tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

お菓子とリンゴを持って・・・

2013-11-30 18:15:55 | 日常雑感
11月30日(土)
お日様は出ておりましたが、冬らしい冷たい風が吹き続けた寒い一日でした。

お稽古はお休みでしたが、朝から来客が絶えず、応対をしているだけで一日が終わってしまいました。
お稽古以外でこれほどの人が来られるのは珍しいことです。

珍しいといえば、大学時代茶道部だった子が、久しぶりに来宅するということで時間通りに訪ねてきました。
一人で来るものとばかり思っておりましたから、そのつもりで玄関に迎えに出ると、後ろにもう一人ニコニコしながら立っている若い女性・・・やはり、学年は違いますが茶道部の子でした。



うずら餅 長野県のお菓子だそうで、このお菓子屋さんは現当主で代目だそうで、中々のおいしさでした。このお菓子を食べてお茶をいただきましたが、美味しそうに大学生の時と同じような嬉しそうな顔をしながら飲んでおりました。

懐かしい話に花が咲いたのは言うまでもありません。
誰が結婚したとか、誰それが子供が生まれたとか、他愛もないことですが、話に登場する懐かしい顔を思い出しながら談笑の時間は過ぎて行きました。

今日は近くの温泉に宿泊するとかで、今からおいしいお酒の話をしながら盛り上がっておりましたが、二人の近況、特に結婚の話になるとにぎやかなお二人さんのトーンが下ってしまいました。触れてほしくない話のようです。



信州リンゴ

確かに今は楽しいし、大学時代の仲間とワイワイもいいでしょうが、「一度は結婚してもいいんじゃない」というと、「親も同じことを言います」「帰って来てもいいから・・・」というそうです。
帰って来ても・・・なんて言っても、それを望んでいる親はありませんから・・・としんみりしてしまいます。

結婚願望が無いわけではないようですが、中々ご縁がないようで・・・。

ある日突然に結婚します・・・なんていう手紙が来ることを願っておりますが、あの分ではまだまだらしいです。
あの子たち幾つになったのだろう???

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本物だけが持つ美しさは・・

2013-11-29 18:04:10 | 日常雑感
11月29日(金)
朝の冷え込みはこの冬一番だったそうですが、日中の日差しは柔らかく暖かな一日でした。それでも夕方からは強い北風が吹き始めましたので気温が一気に下がりそうです。

本来ですと自宅の稽古日ですが5週目ですのでお休みです。
1週間のうちで一番忙しい日が休みのわけですから、昨日遊んだ分だけ忙しく用事を済ませて回りました。



淡交誌12月号

今年最後の淡交誌が届けられました。
今月号は、人間国宝 塚本快示と定窯白磁と題した特集です。

美濃の陶芸家・塚本快示は戦後、小山を鎌倉にたずね、小山が窯跡から採集した一片の定窯白磁のカケラを託されて、その再現に作陶人生をかけた。(中略)
昭和58年にその技術は人間国宝として認定された。塚本の白磁はたんなる定窯白磁の写しではなく、「塚本白磁」というべきである。
こんな書き出しで特集は始まっております。(淡交誌より)



東京駅

昨日は、おのぼりさんの典型らしい行動をとってしまいました。
東京駅が改修工事を終えてから初めて東京駅に行ったものですから、わざわざ改札口を出て写真を撮りに出てしまいました。

映像で見るのも綺麗ですが、全体を見渡せるその場に立って、自分の目で見ると、映像とは違った本物の美しさがそこにありました。
昨日の光悦展もそうですが、本物を間近で見ることこそ、本当の良さが解るのだと思います。

写真も綺麗、テレビもきれい、しかし、本物はもっと綺麗でした。



夕闇せまる

帰りの電車の中で撮った写真ですが、昨日一日綺麗なものばかり見続け、そして最後に綺麗な夕焼けまで見せてもらってしまった幸運を喜ばずにはいられませんでした。
だらだらと歩いた10,000歩、疲れたけれども無駄ではなかった・・・

そんなことを思いながら、時間があったので散歩に出かけて、今日の1日を終わりにいたしました。



千切れ雲

今日は一生懸命歩いて8,000歩でした。

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念願の「光悦展」に行って・・・

2013-11-28 19:13:04 | 徒然日記
11月28日(木)
日中の日差しは柔らかく暖かな一日でした。
今日は前から予定をしておりました五島美術館で開催されております「光悦展」に行って来ました。

