我が家の朝でも、暖房の入っていない部屋が2度でした。僅か2度ですが違うものです。
何となく暖かく感じましたから・・・

今日月曜日はストレッチです。
いつものように元気に行って参りました。そして、いつものように、2~3日筋肉や関節が痛い日が続くと思います。

   

   なごみ2月号

淡交社発行の「なごみ」が届きました。
今月号は、特集真冬のよふかし「夜咄のさまざま」と題した特集です。

お茶を勉強されている誰でもが憧れる「夜咄の茶事」です。
よく、一生に一度はと願っているお茶事ですが、私も長い間お茶に携わっておりますが、まだ数えるくらいしか経験がありません。

   

   手燭の交換

夜咄の茶事で最も印象に残るのが手燭の交換です。
誰もが緊張して、寒さを忘れる一瞬かも知れません。
手燭の明かりがフワ~と流れるように交換され、いよいよ始まる期待で心が高まります。

蹲で清めて席入りですが、寒い外から入りますから、あの瞬間の暖かさは体を和ませ、こころを穏やかにしてくれます。

   

   懐石

膳燭のゆらめく中で運び出される料理はすべてが温かく、器も温めてあることが多いようです。
今月の「なごみ」は、見ているだけでわくわくしそうな「夜咄の茶事」を特集しております。

これからは、日一日と日が伸びてまいりますので、夜咄の茶事を計画している方は出来るだけ早い方がよさそうです。
私共では、夜咄の茶事は12月と決めております。

1月の後半になりますと、5時になっても暗くなりませんから・・・



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灰形の勉強会は・・・

2015-01-25 17:45:10 | 茶の湯
1月25日(日)
穏やかで温かくさえ感じた1日でした。
今日は予定が入っていない日曜日でしたので、急遽灰形の勉強会をやろうという事になりました。

      

   五徳を据える

今頃灰形を?と思うかも知れませんが、今から稽古を始めないと5月の初風炉に間に合いませんので、今日から始めました。
五徳を据えるのに時間がかかりました。
高さが良いとどちらかに偏っていたりして、中々思ったようにできませんでしたが、余り口出しはしないで、やってもらいましたが、何度かやり直しをしているうちに丁度良い所に収まりました。

   

   前瓦なしで

五徳があるとやり難いものですが、五徳無しというわけにはいきませんので、最初は前瓦をどけて、前瓦無しで挑戦してみました。
10時30分に始めて12時少し前に何とか出来たと、本人言いましたから完成といたしました。

   

   所定の形式で

昼食を挟んで、今度は前瓦を入れてやることにいたしましたが、この瓦があると無しとでは、灰匙の運びが全く違いますから、いい勉強になったはずです。
それでも、これだけできれば充分だと思います。

1回を1時間30分くらいのペースでやっておりましたから中々のものです。
私が初めて作った時は、3時間か4時間くらいかかったように覚えております。

今日は初めて灰形をやって見た青年は、やる気がありますから早く覚えてくれると思います。
たった2人だけの勉強会でしたが、また機会を作ってやろうと思います。

そして、私が教えていただいた通り伝えたいと思っております。

   

   この雲は

灰形の勉強会が終って直ぐにお散歩です。途中で珍しい雲を発見。
この雲は何なのでしょう。

いい気分転換になりました。





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お茶碗の羊は何匹か・・・

2015-01-24 17:41:52 | 茶の湯
1月24日(土)
風さえ吹かなければ寒さはそれほど感じさせません。穏やかな冬の一日でした。
今日も自宅でのお稽古でした。

お正月は、前半にたくさんの行事が入ってしまうために、お稽古が押せ押せになっておりますが、お稽古が一番大切と思っておりますから、行事のために犠牲にはしたくありません。

   

   お菓子

お菓子屋さんの届けてくれたお菓子は、「早春」という銘の黄味しぐれのものでした。
さっぱりとしたおいしさのお菓子で、見た目とマッチした今時期のお菓子と云えます。

紅梅はすでにあちこちで咲き始めておりますが、まだまだ寒さが続きそう・・・

   道ばたの 風吹きすさぶ 野梅かな  虚子

   

