tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

茶会の趣向を伝えられたか・・・

2014-03-31 17:31:14 | 茶の湯
3月31日(月)
夜半からの風の音に時々目を覚まし、疲れているのに深い眠りにつけない一夜でした。「未だ興奮醒めやらぬ」といったところでしょうか。
今日も朝から物凄い風が吹いております。



お菓子は「ひさご」たったひとつだけ残ったお菓子です。

昨日のお茶会のお菓子は、いつものお菓子屋さんにお願いいたしまして「瓢」の形をしたお菓子を出しました。
お願いしに伺った時に、瓢の上に小さな桜を形取ったゼリーでできた物を乗せるという事でしたが、300個という数にお菓子屋さんも大変なことが解り、型押しという事になりました。

手間が省ける分だけお安くしてくれましたの、こちらも了解という事で決まりました。
お茶会の度にお菓子屋さんと、形や味の事でかなり相談しますが、お互いに大変な労力を要します。

それでもこうしたことがお菓子屋さんにとっても良い事らしく、嫌な顔ひとつ見せないで相談に乗ってくれます。
お茶会が終り、後日支払いに伺うと、私どもでお願いしたお菓子がケースに陳列されていることが良くあります。

昔から、「お茶の盛んなところは美味しいお菓子屋さんがある」といわれておりますが、こういった事なのかも知れません。



使った道具

棗は「柳桜蒔絵中棗」茶杓は「大亀老師作 はるかぜ」でした。
建水は「すし桶」蓋置は「三つ人形」を使い、春爛漫のお茶席を作り、お菓子の「ひさご」にお酒をたっぷりと入れて、満開の桜の下で花見を楽しんでいただこうという趣向でしたが、お客様は楽しんでいただけたでしょうか。。



点前座

お客様の入れ替わりの時に大忙しで撮ったものですが、まだ、棗が棚の上に載せてありません。
棚は、「吉野棚」、水指は「七宝」のかわいらしい物を使いました。

お客様に楽しんでいただけたかどうか・・・。少しでも感じとっていただければ嬉しい・・・。

心身共に疲れ切ったままで、ボーとした一日で終わってしまいそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の茶会が終って

2014-03-30 21:50:44 | 茶の湯
3月30日(日)

朝から雨が降って最悪のお茶会になってしまいました。それでも、5時起きをして出かけて行き、お客様をお迎えいたしました。
雨ですのでお客様の出足は悪く、いつものような賑わいはありません・・・会場に着いた時は、まだ早かったのでお客様をあまり見かけなかったので、そう思い込んでいたようです。



床の間飾り

今日の床の間の設えです。
軸は「花開天下春」香合は「檜扇蒔絵」花は「伊賀自然釉 鶴首にユキヤナギ・春蜀光椿」という床の間でした。

終って見れば、雨にも関わらず300個用意したお菓子は僅かに残った程度ですから280人くらいのお客様をお迎えしたことになります。
水屋にいてい忙しく茶筅を振っておりましたが、回を重ねるごとに忙しくなり、お弁当などは噛み噛みといった状態で、いつもと変わらないお茶会になっておりました。



床の間の花

ユキヤナギも椿も自宅の物を使いました。

朝新聞を取りながら庭へ出て見ると、丁度良い椿がこちらを向いておりました。その椿を取りに再び庭に出ると日陰の隅で白い花がユラユラとしておりましたのが、ユキヤナギでした、まるで私たちを使ってというように、今朝の一瞬で決まってしまいました。

ピタリと決まった花は最後まで生き生きとお客様を喜ば楽しませておりました。
雨の中、すべての道具を自宅に運び、梱包を解き、使った道具を全部洗いなおして、やっと終わりました。

もちろん、数人の方達が手伝ってくれましたから助かりました。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この暖かさで茶会にと思ってたの花が・・・

2014-03-28 18:22:55 | 茶の湯
3月28日(金)利休忌
初夏のような暖かさでした。

暖かいのはありがたいことですが、お茶会を控えて困っております。
どなたも同じだと思いますが、予定しておりました花がほとんど咲き始めてしまいました。



自宅のウグイスカグラ

自宅の枝物といわれる花は、全部がこんな状態に咲いております。
椿はたくさんの蕾を持っておりますから探せば何とかなるでしょうが、問題は枝物です。

三日ほど前に、知人がドライブに出かけた時に、蕾の堅い総桜やアオモジ、クロモジ、アブラチャンなど数本届けてくらました。
何とか持たせようと、バケツの中に入れ、日の当たらないところへ置いておきましたが、外の方が暖かな日がありましたので、咲き始めてしまいました。

慌てて家の中へ・・・花は咲きたくて待っていたのですから、山の寒いところから下まで運ばれただけでも暖かかったのでしょう。
明日の様子で、山まで行って来るようです。

「花は足で生けよ」利休さんのおっしゃる通りかも知れません。



灰形

花の騒ぎも大変でしたが、久しぶりに風炉の灰形作りをしました。
今度のお茶会では、炉の切ってない部屋に当たりましたので仕方ありません。
昨年の10月以来でしたので、いささか緊張してしまいました。