  

五島美術館                     入場券

行こう行こうと思っておりましたが中々時間が取れず今頃になってしまいましたが、やっと念願の光悦の本物の軸や茶碗そして漆器など見ることができました。
中でも国宝の舟橋蒔絵硯箱を見られただけで満足でした。
一通り見終わってから、再び硯箱のところへ戻ってゆっくり拝見してまいりました。



庭園のお茶室

中に入ることはできませんでしたが、都会の真ん中とは思えない自然の中に佇むお茶室は、外観だけでも十分な安らぎを醸し出しておりました。



お茶室周りは自然がいっぱい

樫などの常緑樹の中に配した紅葉が程よく赤味を帯びて美しいコントラストを見せてくれます。



五島美術館の通りに入るとまず目に入るのが、大きな欅に立派な門です。映画のシーンを見ているような素敵な雰囲気です。

朝早くから出かけ、光悦展だけで1日かかってしまいました。
それでも、念願かなった1日でしたので、満足、満足といったところです。


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教え上手は話上手か・・・

2013-11-27 18:18:46 | 茶の湯
11月27日(水)
気温が上がらずに寒い一日でした。

今日も大学のお稽古でした。
こちらの大学も1年生が多く、今が一番大変な時期かも知れません。



床の間

いつもと変わらない床の間の風景ですが、点前座に座るのは1年生です。
1年生がお点前をするのですから、歩き方、その歩数。道具の持ち方、その置き方。そしてお点前の順序、そしてその所作です。

最初から最後まで、全部の所作を話しながらお点前を進めますが、これが中々理解さてもらえずに、つい手とり足とりになってしまいます。
教え上手な先生は上手にしゃべりながら指導するそうですが、教えることの下手な私はどうしようもありません。

いつかは口を動かすだけで上手に教えることができるように、私自身も勉強をしなくてはなりません。



お菓子は菊

3時過ぎたころ、あまり喉が渇いたのでお茶を頼んだらお菓子も運び出してくれました。
すでにお稽古が始まっておりましたので、お菓子を食べるタイミングを逸してしまっていたところ、続けてお茶を持って来てくれました。

美味しそうに点てありましたが、お菓子を食べてないので持ち帰って貰いました。
持って来たのが1年生でしたので、「お菓子を食べたらお茶を出す」が基本ですので、そうした注意力を養っていってほしいと思うからです。

その時、「ありがとう」と言って受け取ったら、そのように覚えてしまうかも知れません。

しゃべり続けて3時間、本当にくたびれました。


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弱点を克服し、ある日突然に・・・

2013-11-26 18:40:31 | 茶の湯
11月26日(火)
昨日から各地は大荒れのお天気で、朝から風の強い一日でした。

今日は大学のお稽古でした。
狭いお茶室の中にたくさんの若者が集まると暖かさを通り越して暑さを感じてしまいます。そんなわけで、点けていたエアコンも止めてのお稽古になりました。



ワラビ餅

いつ食べてもおいしい蕨餅です。
作ったばかりらしく、菓子器に並べておくと形が変わってしまうほどの柔らかさです。

黄な粉と蕨の餅と餡子の組み合わせです、美味しくないはずがありません。後2,3個食べられそうでした。



男子のお点前

数少ない男子のお点前です。

真面目に一生懸命やりますから綺麗なお点前をします。
元来左利きですのでそれだけでものすごいハンデになっておりますが、日々のお稽古ですっかり克服して、今では右利きと思ってしまうほどの上達ぶりです。

ああして頑張って、自分の弱点を克服する気持ちは社会人になってきっと役に立つはずです。



女子のお点前

圧倒的に多いい女子ですが、やはり器用な子、不器用な子とおります。

不器用な子は、中々覚えることができませんが、ある日突然ひと皮むけたように綺麗なお点前をするようになります。
その時は、長い間できずに苦しんだ分だけ綺麗なお点前をするようになります。

器用に何でも直ぐにできる人と、中々できない人がおりますが、苦しんだ人は、一度覚えると完全に自分のものにしますから、決して忘れることがないようで一生の宝物になります。

