tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

点前座に涼やかな風を・・・・

2015-04-30 17:14:32 | 茶の湯
4月30日(木)
夏日が続いております。
それでも朝晩の気温の差はまだまだ大きく、体の管理はしっかりしなくてはと思っております。

午前中には暫く放って置いたので草退治でした。
久しぶりに労働の汗をかきました。



   点前座

昨日の点前座です。
このところの暑さですので、少しでも涼やかにと思いまして道具を組みました。

テーマは「5月の風」です。
 水指 竹の絵
 薄き 柳蒔絵
 茶杓 薫風

竹林を吹き抜ける風。柳を緩やかに揺らす風。その爽やかな風は薫風です。

   

   お菓子

昨日のお菓子です。
見れば誰でも直ぐに分かる「藤」だそうです。

美味しいお菓子でした。

   

   軸

中立の後に巻き上げました。

南禅寺の寒松全慶老大師の「清淡」です。
まだまだ若かった頃、薦められるままに購入した軸で、全慶老大師がどういったお方なのかも知らなかった・・・。

   
   
   花

軸を巻き上げて、お花を飾ります。
思っていた花が、思っていた花入れにどうしても収まらずに、急きょ変更しての花になりました。

都忘れ・ナベワリ・ユキザサの3種を生けました。

   

   床の間

お茶事が終った後の記念撮影のために、軸は再び床の間に戻されます。
年配の方々は「明日より今日」を合言葉にカメラに納っておりました。

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初風炉のお茶事は・・・

2015-04-29 18:49:05 | 茶の湯
4月29日(水)昭和の日
連日の暑さです。
それでも昨日よりは暑くはなかったようです。

今日は自宅で初風炉の茶事を行いました。
本来は5月に入ってからですが、連休になりますと皆さん予定があるようですので仕方がありません。

昨日から準備をしておりましたが、やはり当日にならないと分からない事もありますので、計算通りには行かない事もあります。   


   

   四つ椀

このお膳が出ますとお茶事の始まりを知らせるスイッチが全開して、次々と段取りを決めて準備をする態勢になれます。
最近はお茶事でも車で来る人がほとんどですので、お酒を出しても誰一人口にいたしませんので、何となく間が持てないといったところです。


   

   煮物椀

煮物椀はお懐石のメインディシュとも云われております。
胡麻豆腐に錦糸卵の三つ葉を添えたものです。
見栄えはちょっと地味かも知れませんが、お味は・・・

   

   焼物

鮭のレモン焼きです。
一塩した鮭を焼いた後にレモン汁をかけて、みじん切りにしたレモンをパラパラとのせて出します。

   

   強肴

若筍煮です。
おだしで煮込んだシンプルなにものですが、この時季には欠かすことが出来ない一品です。
ワカメと木の芽を添えて出します。

   

   預け鉢

湯葉と春菊の炊き合わせですが、さっぱりとして美味しいと思います。
写真を見てビックリしましたが、箸が中節になっております。

本来は元節の箸を使わなければならないところでした。
お客様は、まだ料理が出て来るのかと思ったかも知れませんが・・・内々だからご容赦を。

案外分からなかったリして・・・??
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お茶事の道具出しは・・・

2015-04-28 18:21:47 | 茶の湯
4月28日(火)
連続の夏日だそうです。
朝から明日の準備で飛び回るほどに忙しさでした。

まずはお茶の道具から出し始めましたが、あれこれ考えてしまうと中々はかどりません。

      

   決まった

出しては仕舞の連続ですが、これがまた楽しい・・・、結局、眺めては仕舞と云った方が適当な感じがしないでもありません。
もっとも、こんな事をしながらでないと息が詰まってクタクタになってしまいます。

まだ箱に入ったままですが、明日の朝一番で出したいと思っております。

   

   懐石道具

午後は懐石道具です。
四つ碗を使ってのお茶事が基本ですので、一番勉強になると思って、年に何回かはしておりますが、完全にマスターするまでにはいっておらず、何とか覚えてもらいたいと思っております。

そして、いつの日にか、「お茶事をしますので」何て呼んでくれることを期待をしておりますが・・・。
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畳を替えて風炉の準備を・・・

2015-04-27 18:32:58 | 茶の湯
4月27日(月)
今日は朝から強い日差しでしたが、30度を越えた地方があるそうで、この暑さを納得してしまいました。
夏のような暑さでしたが、29日のお茶事の準備に大忙しでした。

   

   道具を少しずつ

特別書き出しているわけではありませんので、思い付いた道具を気ままに出して行きます。
とは云うものの、出し忘れが無いように、頭の中では大車輪のごとく考えてはおりますが・・・。

点前座の道具の時は、自分でお点前をしながら道具を決めて行きます。
全部自分の道具ですので、仕舞ってあるところ、道具のバランスなどは頭の中で思い描いてから取り掛かる事にしております。

     

