tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

お茶室も夏仕様で・・

2012-05-31 18:38:07 | 茶の湯
夕方には、何となく怪しい風が吹き始めましたが、今のところ夕立は来ないようです。でも、嫌な風がふいております。どこかで夕立にになっているかも知れません。

我が家の稽古場も夏仕様になりました。昨日から準備をしておりましたが、ようやく整いました。



襖を外して御簾に替え、風炉先をよしずの物に変えたただけですが、雰囲気はガラッと夏向きになります。

お稽古に使う道具類も少しづつ夏用のものに変えて行きますが、「それもまた良しで」、楽しいものです。

水指もガラス製の物。茶碗も平茶碗という浅めの物。等など、真夏に向けて変えて行きます。
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勿体なや・・・

2012-05-30 18:16:38 | 徒然日記
「雷三日」もなく初夏らしい静かな一日でした。

月が替わると直ぐにお稽古ですので、部屋の模様変えや道具の入れ変えなどで一日が終ってしまいました。襖を外して御簾にするだけで、いかにも涼しそうです。

片付けが済んで掛けた軸は、俳句の画賛です。



この軸は、俳号を「句仏」という東本願寺の第22世法主・大谷光演上人、そして、法名は「彰如」(しょうにょ)というお方のお筆です。

この軸が我が家に来た時には、表装がボロボロの状態で近くのおじさんが持ってまいりました。

このおじさんは、物好きな骨董屋さんで自転車で近在を回り、この軸を見つけたのでしょう。自宅に変える前に我が家に寄って見せてくれました。

その時、この骨董好きのおじさんは、句仏を知らなかったのが幸いして、ボロボロの軸を酒代程度の値段で置いていったのを覚えております。

それでも表装代に相応の代金がかかりましたから同じような物です。

この軸は句仏上人の中でも代表的なもので、その後本や、骨董店のカタログなどでよく見かけます。想像ですが、信者さんに頼まれては揮毫したのではないかと思います。

「勿体なや祖師は紙衣の九十年」

祖師は親鸞上人です。紙衣は、紙を布状にして衣にした粗末な着物のことだそうです。

親鸞上人は、越後に流罪され許された後には、常陸の国を中心に布教に励み関東一円にその教えが浸透し始めると、後は弟子達に任せて、京都へ旅立ったといわれるほど生涯が旅の連続であったそうで、その旅を「笠と杖」で表し、「勿体なや・・・」という句になったのではないかと言われていります。

紙衣は夏季語です。冬でも・・・。合掌


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いっぷく拝見 千坂秀学著 淡交社刊

2012-05-29 17:42:40 | 本棚の中から
昨日と同じような天候で、昔から「雷三日」といっているように、明日も三度の雷かな・・・。

今日は激しい雷と雨のため散歩は取りやめとなってしまいました。

本棚の中から、いつも手に取る本を紹介しようと思います。



いっぷく拝見 千坂秀学著 淡交社刊

この本は、副題に「禅のことば 茶の心」としているように、お茶席でよく掛けられる禅語を選んで、やさしく解説をしているのでとても助かっております。

禅語を解説する本は、難しい解説のものが多いい中、お茶席で会話を楽しんでいるかのように、やさしく解説されている珍しい本といえます。

著者自身も僧籍に身を置き、修行のかたわら、教鞭をとられていおられます。

禅語に興味をお持ちの方は一読されると納得される事がたくさんあると思います。
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念願の桃太郎に会えた!!

2012-05-28 18:53:04 | 日常雑感
今日は穏やかな初夏の日差しが眩しいような朝でしたが、昼ごろには一変。強い雨を伴なってゴロゴロと鳴り始めあっという間に夕立です。
何という天気でしょう。

夕方になり散歩に出かけると、今日は先日撮り損ねた「桃太郎」に出会いました。貨物も引かずたった一機で走っておりました。



機関車「桃太郎」

先日は、たくさんの撮り鉄さんがおりましたが、今日は数人が待ち構えておりました。先日嫌な思いをしたので今日は自分で様子を見ながら歩いていると、来ました!来ました!と、いっても機関車が来るのは分かりますが、何が来るのかは分かりません。

とりあえず、カメラを出して用意だけはしておきました。迫って来る機関車のボデーに「桃太郎」です。カーブで待っていたので遠目でも分かりました。



ズームをいっぱいにして1枚。撮った時にはもう目の前です。慌ててシャッターを押したのがこの1枚です。
後1秒遅かったら目の前にはいなかったでしょう。連写の出来ない小さなカメラですから・・・。

ボデーに大きく書いた「桃太郎」初めて写真に撮る事が出来ました。
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休日には好きな事を・・

2012-05-27 17:57:04 | 日常雑感
今日は朝から初夏。気持ちの良い一日でした。

久しぶりの予定なしの日曜日。天気の良さに誘われて、午前中に普段では中々出来ない家周辺の片付けなどを済ませ、午後は好きなビデオの編集に没頭して夕方には完成させました。