「助走が長いほど遠くへ飛べる」と言われますが、そんなことを思いながらお稽古を見ていると、その人その人の先々が楽しみになってまいります。

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落ち葉を踏みしめる音を聞きながら・・・

2013-11-25 18:05:27 | 徒然日記
11月25日(月)
午前中はうっすらと晴れ間もありましたが、午後からは雲が広がり、予報では夜には大雨になるとのことです。
週の初めはストレッチですが、今日もお休みでした。今月は一度も顔を出しておりませんので、皆さんに忘れられてしまうかもしれません。



公園入口

今日は近くの公園の紅葉が見頃ということで、昔からの仲間と写真を撮り、昼食をとりながら談笑する、幸せなひと時を過ごしました。



芝生に落ち葉

公園内は芝生があり中で遊べるようになっておりますので、近くの子供連の格好の遊び場になっております。
欅やぶなの大木や松や椿、樫などの常緑の木などに混ざって紅葉がたくさん植えられております。



公園内の紅葉

日当たりの良いところは真っ赤に色ついておりますが、日の当たらないところはまだ緑が濃く残されております。
緑と赤のモミジは真っ赤な木より綺麗なような気がいたします。



散歩道

欅に覆われている散歩道は、夏涼しく冬はお日様が差し込んで暖かな道になります。四季折々の風情を楽しませてくれます。



公園内の紅葉

仲間たちはそれぞれ自慢の愛機を肩に、そして三脚を手にして自分のポジションを探しながら歩いておりますが、私はといえば、ポッケトに入るコンデジといわれるカメラ一つですから撮るのも移動するのも簡単で、いつも皆さんより先へ先へと歩いております。



車道と並行遊歩道

車道と並行している遊歩道ですが、時々通る車によって巻き上げられる落ち葉もまた風情の一つになるのかも知れません。



公園内の深くに入る小路の紅葉も見飽きることはありません。

気心の知れた人達と至福の時間を過ごせたことを感謝・感謝。




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散歩コースは里山を彷彿

2013-11-24 17:32:53 | 日常雑感
11月24日(日)
晩秋の日差しがいっぱいに広がったすがすがしい一日でした。
午前中にすべての用事を済ませて、午後の温かなうちにと思い散歩に出かけました。

いつもの散歩コースもすっかり秋色に染まっておりました。



道端のススキ

道端のススキもすっかり綿毛になって、連れて行ってくれる風を待っております。
住宅に囲まれておりますが、まだまだ里山の風情を残している散歩コースですので、今日は皆さんにも思いっきり田舎の風景を楽しんでいただきたいと思います。



稲塚

稲塚まではいきませんが、刈り取った稲わらを束ねて干しております。もんの少しですのでお正月のお飾りにでも使うのかも知れません。



木守

柿の木のてっぺんに一つ残った柿のことをいうそうですが、この柿も鳥たちのごちそうなのでしょう。
この柿の木にはまだまだたくさんの柿がなっておりますので、多くの鳥たちのパラダイスといったところです。

木の下で鳥が啄むところを写真に撮りたいと思い、じっと待っておりましたが、近くまで来ている数羽の鳥も私を警戒して柿の木には来ることがありません。
あまり邪魔をしてはと思いその場を離れましたが、振り返れば雀がそれぞれの柿を啄んでおりました。



8月の台風で

この橋は、橋脚以外は木でできた素敵な橋で、よく雑誌やロケーションなどに使われるところでしたが、8月の台風で半分以上が流されてしまい無残な姿を今でも晒したままです。

何とかならないものかと思いますが・・・お金がないらしい・・・。

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お稽古は終わりましたが

2013-11-23 18:19:30 | 茶の湯
11月23日(土)勤労感謝の日
穏やかな日が続いております。

今日も自宅でのお稽古でした。今月の自宅の稽古日は今日で終わりになります。
今度皆さんがお見えになるときは師走になります。

もう師走・・・なんと早いことか。
大きな行事が毎月のようにありますから、それに追われて時間が疾風のごとく過ぎていくのでしょうか。



お菓子は乱菊

菊の時期ももう直ぐに終わりになります。
庭に咲いている菊たちも花が小さくなってきております。咲き乱れている菊・・・乱菊をお菓子に表現したものでしょうが、如何にも季節を感じさせてくれます。

