tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

禅語 「雲悠々水潺々」

2011-06-30 18:51:10 | 禅語今昔
今日は禅語 「雲悠々水潺々」を少しだけ書いてみます。

夏になるとこの軸はよく掛けられます。


「雲悠々水潺々」くもゆうゆう みずせんせん

青空に雲が悠々と浮かび、動いているのか止まっているのかわからない。一方、水はさらさらとひと時も休む事無く流れつづけている。無心であることは共通しているが、静と動が相即した境地を表している。(禅語百科より)
このように、雲の静と水の動とを対置して、自然の心理を説いているのだそうです。

この軸に出合ったら、青空の雲と谷川を流れる水の音を想像していただけば、十分涼しさを感じていただけるのではないでしょうか。

しかし禅語では、人間の生き方の中で、「静中動あり 忙中閑あり」と教えております。この忙しい世の中こんなふうに生きたいと思っております。

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お稽古は何のため・・・

2011-06-29 21:57:32 | 茶の湯
暑かった一日が夕立の雷鳴と共に終わりました。それにしても暑かった~。

こんな暑い日でもお稽古はあります。お稽古って何だろう?


子供向けの教材で可愛い漫画で描かれております。

こんな暑い日でも皆さん集まって来ました。お茶が好きなのか、お点前を覚えたいのか、それとも、お菓子を食べたくて来るのか・・・。誰に強制された訳でもないのに・・・・

茶道といえば、お点前をしている姿を想像する人がほとんどですが、お点前を始めるまでの準備が大変です。まず、大前提のお湯の準備、・お茶室の掃除から始まり、やっとお点前の準備に入ります。

茶碗に、茶巾・茶筅・茶杓を仕込み、棗・建水・蓋置・柄杓を揃えてやっと水指を運び出してお点前が始まります。そうそう、お客様にお菓子を差し上げなければなりません。

お茶を勉強するという事は、日本古来の文化と共に育まれてきた、畳の上での生活マナーを学ぶ事です。襖の開け閉め・部屋への入り方・そして、歩き方や箸の扱いなどなど・・・。

皆さんに置いて行かれない様に、頑張らなくては・・・・。
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タイマツ草を見ると・・・

2011-06-28 20:13:04 | 徒然日記
今週最初の稽古日でした。

妙なもので週始めのお稽古はちょっと緊張するものですが、始まれば何時ものとおりです。しかし、教える方も教わる方も程々の緊張感は必要不可欠だといつも思っております。
日曜日から始めたブログのリニューアルも終り、最初ですから何を書こうか迷いましたが、やはり大好きな花を取り上げて見ました。


写真の花は、タイマツ草といいますが、北アメリカ原産の学名がbergamot 「ベルガモット」という外来種です。

この花を見ますと今は亡き義母を思い出します。
義母も茶道に携わっておりましたから、花を自分で育てておりました。この時期は、春の花から夏の花への切り替わる時ですのでお稽古に使う花には困っていたはずです。
そんな時期に、このタイマツ草(義母はカガリビ草といっていた)が赤々と咲き始めますので、一本切って来てススキを添えれば、それは、それは涼やかな、そして、堂々たる茶花になっておりました。

義母は薄暗い茶室の中を照らす篝火のような、暖かな人柄とお茶に対する厳しさを兼ね備えておりましたから、お稽古に通ってくるお弟子さん達も、暗闇の中に一筋の光明を見つけたように慕っておりました。

この時期になると、この花と共に義母を思いだします。

このタイマツ草は明るい部屋で見たら暑苦しく感じるかも知れませんが、ほのかな明るさの茶室では全く別の花のような落ち着いた日本の花になっております。

和名は、その姿が松明(たいまつ)に似ていて、他を圧倒するような鮮やかさで燃えるような赤色からの命名だそうです。

本来の「ベルガモット」とは、柑橘系の樹木にベルガモットというとても香りの良い花をつける樹がありまして、その香りにとても似た香りを持っている事から名づけられたそうです。

紅茶のアールグレイも、この香りですね。

これからも少しづつ積み上げるように書いて行きたいと思っております。




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久々の休日何しようかな・・

2011-06-26 19:28:27 | 日常雑感
今日は予定していた事がキャンセルになりましたので久しぶりの休日です。
朝からなんとなく嬉しくてウキウキとしいる自分に気が付き、朝食の後にパソコンに向かい、4ヶ月分のブログの修正に挑戦です。
前から、「写真が見られない」という声を聞いておりましたが、自分では解決できないもどかしさを感じながらも、日々更新し続けていた付けが一度に降り懸って来たのです。いわば自業自得という事でしょう。