編集中

撮影した映像をPCに取り込み、プレミアというソフトを使って編集をして行きます。このソフトの使い勝手の良さがやっと解るようになると、バージョンUPで使い方も変わってしまいます。

私達素人では、UPごとに製品を買い替えなどはとても無理ですので、暫く使って行きますが、少しづつではありますが不便を感じることが多くなって参りました。


完成したDVD

此の頃では、DVDその物が「旧か古」のイメージが強くなって、近い内に一気にBDに変わってしまうでしょう。

今回の編集は、4月に撮影した「喜寿を祝う同窓会」の編集ですので、皆さん、さぞ首を長くして待っていることだと思いますが、仕事の合間の作業ですので中々進まないのが現状です。

1ヶ月ちょっとですので、まだ早い方です。明日には届けてやろうと思っております。


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今年も咲きました

2012-05-26 18:47:42 | 日常雑感
今日は風もなく爽やかな一日でした。

お稽古が終り、夕方の水やりをしていると、木陰で小さな小さな花が揺れておりましたので覗いて見ると、何と、今では絶滅危機種と云われている「ワタナベソウ」がこちらを向いて咲いておりました。



ワタナベソウ

この花は、西日本一帯の深山の余り日の当たらない林に自生する、学名ユキノシタ科ヤワタソウ属の多年草で最近は自生地でも、あまり見ることが出来なくなってしまったそうです。



関西の園芸店から購入して10年くらい経ちますが、毎年可愛い花を咲かせて楽しませてくれます。写真で見るとおり、地味な花ですが、つる首の花入などに一種生けしても堂々と床の間に収まります。



来週のお稽古までは咲いていないでしょうから、無用に切るのは可愛そうですので、昨年生けた写真を掲載いたします。

広い床の間ですが、このワタナベソウ一種で堂々たるものです。

尚、ワタナベソウとヤワタソウの違いが良く解らないようで、ヤワタソウは紅葉のような葉だそうですから、我が家の花は、ワタナベソウだと思います。ずーっとそうに思っておりましたから・・・。

ワタナベソウの名前は、発見者の名前からの命名だそうです。
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禅語 清流無間断

2012-05-25 18:43:15 | 禅語今昔
昨日から一転して今日は雨。天気予報が良く当たります。

今日の稽古場の床の間には、いまの時期らしいお軸と花を飾ってみました。



信楽の花入にシロバナシランとハコネウツギ

信楽の花入は、長年信楽焼を探求し続けている吉見窯の野口稔さんの作品で、焼締めで、かつ大胆に灰を被ったところが気に入って長年使い続けている花入れです。野の花には実に良く合います。

花は、我が家に咲いている2種をそっと生けて見ましたが、清楚な感じで、今の時期にピッタリと収まっていると自己満足しております。




さて、本題の軸「清流無間断」(せいりゅうかんだんなし)ですが、山奥で生まれた一滴の清らかな水が集まり、川となってサラサラと絶え間なく流れている。といった意味でしょうか。

初夏から夏にかけてお茶席では良く掛けられる軸です。

誰の作かは解りませんが、「禅林句集」には、清流無間断 碧樹不曽凋(せいりゅうかんだんなし へきじゅかってしぼまず)という対句が採録されている。
「清流は絶え間なく流れ、松や椿などの常盤木はいつも青々としていて凋むことが無い」(一行物 芳賀幸四郎著から)といった意味だそうです。

この対句の「清流・・・」が、季節感があるため多くの茶人に喜ばれ、揮毫する識者が多くなったといわれております。



この軸には思い出がありまして、教室を始めたころに、やっと手に入れた軸ですので、今でもこの軸を掛けるとあの頃のことが思い出されます。

軸の高い安いを言ってはいけないのですが、高価な一本より数が欲しかった、あの頃です。そんな思いで我が家に来た軸ですから、季節ごと順番に掛けて楽しんでおります。


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灰形に苦戦 

2012-05-24 18:46:14 | 茶の湯
今日も昨日同様暑いくらいの一日となりました。こうして少しづつ暑くなって行くのでしょうが暑いのは苦手・・・。

今日は明日からのお稽古に備えて朝から準備をはじめようやく終わりました。



使うと・・・

お稽古に使うと、綺麗に仕上がっていた灰も写真の通りになってしまいます。種火を入れてから、一日の内に何度も炭を継ぎ足すのですから、当然のように灰はグチャグチャになります。そして新しい灰が出来て灰汁もたまってきます。

灰を篩いでふるってから、再び灰匙を使って丁寧に形を整えてゆきます。



気に入らない出来映えです。

何だか今日は中々上手く行かず、何度も何度も灰匙を当て引きますが駄目。
調子よく出来る時は、20分くらいで仕上がってしまいますが、今日は3倍くらいの時間を要し、その割りに綺麗に出来ないという
悪循環になってしまいました。

