tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

「へうげもの」は秘かなに・・・

2013-02-28 18:40:43 | 日常雑感
2月27日(水)

このまま春になってしまいそうなポカポカ陽気でした。三寒四温というとおり明日から寒くなりそうです。
それでも何となく、春の温もりを感じずにはいられません。

今日も昨日に続いて、お茶会の準備やらで一日が終わりました。
テーマは決まりましたので、後は道具の組み合わせを考えながら、あれこれと思案を巡らして最良の道具組みにするのみです。

昼食を済ませてぶらりと本屋さんに出かけて、目に止まったのがこの本です。



「へうげもの」講談社刊

友人のFさんから、度々テレビで放送している事を聞いておりましたので、先日初めてテレビで見てみましたところ、「これは面白い」という事で買って来ました。

全巻25冊あるようですが、5巻まで買って来ました。この後も、暫く続く事だと思います。

物語は、古田織部の生き様を通して茶の湯の本質にせまろうという壮大なテーマで物語は進んでゆきます。

古田織部は美濃の国の生で、父共々織田信長に仕え、茶の湯を好み利休の弟子となり、利休七哲の称を得ております。

茶の湯の世界でも頭角を現し始めたころ、自分のオリジナルともいえる「織部焼」作りだして大名茶人としての地位を磐石にしていったのです。

利休亡き後は、将軍家の茶の湯師範になってその名を天下に知らしめた。

しかし、大阪の陣で謀反の疑いをかけられ利休と同じく自刃して生涯を終えたと伝えられております。
くしくも師弟が同じ道を辿る数奇な運命がこの人の生涯をドラマチックしているようです。

司馬遼太郎さんの「割って城を」というタイトルで織部を書いておりますが、織部という人の生涯の中で、死んだ後が謎めいておりまして、司馬さんはそっくりの替え玉に切腹させて自分は生きながらえてと結んでおります。

「へうげもの」は、お茶の稽古場でも秘かに評判になっておりまして、読んでいる方がいるのを知っております。

これから楽しみです。




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趣向を決めるのも・・

2013-02-27 18:17:42 | 茶の湯
2月27日(水)

昨日に続き静かな冬日が暖かく感じられる一日でした。
こんな日が続くと春の訪れを感じずにはおられません。

朝食を済ませてから、来月の末に開催されるお茶会の準備を始めました。準備といっても道具を出すわけでもなく、ひたすら考えるのみでして、本棚からめぼしい本を取り出しては読んでおります。



淡交3月号

そんなところに届いた淡交3月号です。
早速開いてみましたが、今月の特集は「形物香合番付の成立」で、お茶会に参考になるような記事はありませんでした。巻末の会記も数ヶ月前のものだし、春らしいエッセイも無かった。

やはり自力で考えよう。



草団子

三時のお菓子は草団子で、モチモチした食感とつぶ餡の絶妙なからみがなんとも美味しく、その後のお抹茶の美味しさを充分引き出してくれました。



淡交テキスト

同封の淡交テキストは「季節の点心をつくる」でありまして、道具組には参考になりません。

私達がまだまだ若かった頃のお茶会は、その季節の道具を唯々並べてお点前をし、席主となった人が道具をひと通り説明などして終わっておりましたが、最近のお茶会は、何らかのテーマ趣向に沿った道具組みをして、お客様との会話の中から、道具組の意味を理解して頂き、お客様に楽しんでいただこうとする傾向になって来ております。

テーマにそっての道具組はその人の力量を試される時でもあります。

いかに少ない道具で趣向を表現しお客様にその茶席の雰囲気を理解していただくかで、その茶会の楽しさが決まります。

最近では、謡曲や歌舞伎そして身近な童謡や物語などをテーマにすることがありますが、あまりそれらしい道具を並べると「これでもか」という押し付けがましい組み合わせになってしまいます。

多くても三点くらいの道具に、その日の趣向をお客様に語りかけてもらうのがよろしいそうですが、これが中々難しい・・・。。

昔から茶会の楽しみは、亭主七分で客三分と言われておりまして、お茶会で席を持つのは亭主となる側が楽しんでいるのかも知れません。

まだまだ時間は充分ありますので、ゆっくり楽しみながら決めて行きたいと思っております。
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ふくら雀と出会うが・・

2013-02-26 18:21:39 | 日常雑感
2月26日(火)

朝から風もなく穏やかな一日で日中は南からの暖かな風が吹いておりました。
こうして春になって行くんですね。

今日は大学の日ですが、春休みのためお稽古もお休みで、開放された一日を過ごしました。

暖かな陽気に誘われるように散歩に出かけ、久しぶりに機関車をたくさん見ることが出来ました。



すずめ一羽

道端の杭にチョコンととまって動こうとしない雀で、カメラを向けても、近くに行っても逃げようともしませんでした。どこか具合でも悪いのかな~?



機関車が貨物を引いて

線路脇の道に出ると丁度貨物列車が止まっておりました。
「ブルーサンダー」最近やっと覚えて機関車です。

何枚か撮っていると、遠くからヘットライトが三つ見えるので、機関車が来る事を確信して構えて居ると、見たこともない機関車が近づいて来ました。

何となく薄汚れた、みすぼらしいような機関車でした。



機関車2台

散歩のたびに機関車が見られるわけではありませんが、一枚に機関車2台は初めてのことです。

1時間30分、8500歩の散歩でしたが、それ程一生懸命歩いた訳でも有りませんが、うっすらと心地よい汗をかいて終わりました。

これからは散歩が楽しい季節になります。

春を見つけながら・・・。


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オフ会のお点前はゆうこちゃん

2013-02-25 18:47:27 | 茶の湯
2月25日(月)

昨日から最強の寒波到来と報道されている通り凄い寒さです。北の山々は雲に隠れ北風が、猛烈な勢いで吹きつけております。

今朝の我家の温度は、丁度0度でした。私の記憶する限りでは一番寒かったように思います。

月曜日はストレッチからという事で行って来ました。
今日は、腹筋背筋スクワットと盛りだくさんのメニューを1時間掛けてやってきました。ストレッチは、自分で自分を痛めつけているようなもので、今、足や腰、そして肩など何となく重く痛いような気がしております。

そんな中、春らしい本が届けられました。



なごみ3月号

今月号はお菓子を特集しておりまして、封を開いたとたん「わぁ~」と声が出てしまうような表紙でした。
内容は、茶席の菓子100選と題した特集を組み、四季を彩る茶席の菓子50選。四季の主菓子を種別のきれいな写真でページを飾っております。



お茶をしている人の楽しみはお菓子です。
特に若い人達は、お菓子に釣られてお稽古に来ている人も少なくありません。

動機はともかく、お稽古は続ける事が大事で、ひと通りの事を覚えると辞めてしまう人もおりますが、短時間で覚えた事は、時を待たずに忘れてしまうのが人間の習性らしく、継続した力は、その年になって見ないと解らないことなのかも知れません。

昨日行われた「オフ会のさよならパーティー」では、このブログに度々登場した小学生のゆうこちゃんがお点前をいたしました。

持続力のない子供ですから、飽きさせないように遊ぶように盆略を続けておりましたから、昨日はその成果がはっきりと現れて、しっかりとした手付きでお点前をしておりました。

時々、半東をしてくれた大好きなお姉さんの顔を見ながら、一生懸命やっておりました。
本人は、あそこ間違ったなどと言っておりましたが、あれだけできれば立派なものです。

きっと、もっともっと、お茶が大好きになってくれると思います。

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オフ会 最後の写真

2013-02-24 23:27:41 | 日常雑感
2月24日(日)