パソコンが苦手な私は、写真を取り込む時に何もせずに、パソコン任せの取り込みをしておりますから、さぁ~大変です。ブログに貼り付けた写真の在りかを探すのに一苦労です。あっちこっちバラバラです。
自分のブログを開いて写真を確かめて、写真を探しますが、探している内にどんな写真だったか忘れてしまい、もう一度確かめます。何度かしているうちに少しづつ知恵が付きまして、ブログを開いたまま写真を探す事にしましたら上手くいくようになりました。
そして、縮小した画像をコピーして手元に確保して置いて、ブログの写真設定のところに貼り付ける技術も覚えました。やはり一生懸命やろうとすると色んな知恵が湧いてくるものだと実感しております。
今日は朝から始めて一ヶ月分がようやく終りました。しかし、まだまだ先は長く後1週間くらいで終了となりますか・・・??。でも大分軽くなっているはずです。


花はタカノハススキ キョウカノコ ベニガクアジサイ

大好きな花を貼り付けて心を穏やかにして今日の作業を終わりにしたいと思います。

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土曜日の一日

2011-06-25 19:42:58 | 日常雑感
今日は暑さも和らぎ少しはしのぎやすく感じられました。
庭の草々も一息といったところでしょう。鉢に植えられた花は「乾燥と洪水」の繰り返しですが、それをじっと耐えながら、主の思い通りに花を咲かせます。
今は、園芸店に行けば珍しい山野草も手に入れる事が出来ますが、山から採って来る人が後をたたないのが現実です。それも根こそぎ採ってしまうのだそうです。せめて少しでも残して置けば、年と共にまた元に戻るかも知れませんのに・・・。

そんな事を思いながら、朝起床したらまず水やり。そして、夕方は、鉢から水が流れ落ちるまでたっぷりとやります。これが、草々への愛情なのかも知れません。

今日も綺麗に咲いたマツモトセンノウやクガイソウに話をしながらに水をたっぷりとやっております。
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暑さに負けず お稽古中

2011-06-24 19:33:39 | 茶の湯
今日も昨日に負けずに猛暑日でしたが、お稽古は休むわけに行きませんから普段と変わらずに一日が終りました。


清流無間断 (清流に間断無し)

清らかな水がさらさらと絶え間なく流れている様子ですが、少しは涼しくなりましたでしょうか。しかし、今、日本中大雨のニュースばかりですので、こんな事を思っていては申し訳ないような気持ちがいたします。

しかし、この禅語は、自然の営みを見ながら人の生き方を教えているようです。毎日間断することが無い普段の努力こそが大きな実りをもたらせてくれるという意味も読み取って欲しいといっているような気がいたします。


糸ススキ クガイソウ ハンゲショウ マツモトセンノウ 西洋キンシバイ 

クガイソウ・マツモトセンノウは昨日紹介しましたものです。ハンゲショウは、花は綺麗とは云いがたいですが、葉の色が白く変わる様が茶花として喜ばれるところです。この花の葉が白くなったら「梅雨が明ける」と昔からいわれておりましたが、最近は葉が白くなり萎れるころに梅雨が明ける年がほとんどです。植物ですから自然に感知してもいいはずですが、やはり人間が勝手に決めた事ですから、現代の気候に追いついて行けないのは当然なのかも知れません。


半夏至

夏至から11日目ごろまでに咲きく、ドクダミ科の多年草で湿気のあるところ好むようです。
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茶花といわれている花々

2011-06-23 19:16:47 | 徒然日記
今日も暑い一日でしたが、庭に咲いている花々を見ながら暑さを忘れておりました。


写真は左側はモジズリ 右マツモトセンノウ

松本仙翁と書き、信州松本地方に多く自生していることをイメージする人がほとんどですが、花の名の由来は、歌舞伎役者の松本幸四郎の紋所に似ているところからの命名だそうです。
ナデシコ科の多年草で全国各地に自生しており、特に関東ではガンピとよく間違われますが、ガンピには茎に毛が無いのが見分け方のコツらしい・・・。原産は中国各地に自生している渡来種です。

また、右側のモジズリはネジバナといった方が分かりやすいかも知れません。ラン科の多年草で日当たりの良い芝生などにたくさん寄生するように自生しております。この時期、芝生のあるところを注意深く見ると必ずといってよいほど見つかります。モジズリは「ぬじれずり」の大和言葉から来ているといわれております。ネジバナという名前と共に、花の咲き方からそう呼ばれるようになったそうです。


クガイソウ

九階草と書き、文字のとおり輪生する葉が次々と階をなしているように生えるので九階草と命名されたそうです。
日本各地の山に自生しており、花の形が虎の尾に似ているところから古名を「虎の尾」と呼ばれていた時期があったそうです。
山に咲いている九階草は濃い紫色の堂々たる花でその存在感は格別な物があります。でも、栽培している花は、花の特徴は十分備えておりますが、その色はやはり自然には勝てません。
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お稽古場風景

2011-06-22 19:42:36 | 茶の湯
今日も暑い中お稽古の一日でした。節電という問題で冷房を入れてもらえず、お点前する人は汗がびっしょり、お客さんも汗、そして、先生も汗だくのお稽古でした。


涼しそうにお点前をしてますが・・

お茶室ですから広いといっても八畳で、そこに、10人近い人が集まれば暑さも倍増いたします。皆さん汗をかいておりますが、「暑い」とは一言も言わずにお稽古をしております。