いつもどうりの生活リズムですので、気持ちが焦っていたとか、イライラしていたとか、そんな事はなかったのにこんな始末です。
まだまだ、修行が足りないのでしょう。

もっともっと勉強しなければ・・・とつくづく思っております。
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「ある禅者の夜話」 紀野一義著

2012-05-23 19:18:38 | 本棚の中から
昨日から一転して夏のような暑さになってしまい、このように温度の高低が激しいと体の弱い方は大変だと思います。

今日は久しぶりに、本を紹介いたします。
私の尊敬してやまない紀野一義先生の「ある禅者の夜話」副題に~正法眼蔵随聞記~とある、道元禅師が何気なく話された事をまとめた本です。



正法眼蔵随門聞記 紀野一義著

ある禅者というのは道元禅師ことである。という書き出しで、侍者(じしゃ)の懐装(えじょう)が、道元禅師が夜、何気なく話されたことを記録して、この随聞記になったそうで、正式なお話では無いといわれております。
道元禅師の生い立ちから、あらゆる方達の本や言葉を引用しながら、道元禅師の教えを説いております。

中でも、「心の奥に木魂が鳴りわたるように」という項では、本当に聞いて貰おうと思ったら、大切なことを、少しずつゆっくりと、相手のの心の中へ木魂が響きわたるように、呼びかける・・・。

こういった内容が最初から最後まで書かれております。


今日、気がついたのですが、駐車場の脇に植えられたハコネウツギがたくさん咲いておりました。大きな木になっていたので気が付かなかったのです。

今でこそ、どちらの家庭にも植えられておりますが、我が家に来た頃は、ご近所でも珍しがられたものです。それ程前からの木ですのでかなりの大木になっております。



ハコネウツギ

ありふれた花ですが、便利に使える花で、一種生けでも充分に存在感を発揮しますが、他の草花のねじめに使われることが多いようです。



花が赤くなると散り始めますが日持ちのする花です。











お稽古から帰ってくると、駐車場の脇のハコネウツギがたくさん咲いておりました。大きな木になっておりますので気が付きませんでした。

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春の茶会in軽井沢 続き

2012-05-22 17:24:59 | 茶の湯
今日は予報の通り午後から雨になりました。最近の天気予報は予報を越えておりますから、報道されている事は素直に聞いた方がよろしいかと思っております。

さて、軽井沢茶会ですが、待合での様子までで終っておりますので、その続きです。

    

床の間の飾り

床の間には、裏千家前家元鵬雲斎大宗匠筆の「薫風自南来」の一行。堂々たるお筆のお軸に圧倒されるような気すら覚えました。
目を転じると点前坐には、切り合せの風炉釜。源氏棚に膳所芋頭の近江八景。そして、御所車蒔絵の平大棗が堂々と据えられておりました。



点前坐

お点前が始まるまでに、これだけの道具組を拝見すれば、今日の席主の趣向は、神妙に始まりを待っている私達にも少しは解り始めました。

お菓子が運ばれ、お点前が始まると、会記が出されて回って来ました。これを見れば大体の趣向が解りますので、後は、席主と正客との問答を聞いていればすべてが理解できます。お茶会で一番楽しいひと時かも知れません。

今回の茶会の趣向は、葵祭りに寄せて(源氏物語より)という事でした。



会記

会記は、古く利休さんの頃から茶会の記録として残っており、それぞれの時代の茶人達の茶会の記録が、茶会記の本になっているほどですから、それを見れば当時の茶会の様子が垣間見えるのですが、中々難しい・・・。
それでも会記を眺めていると、遥か遠い昔のお茶会が頭の中におぼろげながら想像できますから、それはまた楽しいものです。



名碗の数々

最後に、並べられた名碗です。弘入・即全・久宝。そして、淡々斎の茶杓・御所車蒔絵棗が並べられて、拝見させていただきました。どれをとっても名品ばかりです。



花入は淡々斎の一重切 花 ユキモチ草

忘れてはならないものが、床の間のお花です。席主の話ですと、前日まで綺麗に咲いていた「シラネアオイ」が、今朝になって散ってしまったとかで、急遽ユキモチ草になったそうです。

この花も、別名「カンキ草」と言われているほど珍しい花ですので遜色ありませんが、テンナンショウの仲間ですので、嫌う人も居るらしい・・・。



山つつじ

茶会が済んで庭に出ると、そこはまた、別の美しさがあり、典型的な茶庭ですが、ところどころに真っ赤な山つつじが配され、見事な調和となって見る人を和ませております。

爽やかな緑に囲まれた軽井沢でのお茶会は終り、ほんわかとした気分で家路に着きました。

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