明日現地に行ってから、灰を作るのが一番なのでしょうが、他に灰を作ってくれる人がおりませんので、こちらから作って持って行くことにしました。
明日は、部屋の設えだけでも、あれこれ皆さんに、ああして、こうしてと頼まなければならない立場ですので、灰を作っている時間がないのが現状です。

灰も堅く作る訳でも、押し付けて作る訳でもありませんが、結構崩れずにそのまま使うことができます。

明日も暖かくなりそうですので、花がますます心配です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お茶室が箱に・・・

2014-03-27 18:53:55 | 茶の湯
3月27日(木)
小雨が降ったりやんだり、時々日差しが覗いたりめまぐるしいほどのお天気でしたが夕方には青空が広がりました。
午前中から道具の箱詰に追われながら夕方を迎えてしまいました。



箱、箱、箱

いつもは静寂の中でお稽古をしているお茶室で荷物の箱詰です。
狭い家なので、そんな作業をする余分な部屋はありませんのでこのありさまです。。

床の間周りと大事な道具はボテに入れ、その他は、点前座周辺とお客様用、そして、水屋用と別の箱に詰めましたから、現地に行っても誰でもわかると思います。
それでも、箱別に責任者を決めて、出す時、しまう時にチェックしてもらうつもりです。

お茶会も年に1~2度は必ずありますから慣れているはずですが、やはり忘れ物の無いように細心の注意を払わなければなりません。
チェックのお蔭でこのところ忘れ物がすっかりなくなっております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新入生が来るまでに・・・

2014-03-26 18:48:34 | 茶の湯
3月26日(水)
朝から雲の多いいお天気でしたが、予報の通り夕方から雨が降りだしました。
今頃の雨は、桜の開花を促す雨だそうで明日からパッと咲き出すかもしれません。

今日は大学のお稽古でした。



お茶室

こちらは1年生?もう2年生が多く、のんびりしておりますと新入生が入って参りますので、みんなちょっと焦り気味かも知れません。
焦って見てもお点前が上達するわけでもありませんが、気持ちが解らないわけではありません。

それでも、切柄杓、引柄杓などできるようになっておりますので、まずまず新入生が入って来ても先輩としての顔がたつというものです。
新入生が来ても、一緒に盆略などやっていては情けないと思いますが、こればばかりは稽古を積む以外に方法はありませんので、普段いかにお稽古に出てきているかが問われるところです。



お菓子

お稽古の終わった後で出されたお菓子です。
見てすぐわかる通り「桜」ですが、「わぁ、桜だ」と小さい声で言ったら、すぐに、「吉野さくらだそうです。」
お菓子屋さんがそう言って置いて行ったようです。

お稽古の前にみんなで唱和する「ことば」というものがありますが、その中に「つねに思いやりが先にたつように・・・」というくだりがあります。
思いやり・・・難しいことですが、相手の事を考える余裕みたいな気持ちを養ってほしいと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卒業、そして旅立ち

2014-03-25 18:46:28 | 日常雑感
3月25日(火)
春本番というほどの暖かさ、ためらっていた桜も一気に咲きそうな予感がいたします。

今日は大学の卒業式でした。
式が終ってから、卒業する子たちが、晴れ姿を見せに来てくれました。
4年間なんてアッという間でしたが、それぞれの進路に向かって飛び立って行きました。



天輪寺月光

卒業生が自宅に晴れ姿を見せに来ることは、私が大学でお茶を教え始めてから連綿と続いております。
ある年の卒業式がお茶会と重なってしまった事もありましたが、お茶会の会場まで袴姿を見せに来てくれたこともありました。

周りの人達が驚いておりました事を今でも鮮明に覚えております。
今日も揃って挨拶に来てくれましたが、これから入る会社のことなど、真剣に話しておりました。

4年間お茶室で学んだことが、実戦で役に立てればこれほど嬉しい事はありません。
特に男子は、茶道をしている事が珍しいのか、面接ではよく聞かれるといいます。

面接は、限られた時間の中で行いますので、茶道の事を聞かれ、話がそちらに行った分だけ、ほかの事を聞かれなくなるようで、ラッキーでしたという事をよく聞きます。
どうしてお茶を始めたのですか?・・・シメシメなのだそうです。

卒業・・・お別れですが、今日も例年の通り、話は明るい話に終始して涙を流されないように気を付けながら話しておりました。
さよなららしい言葉でも掛ければよいのでしょうが、涙の無い卒業をといつも思っておりますので、今日も笑顔で「さよなら」が言えました。

あと2週間で、新入生がたくさん入ってまいります。
楽しみです。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お引越しのような荷物に・・・

2014-03-24 18:40:45 | 日常雑感
3月24日(月)彼岸明け
日に日に春めいてまいります。
今日は彼岸明け、これからは日を増すごとに暖かくなって行くのでしょう。