練りきりの漉し餡のお菓子ですので、上品な甘さがお口に広がります。



紅葉の絵

この茶碗も今日が最後で、1年の間棚の奥深くにしまわれてしまいます。それでも、11月になってから出した茶碗ですので、1か月の間楽しんだといえます。

1時ころから始めたお稽古ですが、夕方5時ころまでかかりました。
効率よく動き、準備をしておりますが、棚を使う人、お濃茶をする人など様々ですので、やはり時間がかかって当然かもしれません。

お稽古も終わり、今はホットした充実感を味わいながら書いておりますが、すでに、来年の初釜の相談が始まっております。

それでも1週間の仕事が終わりましたので、ちょっとのんびりしたいと思います。

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白玉椿と初嵐椿は・・・

2013-11-22 19:03:26 | 茶の湯
11月22日(金)小雪
朝から青空が広がって心地よい一日でした。
今日は小雪、寒さが進みそろそろ雪が降り始めることのことだそうですが、今年はすでにあちこちで雪の便りが聞かれます。

先週行事が重なってしまったためにお休みしましたので、今日は自宅でのお稽古です。
10月、11月は、皆さんもそれぞれ行事やら旅行やらで休みがちでしたので、炉になってから今日が初めてという人もおりました。



花 ニシキギと初嵐椿

庭の錦木が見事に赤くなりましたので生けて見ました。
椿は西王母がたくさん蕾をつけておりますので、使おうと思っておりましたが、錦木の余りの葉の赤さにピンクの花は合いそうもありませんので、急きょ庭の椿を見渡して見ると、初嵐が「使って・・」というようにこちらを向いておりました。

直ぐに切って来まして錦木に合わせてみるとピッタリです。
この初嵐は、近くの植木センターで50センチくらいの苗木を購入したものですが、その名前は「白玉椿」という札が付いておりました。
当然椿の時期に行っておりますので、蕾もついておりましたから、これは「初嵐」に間違いはないと、確信して買って来ました。

白玉は文字通り、白玉のように丸い蕾をもっておりますが、同じ時期に咲く初嵐は、蕾の先がとがって細長いのが特徴ですので、白玉とは程遠いものです。
あまり椿に詳しくない植木屋さんは、この時期咲く白い椿は、なんでも「白玉椿」と呼んでいるらしい・・・



床の間

「開門多落葉」今の時期にピッタリの軸だと思っております。

この軸は、毎年この時期になりますと必ずかけますので、重複して今いますが、少しだけ触れたいと思います。
旅人が眠りにつくころ、雨音を聞きながら、明日の旅立ちは雨か・・・と、朝起きて見渡すといち面の落ち葉であったそうで、「あの音は雨ではなく落ち葉だったのか・・」こんな情景を詩にしたものと言われております。





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茶道に関連していることは・・・・

2013-11-21 18:59:08 | 茶の湯
11月21日(木)
さわやかな青空が広がり過ごしやすい一日でした。

今日は、お稽古の前日の準備をするための日でもありますが、連日のお天気に誘われるように、午前中の暖かな時間に散歩に出かけました。
午前中の散歩は初めてでしたが、夕方、早朝にはたくさんの散歩を楽しんでいる方たちに出会いますが、中途半端な時間なのかどなたにも合うことがありませんでした。



柚子か蜜柑か

散歩道の途中のお宅の庭にたわわに実を付けた蜜柑らしきものが道にはみ出すように生っておりました。
柚子なのか蜜柑なのか私にはわかりかねますので・・・・

この時期の散歩は、じっとしていれば寒いような感じですが、動き出せばかなり暖かくなります。途中で羽織っていたコートを脱いでしまうようでした。
午後からは、炉の灰を篩まして炉壇の中の灰に新たな空気を入れてあげます。篩うことによって灰がふかふかに空気を含み、炭がおきやすくなります。



篩った灰

いつも同じような写真ですが、こうして同じことの繰り返しが450年続いて、茶道という伝統文化になっていったのだと思います。
何もしないで炭は綺麗に燃えてはくれません。
そのためには、いろんな方法を考え試行錯誤しながら、(ちょっとオーバーですが)最良の方法だったのではないでしょうか。

茶道につながる種々様々で無駄なことな何一つないことを最近になってやっと解ってきたような気がいたします。

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