   茶室は

重い畳の交換が午後になってしまいました。
力仕事は午前中がベストのような気がいたしますが、行きがかり上こうなってしまいました。

炉を閉めて、丸畳に替えると一気に広くなったように感じます。
茶室らしいのは炉が切ってある時の方がそんな気がいたしますが、私自身は広間は炉の無い方が好きです。

初風炉のお茶事まであと一日です。
頑張らなくっちゃ・・・。


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ユキザサの咲く頃に・・・

2015-04-26 18:02:14 | 日常雑感
4月26日(日)
夏の日差しを感じさせ、暖かな一日でした。
今日は朝から、29日の初風炉の準備です。

買える物は今日の内に買っておこうと思い、午前中は筍や蕗など手間の掛かる野菜から買って来ました。

   

   ユキザサ

この花を始めて見た時の感動は忘れる事が出来ません。
数十年前、ユリ科の花は、チゴユリ、ナルコユリ、ホウチャクソウなどは見た事がありましたが、この花は見たことが無かったからです。

山を歩いている時に薄暗い急な斜面に4~5本がひっそりと咲いておりました。
何だろうと近づいて見るとこの花だったのです。

その頃は、花の採取など全く問題にされていませんでしたから、丁寧に一株を掘り起し持ち帰ったのが写真の花です。
我が家に来てから、両手では数えきれないほどの歳月を経ております。

あの頃は、山をうろうろしていて、営林署の人達に出会うと、「何探しているの」「どこそこにあるよ」などと教えてくれたほどでしたから・・・。
今は、そんな事をすると、「採った場所へ置いて来い!」と云われるそうです。

   

   山芍薬の芽

春先に種を埋め込み発芽を楽しみに水をやっておりましたら、やっと芽が出て来ました。
40個くらい埋めましたけれど新芽は1個だけです。

10個くらいはと期待をしておりますが、でも、まだこれからです。

   

   腰掛け待合

今日掃除ができたのは、腰掛け待合です。
ここも普段使う事がありませんから、大分汚れておりましたので、水を流しながらの大掃除になってしまいました。

それでも綺麗にして置きませんと、皆さんの着物が汚れてしまいますので・・・




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ホトトギスの季節に・・・

2015-04-25 17:39:50 | 茶の湯
4月25日(土)
爽やかな一日でした。
浮かれ出たいような気持になってしまいますが、今日も自宅でのお稽古でした。

   

   床の間

今週の床の間です。

爽やかな日でしたので、軸もいろいろ考えましたが、もう直ぐ初風炉ですので、またまた考えてしまいました。
こんな時助かるのがこの軸「室閑茶味清」です。

読んだ通りの意味だと思います。
お茶室の清らかな空気がそのまま気持ちの中に入ってくるような気持になります。

   

   花

花は、これも中途半端な時期になってしまいましたので、シラユキゲシとツルキキョウにいたしました。
我が家では、取って置きの「淀の朝日」という椿があります。

まだまだ蕾がたくさん付いておりますが、古い葉を落とし始めておりますので、ちょっと床の間には生けるのは考えものと云ったところです。

   

   お菓子

お菓子は、そば饅頭のホトトギスです。
お菓子屋さんも、毎週の事ですので、いろいろ考えて持って来てくれます。
  
ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる
             
                          後徳大寺左大臣
何年か前に、この歌をテーマに道具を組んでお茶会をしたことを思い出します。
あの頃は若かったから・・・

   

   一服

そんな事を思い出しながら、お稽古後の一服を頂きました。
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高校生も熱心に・・・

2015-04-24 19:04:12 | 非常勤講師奮闘記
4月24日(金)
夏を感じさせる一日で、表から家の中に入るとヒンヤリといたします。
今日は自宅のお稽古と手分けで、私は高等学校に行って来ました。

   

   ユキモチ草野のアップ

今日が2回目ですので、何とか要領を得てスムースな授業にしたいと思い、幾つかの質問を用意して出かけました。
ひとつはネームプレートです。

手伝って下さる先生方は自分の学校の生徒ですので、名前もお顔も分かっているそうですが、私にはさっぱり分かりませんの、ネームプレートの着用をお願いして、了解していただき、次回から付ける事になりました。

   

   雪餅草

そして、もう一つはクラスリーダーを決める事です。
揃っての挨拶や伝達などリーダーに云えば直ぐに解決するようにしたいからです。

3限は、互選で決めましたが、満場一致直ぐに決まりましたが、4限は男子を含め人数も多く、互選は無理のように思えたので、元気の良い男子に事前に手を挙げるように頼んで置きましたので、こちらも即決です。

「誰かクラスリーダーになってくれる人はいませんか?」と云うと、その彼が「俺がやります」と元気よく答えて手を挙げてくれました。


このクラスリーダーは、初回の時は、ちょっと反抗的でしたが、今日は和やかにみんなを引っ張って行ってくれました。

今日は、お辞儀の仕方、帛紗のたたみ方、そして腰への付け方などし、足のしびれた頃から、畳の歩き方などしながらかなり密度の濃い授業になりました。
3限、4限と生徒は変わりますが、私は休みなしです。

やっぱり疲れました。

最後になりましたが、雪餅草は浦島草やマムシ草と云われるテンナンショウと同じ仲間です。
それでも、この雪餅草を発見して命名した方は、当を得た名前だと思います。
見つけた人かよほど嬉しかったのか、ビックリしたのか、別名歓喜草とも言われております。
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山芍薬が咲いた!

2015-04-23 17:54:41 | 日常雑感
4月23日(木)
爽やかな初夏のような一日でした。
朝から明日のお稽古に備えた大忙しです。

炉の灰を整えてから部屋の掃除です。
入念に行いますが、白い足袋がまだまだうっすらと汚れてしまいます。
お稽古が終った後の足袋が、掃除の良し悪しのバロメーターです。

   

   山芍薬(4/21撮影)

我が家に来てから数十年咲き続けている山芍薬が今年も5本の花を付け咲き始めました。
鉢植えですので、殖えもしませんが消えてなくなってしまうことも無く、咲いております。

今年は例年に比べると少し早いような気がいたしますが・・・

   

   森の貴婦人(4/23撮影)

山芍薬の事を、私が勝手に「森の貴婦人」呼んでおりますが、山を歩いていてこの花に出合いますと、ワァ~と体中の力が抜けてしまうほどの衝撃を感じます。
いつもその場に座り込んでいる自分がおります。

この時季の野原は、全山萌え出でる新緑で、どこを見ても美しくウキウキとした気分で山道を歩きをしますが、この花を見た瞬間は、たとえようのないほどの感動を覚えます。

キンポウゲ科の多年草で、本州から九州まで、深山の木の下などのやや湿り気のある場所に自生しております。
今まさに開かんという蕾はきれいで、これ一種だけで十分な気品と貫禄を備えた花ですので、この花を茶席に生けられれば幸せ・・・とまで言わせております。

開いたらアッという間に散ってしまいますから、今日これほどの暖かさですから、明日のお稽古にはとてもとても・・・。

でも私だけは、きれいな花を楽しませてもらいましたから・・・
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炉のお稽古も・・・

2015-04-22 17:30:22 | 茶の湯
4月22日(水)
朝には雲ひとつない青空が広がっており、爽やかな一日の始めとなりましたが、夕方からは雲が広がり、今夜の流星群は見られないかも知れません。
今日も大學へ行って来ました。

    

   3年生

三年生も炉のお点前にすっかり自信がついたらしく、ゆったりとお点前をしておりました。
炉も今日が最後ですので、しっかり見てまいりました。

これから半年は風炉になり、新入生も来始めておりますので、全員で新たなスタートをするつもりで始めて行きたいと思っております。

      

   炉

2週間ばかりお稽古がありませんので、その間に畳を替えなくてはなりませんが、出す時は、私が行っていろいろ教えながら出しましたが、今度は自分たちでやってもらう事にしました。

「頑張ります」と言っておりましたが、非力な女の子ばかりですのでちょっと心配です。

      

   一服

3時になりますと、お菓子が運ばれお茶を出してくれます。
何時もながら、学生たちのお茶は美味しく、きめ細かく泡立っております。

きっと、無心で一生懸命点てるのだと思います。
新入生たちも、お稽古に行く度に始めて見る子達がおりますので、5月からは活気あふれたお茶室になると思います。
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「落し文」という風雅なお菓子は・・・

2015-04-21 17:32:36 | 茶の湯
4月21日(火)
久しぶりの青空ですが、北風の強い日になってしまいました。
この時期の風は、やっと芽を出して成長し始めた草花たちへのダメージは計り知れません。

今日は大学へ行って来ました。

   

   落し文

お菓子は、「落し文」と名付けられたもので、今頃のお茶席ではよく使われます。
人には知られたくない恋文や秘密の連絡などに使ったものですが、お茶人は「ホトトギスからの落し文」と云って風雅を楽しんだそうです。

実際は、オトシブミ科の昆虫の総称をいいますが、この虫が、くるりと巻いた葉に卵を産み付けて、地上に落としたものが、ちょうど恋文を相手に気付かせるように落として拾わせた、昔の「落し文」に似ていることから、こんなロマンチックな名前が付けられたといいます。

   

   一服

3時になりました。
この「落し文」を出してくれました。

こなしを葉に仕立てて胡麻餡を包んでおります。
甘さもちょうど良い美味しいお菓子でした。

   

   手に緊張が

手をそろえて問答をしておりますが、横で見ているからこそ分かる緊張感が伝わってまいります。
こんな事を経験しながら、ゆとりあるお点前が出来るようになって行くのだと思います。


   

   3年生

拝見にも大分慣れて来た3年生です。
お棗を取る手が様になって来たようです。

後はガチガチに緊張している気持ちをリラックスして問答が出来るようになればよいと思っております。


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