底冷えのする寒い一日になりました。
今日はオフ会の「打ち上げパーティー」がありまして遅くの帰宅となりました。久しぶり・・・



パーティー最後の記念写真

解散されてしまうSNSの仲間達との最後の写真となります。
ネットでの呼びかけに応じて写真の通り集まってくれました。

詳細は後日に掲載したいと思います。
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オフ会でお茶を・・・

2013-02-23 18:06:50 | 日常雑感
2月23日(土)

風も強く気温の上がらないまま一日が終わりました。
寒さには慣れたとはいえ連日の冷え込みには曰く言い難いものがあります。

でも、北海道や日本海側各地の大雪報道を見るに付け、自分たち住んでいる地域の住み易さを感謝せずにはいられません。

今日は朝から明日行われます行事に参加するための準備です。



ボテに詰めた道具

何の行事かといえば、オフ会とでも云うべきか・・・なんとも奇妙な繋がりを持った人たちとの絆の確認をすべき会とでも云うことなるかも知れません。

私が参加しております地域SNSで、見知らぬ人たちとネットを通じて日記や情報交換をしておりましたが、母体である行政が予算の計上を打ち切る事と相成りまして、必然的な消滅という結果になってしまったのです。

このまま「さよなら」では・・・という声が持ち上がり、今回のオフ会=「さよならパーティー」となったのです。

私が今まで続けた日記の中で、お茶に関する事をたくさん書いてきました。そんな訳で、オフ会に参加されるほとんどの方が読んでくださっております。
良い機会ですので、話だけではなくお茶を差し上げようと考えて提案したところ、皆さんが快く賛成してくれましたので、この「さよならパーティー」での呈茶が実現いたしました。

堅苦しくならないよう、そして、お茶は、茶室が無くても、道具が無くても、どんなところでも工夫さえすれば出来るという事も見て頂きたいと思っております。

いくら道具が無くてもと云っても、見苦しくならないように最低限の物は持参しようと思っております。

皆さんにお出しするには、茶碗、棗、建水、茶杓、などが必要ですが、これらはいずれも代用となる物がたくさんあります。しかし、今回は初めての方もいらっしゃるようですので、ある程度の道具は持参する事にいたしました。

明日は一番簡単な「盆略」で皆さんをおもてなししたいと思います。

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原色茶道大辞典 淡交社刊

2013-02-22 18:36:21 | 本棚の中から
2月22日(金)

風もない穏やかな一日でした。やはり風が吹かなければ何となく暖かく感じられます。

静かな天気に誘われた散歩に出かけて見ましたが、花も見られず桃太郎にも出会いませんでした。



唯一出合ったのがこの機関車。一台でゆっくりと走っておりました。

今日はお茶のお点前以外で解らないことがあった時には必ず手にする本です。

昭和50年10月の発刊ですから38年も前の本ですが、私達が知りたい事は、もっともっとずっと前の事ですから、何の問題もありません。



原色茶道大辞典 淡交社刊

あいうえお順に、歴史の中で、茶の湯に関わったすべての人、すべての事柄、そしてすべての道具類の由緒伝来から生い立ちまで、こと細やかに記載されております。

発行元は裏千家系の淡交社ですが、今現在、茶道に関わっている人々が流派を問わず手元に置いている辞典だそうです。

私など解らない事ばかりですので、本棚に収まっている事が少なく、いつも手の届くところにあり重宝しております。

特にこのブログを始めてからは手にすることが増えて、今までこれほどページをめくった覚えがないほど、あちこちと探しております。
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お茶会のお菓子は・・・

2013-02-21 18:01:38 | 茶の湯
2月21日(木)二の午

朝から強い北風が吹きつけており、日中でも気温が上がらず、相変わらずの寒さが続いております。

今日は二の午だそうで、節分から数えて二度目の午の日です。

先日お菓子屋さんに行き、今度のお茶会のお菓子を色々相談して来ましたが、今日の午前中に、その見本というべきか試作品というべきか分りませんが、3種類の同じ形のお菓子が届きました。