お点前の番が回って来ると、緊張の連続です。でも、これほど緊張して集中する事は今の世の中でそうはありません。中には緊張のあまり手の震えが止まらない人もおりますが、一週間に一度くらいは極限の緊張も得がたい体験だと思います。そして、何より良いことは、自分自身で望んで参加している事であります。人に勧められた訳でもなく、自分の気持ちに従い自分に正直に、そして、自分に嘘をつかない。そんな生き方の素晴らしさを十分に体験したらいいと思います。


美味しいお菓子が待ってます

自分のお稽古が終ると、ホット一息してお客様に入り、お稽古が始まるとお菓子が運ばれて、「お菓子をどうぞ」と美味しそうなお菓子を勧められます。
若い人達は、この美味しいお菓子に惹かれてお茶のお稽古をしている人も多いかも知れません。でも、動機は何であれ、お茶に興味を持ったことを大事にしたいと思います。

最近では、畳の部屋が少なくなり「畳の間」が全くない家も珍しくありません。「畳が減るごとに日本の文化が失われていく」そんな気がしてなりません。ですから、動機は何でもいいと思います。どんなに忙しい時でも、お茶室に来て、お茶室の空気を吸い、先生に挨拶をするだけでも精神の浄化になると思っております。
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赤城山のつつじを見に

2011-06-20 18:21:42 | 日常雑感
今日は前から気になっていた赤城山に、つつじの花を見に行って来ました。


今が見ごろのつつじ

思っていたとおり、今が盛りのつつじに出会う事が出来ましたが、ウイークデーだというのにもの凄い人・人・人の波にビックリでした。


キンポウゲ科のウマノアシガタ どう見ても馬の足形には???

そして、多くのカメラマンが高級機といわれるカメラを三脚に付け、同じような格好をしてウロウロしていたり、通り道に三脚をセットしてじっと覗いている人など様々ですが、年配の方がほとんどですので、少しは考えないと子供達に何と言ったらいいのでしょう・・・。でも考えてみると、何日か前に私達一行もあんな風にしていたのかもしれませんが、私達は人様の邪魔にならないように誰もが気をつけていたと確信しております。

人の多さに逃げるように覚満淵に移動、ここは閑散としていてのんびりと散策を楽しむ事が出来ました。


苦手な風景写真 覚満淵 & カルガモ親子

覚満淵は、標高1360mに位置する湿原で、流れ込む川がなく湧き水と雨水により沼を形成しております。
覚満淵という地名の由来は、南北朝時代に編さんされた「神道記」によると、允恭(いんぎょう)天皇の御代(5世紀中頃)比叡山の高僧覚満法師が当地を訪れ7日7夜にわたる大法会を行ったことから、当時、無名であったこの地を覚満淵と呼ぶようになったとされておりいます。


白樺林

最近は、花の名所には人ばかりで中々出にくくなりましたが、そんな事を言っていると何処へも出かけられなくなってしまいますので、覚悟を決めて出かけ、人のいないところの素晴らしい景色を探してのんびりするしかないようです。
でも、山の空気は美味しかった・・・。


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お稽古 花月

2011-06-18 18:55:52 | 茶の湯
今日のお稽古で「花月」でした。「花月」は、お茶の中ではお遊び感覚で行える楽しいものです。


青梅のお菓子

表千家七代如心斎の時代に町屋衆の間で茶の湯を習うことが流行り始め各家元の元に大勢の人が通い始めたそうです。お稽古に通う人が増えると困ったことも起こり始めたそうです。それは、お茶のお稽古は、1対1で行われるために、順番を待っている人達がひそひそと世間話をするために、稽古に集中できなくなってしまったのだそうです。

町衆の弟子が増えることは、利休以来の千家流詫茶を広く普及させる上では嬉しいことですが、家元を悩ませたのは稽古場の雰囲気が弟子が増えるごとに緩んできてしまうことだといいます

如心斎は裏千家を継いだ実弟又玄斎(一燈宗室)と相談しながら考え出されたのが七事式の制定でした。

これは専門的になりますので、今日のお稽古で習った七事式の中の「花月」を紹介したいと思います。
「花月」は、五人で行うもので、五人が花月札(裏に花・月・数字が書いてある)を引き、「花の札」を引いた人がお茶を点て、「月の札」を引いた人はお茶を喫するという事を繰り返し行うもので、今で言うゲームのような事を考え出し、いかに、大勢の弟子達を茶の湯の点前に集中させるかとうお家元の苦心の作でもありました。


今ではすっかり定着してお稽古の楽しみ方のひとつになっております。
静かなお茶室の中で聴こえるのは松風のみ、そして、札が回り、亭主が茶杓を取ると、「花」「月」そして「松」の凛とした声がお茶室に響きます。中々良い雰囲気でお稽古が進みます。そして「仕舞い花」の人が、道具を片付けて終わりになります。


今日の花 タカノハススキ クガイソウ キョウカノコ ウツボクサ ヒベカリム 

お疲れ様でした。でも、楽しかったです。

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