   羊

終ってからの一服です。
今年の干支「羊」を描き込んだお茶碗で頂いました。
デザインされたような羊が何匹か描いてありますが、数えていると眠くなりそうなので止めておきます。

   

   待合の軸

皆さんが身支度するところに掛けてある軸です。
画賛の色紙を軸に仕立てたものですが、雪の中、托鉢をしているお坊さんの絵に「雪中托鉢是清風」と賛があります。

総持寺前貫主大道晃仙禅師様の揮毫されたものです。
禅師は一昨年ですか遷化されましたが、たくさんの墨蹟を残してくださいました。掛ける度に、お声やお手紙など思い出されます。

自坊が釧路ですので、お墓もそちらかと思いますので、いつかは・・・と思いながら中々・・・。

遠いです。
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初めての自宅稽古は・・・

2015-01-23 18:10:32 | 茶の湯
1月23日(金)
典型的な冬の寒さです。
朝から風が吹き抜けて気温が上がらずに一日が終りました。

今日は今月初めての自宅の稽古でした。
普段通りの稽古でしたら、今週はお稽古の無い日で、一日のんびりとしているのかも知れませんが、初釜やお家元の初釜などで今頃になってしまいました。

   

   床の間

お正月に設えた床の間は、きれいに片付けてしまいましたので、少しは新年の余韻を感じさせる床の間にと思いこの軸を選びました。
お正月にはどなたでも掛けたくなる、「松樹千年翠」です。松の翠は千年も変わらずにいるという新年を寿ぐにはもっとふさわしい言葉かもしれません。

ニューヨーク大菩薩禅堂の榮道老師のご染筆です。

      

   花

床の間の花は、ダンコウバイと藪椿です。
花を探して庭をうろうろしていると、白玉椿の丁度良い枝ぶりのものがありましたので、切ってダンコウバイと合わせて花入れに入れたところ、ダンコウバイの蕾が開きそうに膨らんでおりますので、銀色に見えます。

そこに白玉椿を添えると、何となく白っぽく見えて落ち着きません。再び庭へ・・・
狭い庭ですが、赤色の椿を探すと、やはり藪椿です。

直ぐに白玉椿と差し替えです。
こちらの方が落ち着いて見えるような気がいたします。

   

   軸

榮道老師とは、講演会や、その打ち上げでお目に掛かることが多く、たまたま、お話する機会がありましたので、「裏千家でお茶を勉強しております」と申し上げましたら、「今度書きますよ」と、おっしゃって下さいました。

リップサービスかと思っておりましたから、「ありがとうございます」とだけは言いましたが、余り期待もせずにおりましたところ、数か月後にニューヨークから郵送して下さいましたのがこの軸です。

お忙しい老師が覚えていてくれたというだけで嬉しかったのに、本当に書いて下さいましたものですから、それはもう・・・。

大事な思い出深いお軸となりました。
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邪気を払って福を呼ぶ・・・

2015-01-22 17:07:15 | 日常雑感
1月22日(木)
朝からはっきりしないお天気で、昼頃からは雨が降り出してみぞれ交じりの冷たい雨が降っております。
今日は朝からずっとお正月に使った道具の片付けに追われ、やっといつものお茶室になりました。

   

   玄関も

玄関の「鳥兜」を仕舞い、お福さんを出して飾りました。
福与かなお福さんを見ていると、いつも母を思い出します。

母はお福さんをテレビの上に飾っていつも眺めておりました。ひと昔前のテレビは、綺麗な物などの飾れるスペースになっておりましたので、このお福さんを飾っていいたのだと思います。

   
  
   鳥兜
   
鳥兜は今日で仕舞いました。
この鳥兜は、神社やお寺などで奉納される舞楽に合わせ舞う舞人たちが被って舞います。
これは、邪気を払い平和を祈る舞ですので、これを玄関に飾ることで、今年一年我が家に邪気災いが入ってこないようにという思いを込めて飾った物です。

ほぼ一ヶ月お役目は充分に果たしてくれましたので、あとはお福さんの福与かな笑顔にお任せです。

明日から自宅の稽古が始まります。
これでいつもと変わらない平々とした毎日が始まります。

特に変わった事や大げさな事を望むわけではありませんので、平凡が一番という気持ちでこれから1年毎日を過ごして行こうと考えております。
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