三種類のお菓子のパッケージ

もちろん外観は同じでも味が違っておりまして、どれにするか決めて下さいとの事でした。 

どれも美味しかったことは云うまでもありませんが、どれかに決めなくてはなりません。

結局決めたのは、外観はAで中はCという組み合わせでお願いいたしました。

大寄せのお茶会では、お菓子の評判は瞬く間に広がります。「あそこのお菓子が美味しい!」
と評判になりますと、お客様がどっと増えます。

見ていて面白いほどです。

さて、写真の説明をしなくてはなりません。
本当は、お菓子をそのまま3種類載せようと思って写真を撮り始めましたが、「あ!そうだ。このブログを見ている方も当日いらっしゃる・・・」と気付きましたので、パッケージのみ写真に切り替えました。

お茶会では、お菓子を楽しみにお出でくださる方も多いいものですから、事前に分っていては楽しみが半減してしまいます。

お菓子器が回って来て初めてお菓子を拝見するのと、事前に分っているのとは感じ方が全く違いますので、こんな形をとりました。

私達の希望通り出来上がると、また、お菓子屋さんが持って来てくれると思います。

そうしてお茶会のお菓子を決めて行きます。

AとC組み合わせは美味しいし、皆さんビックリなさると思います。




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卒業茶会に向けて

2013-02-20 18:28:00 | 茶の湯
2月20日(水) 

連日冷え切っております日本列島。
今日も寒い北風が吹いておりましたが、最近は風の冷たさはもちろんですが、花粉が気になりだしております。

大学の稽古にいってきました。
こちらも春休みに入っておりますが、遅れを取り戻そうと皆さん一生懸命です。



シルエットのお茶室で、卒業茶会に向けても猛稽古です。

先輩を送り出す「卒業茶会」は、上級生がお点前をしますので炉の稽古。下級生は風炉のお点前が上手く出来ないので、炉の季節ですが風炉の稽古をしております。

イベントに参加してのお点前、合宿ですのお茶会ごっこ、そして、学際でのお点前と、どれもみな風炉でのお点前ですので、この稽古をしっかりしておかないと、イザという時に出来ません。

柄杓が初めての人は、炉のお点前から習い始めた方が、柄杓の扱いは楽なのですが、時間的に制約のある中でのお稽古ですので、そんな事を言ってはおられません。

ひたすら柄杓の扱い方です。



お菓子は桜

お菓子ですが、お茶は季節の先取りをしているかも知れませんが、梅も咲いていないのに桜は早いでしょう・・・と思いますが?

お稽古の前に、お菓子の当番になっている人が買いに行くのでしょうが、お菓子屋さんに進められるままに買って来てしまうのでしょう?

お菓子ですから、口に入れてしまえば同じ・・・という訳にはいかなのがお茶のお稽古ですから・・・もう少し考えて買って来て欲しいと思っております。

お茶杓の銘を考えるように、お菓子選びもお稽古のうちですので思案して欲しいと思っております。



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見上げれば紅侘介が・・

2013-02-19 17:55:49 | 日常雑感
2月19日(火) アレルギー週間

底冷えのするような一日でした。日中でも3度~4度で、車を運転していると「低温注意報が出ています」とナビが繰り返しメッセージを出しておりました。

アレルギー週間・・・聞いた事がありませんでしたが、暦には掲載されております。この時期になるとスギ花粉が飛散し始めるので、こうして注意喚起をしているのでしょう。

今日は大学はお休みです。朝からそわそわしているばかりで、何をする訳でもなく一日が終わりそうです。



紅侘介

この紅侘介の木はかなり大きくなっておりまして、二階から見て丁度良いほどの高さまで成長しておりましております。見上げない限り花は目に入ってきません。

二階からたくさんの花を見つけましたので、早速カメラを持って下に行きましたが、高すぎて上手く撮れません。今日の写真はちょと情けない・・・。

   

隠れていた花が一斉に咲き始めました。

ほかの椿も咲くでしょう。楽しみです。


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