窪田椿

この椿は昭和生まれの新種で、窪田という銘がつけられております。
たぶん品種を改良して作った人の名前だと思いますが定かではありません。

この椿は、まだ辞典にも出ておりませんのでどんな椿なのかは解りませんが、真紅の花は椿好きを虜にしてしまいそうな美しい花を咲かせます。



引っ越しのような荷物

夕方にはボテひとつ、ダンボール2つに詰め終りました。それぞれの中身は書き出して箱に張って間違わないようにしております。
まるで引っ越しのような荷物になりましたが、明日から細かい物を入れ始めますから、もっともっと増えます。

お茶会をするという事は、必要な物すべて持って行かなければなりません。
私の先生も、大量の荷物を「赤帽」に頼んで運んでおりました。

今日は、床の間の物、点前座の物、お菓子器や莨盆そして数茶碗などお客様用と分類して箱に詰めましたので、現地に行っても間違える事はないと思います。
それぞれに、箱の責任者を決めて管理してもらうつもりです。

みんなでおもいおもいに道具を出しますと、終わった後に仕舞うのが大変です。
いつも入りきらずに大騒ぎしますので、最近は責任者を決める事にしております。

案外上手く行っており、「入らない。どこにしまうんですか?」という騒ぎがなくなりました。

少しづつやって行こうと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶会用の椿を求めて

2014-03-23 18:43:44 | 日常雑感
3月23日(日)
うららかな陽気に誘われて、ちょっと郊外に出かけて見ました。
もちろん目的があっての事です。
来るお茶会に使いたい花が、郊外の友人の屋敷内にたくさんありますので、その下見を兼ねて出かけて見ました。



藪椿

藪椿・・・名前の通り藪の中にたくさん自生している椿で、竹藪のあちこちに椿の木が点在しております。
大きな竹藪ですので、友人と二人で入って見ましたが、奥に行くほど蕾が堅いので当日使えるかも知れません。

ただ、我が家の椿で間に合えばそれでよいのですが、万一の場合に備えての事です。
お茶会では、床の間の飾り方が、その席の雰囲気を決めるといっても過言ではありません。
その中でも、花は特別なもので、誰もが興味を持って拝見いたしますので、それは、それなりの気を使わざるを得ません。



オオイヌフグリ

竹藪の周りの陽だまりに、オオイヌフグリが群生して咲いておりました。
小さな花ですが、陽春の花として、見つけた時の喜びは十分感じさせてくれる花です。



ひとつの花だけをアップにしますとこんな感じですが、やはり群生して咲いて一面を紫色に染め上げていたた方が見応えがあります。

久しぶりに友人とも会えたし、お昼も一緒にいただけましたので、楽しい一日となりました。
藪椿はやはり椿の中では一番です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お茶会での不安は尽きません

2014-03-22 18:31:42 | 茶の湯
3月22日(土)
午前中の春の陽気も、午後からは強い北風が吹き始め、風と共に運び去られてしまいました。
三連休の真ん中の今日も自宅でのお稽古でした。



釣釜

昨日は、今度のお茶会でのお点前の予定のない方達でしたので、3月の風情をという事で釣釜をいたしましたが、今日は全員がお点前に出る人達ばかりでしたので、当日使う棚や蓋置建水などをつかっての最終稽古になりました。

お稽古は、誰もがいつでも真剣ですが、今日は特別緊張感が漂っておりました。お茶会でお点前をするという事は誰でも緊張するものです。



お菓子はソラマメ

今日のお菓子はソラマメで、いつもながら、甘さも丁度良い美味しいお菓子でした。

お茶会までの最後のお稽古になりましたが、見ている限りどなたも大丈夫と言ってやりたいほどしっかりとしたお点前をしておりました。
お稽古が終った後も、それぞれ不安のあるところを聞いて来たり、動いて見たりと、いつもとは違った光景でもありました。

みんな大丈夫。いつもの通りやれば綺麗なお点前ができますから・・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「夢」はいつ掛けるの

2014-03-21 20:04:06 | 茶の湯
3月21日(金)春分の日
雨は上がりましたが、物凄い風が吹いております。
近くの電線が異様な虎落笛となって泣き叫んでおります。

お彼岸のお中日ですが、今日は自宅でのお稽古です。
2月にことごとく稽古日が雪に阻まれてしまいましたから、代替えのお稽古となりました。



谷桑と天倫寺月光

今日の花は、今年初めて生けた物ばかりです。
谷桑は総桜ともいわれ、昔から椿に添えて使われておりますお馴染みの枝で、少し山へ入った渓谷沿いなどに、たくさん自生しております。

大きなものですと10mくらいにものが谷沿いに延々と連なっているほどの木です。
これも興味を持って見ていれば解りますが、ただ漫然と眺めていたのではただの木にしか見えないと思います。





今日はお中日でもありますので、軸は夢と決めて掛けました。

一般的には夢は、自分で思い描いている事をだと思いますが、お茶席では、追悼の意味合が強く、追善茶会などで使われることが多いいようですが、私自身経験したことがありません。

聞くところによると、沢庵禅師73歳で死の床に着いていた時、弟子たちに辞世の偈を求められ、その時「夢」の一文字を書いたといわれております。
このことから、茶席での使い方が決まったようです。



余り大きな軸ではありませんが、堂々としてお彼岸のいい雰囲気のお稽古になりました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする