tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

先輩の一言が今も・・・

2014-01-31 18:36:41 | 茶の湯
1月31日(金)旧元旦
朝からすさまじい風が吹いております。

早いもので1月も今日で終わり、今月最後のお稽古でした。
初釜が10日過ぎになったため変則的な稽古日の設定になってしまいました。



花はダンコウバイと白玉椿

近くに住んでいる友人が、ダンコウバイを持って来てくれました。
山間いの日差しいっぱいのところにあったそうですが、早くも蕾が開きそうです。

春一番に咲きますので、早春の山道を歩くとどこの山でも見ることができます。葉の落ち切った雑木林に黄色い花をたくさん咲かせておりますからよく目立ちますので直ぐに分かります。
クスノキ科クロモジ属の低落葉樹で、漢字では檀香梅と書き、檀香は白檀の漢名だそうで、枝を折ったり、葉をもんだりするとすこぶる良い香りだいたします。



床の間

床の間は先週と同じ軸で、花だけを変えました。
軸も季節感の無い軸を選んで掛けていればあまり気にしなくてもよいのですが、季節感を大事にしたいと思っております私にとっては大きな問題でもあります。

随分昔の話ですが、お茶の道では大先輩にあたる方が一言「いつでも使える道具はいつでも合わない・・・」こんなことを言っておりました。まだお茶を初めて間もない頃でしたので、かなりのインパクトがありまして、その言葉が今でも頭の中から離れることはありません。

大切にしたい一言です。

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茶の湯の炭って・・・

2014-01-30 18:15:21 | 茶の湯
1月30日(木)
雨の予報が出ておりましたが、まだ降り始めておりません。

今日は明日からのお稽古に備えて家の内外の掃除日でした。木々に付いていた枯葉もやっとなくなり、庭掃除が随分と楽になりました。



淡交2月号

淡交2月号が届きました。
今月号は「茶の湯炭を楽しむ」という特集記事を組んでおります。

下火の加減や炭のつぎ方など、茶と湯の相応を左右するものとして、炭を知ることは、茶を知ることでもあります。
本特集では、炉中の主役である「炭」をテーマに茶の湯炭の扱いや、成り立ちなどについて紹介いたします。
こんな書き出しで特集は始まっております。

自宅でのお稽古では炭を使っておりますが、最近では、いろいろな制約などのため炭を使ってお茶会ができないことが多くなっております。
研究会もしかりで、消防法が炭を阻んでおります。

茶の湯とは ただ湯を沸かし茶を点てて のむばかりなる事と知るべし 「利休百首より」

炭で沸かしたお湯と電気で沸かしたお湯の違いは、口に含んだ瞬間に分かります。
そして、電気で沸かしていても、あの独特な湯気が巻き上がらない不思議・・・。蓋を取った時に龍が天に昇って行くような湯気は、炭でなければ味わうことができません。

それくらい炭で沸かしたお湯が、お茶では大切なことなのだと思っております。
良く燃えた炭は、燃えた後でもそのままの形で残っております。


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卒業の話がちらほらと・・・

2014-01-29 17:50:59 | 茶の湯
1月29日(水)
穏やかな一日でした。
遠くの山々に霞がかかって、春を感じさせるものがありました。

こちらの大学もそろそろ試験が始まりますが、お稽古をしたいという希望があり行って参りました。



いつもの風景

4年生も卒業が近づいてまいりましたが、まだ、何名かはお稽古に参加しております。
4年間熱心にお稽古を続けた成果は、いうまでもありません。

これから社会人になって、再びお稽古を始めたとしても、決して忘れてしまうことはないと思います。
それぞれの地域の茶道教室に入っても、十分にお点前は出来ますので、是非、機会を得て再開してほしいと思います。

若い時は、私自身を含め目先の事ばかりに気をとられがちですが、年を重ねるごとに、その年にならないと解らないことの多さに戸惑います。
卒業まで2か月余り、ゆっくり自分の行く末を考えて見るのも良いことだと思います。

「この子たちもうすぐいなくなっちゃうな~」と思ってしまう、この時期はなんとなく物悲しく好きな季節ではありません。

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徽宗皇帝の宝愛した「韓幹の牧馬図」って・・・

2014-01-28 18:36:46 | 茶の湯
1月28日(火)初不動
日中の日差しは春のようなやさしさでしたが、夕方にはやはり冬の強い北風が吹き始めました。
今日の大学は試験のためお稽古は休みです。

先日の初釜の時に待合に掛けておりました軸に声を上げた人がいなかったようです。普段の絵とは違っておりましたので聞きにくかったのでしょうか。



韓幹の牧馬図

この絵は、20年くらい前に、二玄社という出版社から出されました、台湾の故宮博物館所蔵の絵画の複製品です。
日本で初めての事だったので一時話題になったことがあります。
複製品と言っても結構なお値段がいたしましたので、出版関係の知人に頼んで購入した思い出の軸です。



待合での韓幹

箱の中の説明によると次のような説明が付いておりました。
唐 韓幹 牧馬図
絹本 着彩 原寸
台北・故宮博物館
韓幹(8世紀)陜西藍田の人
唐の天宝年間(742-755)、玄宗皇帝に召されて宮廷に入り、寺院の壁画に仏教画を描いたが、中でも画馬をもっとも得意とし、宮中の数多くの名馬を写し、馬の理想の姿を表現した画家として名声を得た。
本図は、胡人の馭者が白馬にまたがり、黒馬をひきつれ轡を並べて行く様を描いている。
(中略)左隅の「韓幹真跡 定・・・」 徽宗皇帝の書。徽宗自ら韓幹の真跡と審定し、もっとも宝愛した作品である。

こんな説明がなされております。



複製品ですが箱も立派です。

複製ですが、故宮博物館から許されて、当時の最高の印刷技術の結晶ともいえる軸ですので、初釜の席で話題になって盛り上がってほしかったというのが本当のところです。



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機関車とロウバイが・・・

2014-01-27 18:11:29 | 日常雑感
1月27日(月)
穏やかな日差しに誘われて昼下がりの散歩に行って来ました。
久しぶりの散歩でしたので、心地よくうっすらと汗がにじむ程度の散歩日和といったところです。



この時間は電車が少ないのか貨物列車の往来が多かったような気がいたします。
それも、機関車だけで走っておりました。



久ぶりに長い距離を歩きましたが、蝋梅の花があちこちの家庭に咲いておりまして、とても良い香りがしておりました。
種類によって早咲き、遅咲き、花の大小ありますが、風の当たらない南側に植えてある木は花の盛りを過ぎているようだし、北風の当たるところに植えてある木は2、3分咲きといったところでしょうか。



ちなみに我が家のロウバイはとうに満開を過ぎまして花屑になっているものもあります。
蝋梅はロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、梅の字が当てられているため梅と同属と思われがちですが、全く関係が無いそうで、一属一種だそうです。

名前の由来は様々ありますが、花びらが蝋のようなためとか、臘月(12月)に咲きだすためとか言われておりますが、決定的な決め手はないようです。
ロウバイと呼んだ時は、花芯が茶色の花をいうそうで、その他は、素心ロウバイ、満月ロウバイと頭に付けて呼ぶそうです。

蝋梅が散り始めると、本物の梅の便りが聞かれます。


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2月号は「へうげもの」織部・・・

2014-01-26 16:53:42 | 茶の湯
1月26日(日)
朝の気温が下がり日中の方が寒くなってしまった可笑しなお天気でした。
今日は所属しております茶道会の新年会で、朝早くから出かけ準備やら何やらと忙しく、祝宴が始まってやっと落ち着きました。

来賓祝辞や会の方々のご挨拶など続きましたが、滞りなく終わり無事に帰宅、今ホットしているところです。



なごみ 淡交社刊

昨日届いた「なごみ2月号」です。

今月の特集は、「桃山茶陶の華 織部とは何か」と題したものです。
京都で創案され、美濃で作られた織部焼。
ゆがみや非対称などかたちの多様性、文様の面白さ、華やかさ。
誕生から四百年余経った今も親しまれている、桃山茶陶の魅力に迫る。

とこんな書き出しで特集ページが進んでおります。
織部が好きな人、嫌いな人がいるようです。
私どもも好き嫌いと言っていては、仕方がありませんので、鉢、茶碗、小皿(向付)など持って折々には使いますが、大好きという部類には入らないようです。



漫画「へうげもの」
NHKで夜中に放送されておりました「へうげもの」ですが、友人に放送を教えてもらいましたが、夜中まで起きていられませんので、本を買って来ました。
読み始めて一年近くなりますが、いまだに五巻目までで止まっております。

読めば面白くさっと読み終わってしまいますが、そこまで中々行かない・・・。
全巻だと後何冊くらいあるのでしょう。



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食べにくいお菓子も経験すれば・・

2014-01-25 18:50:26 | 茶の湯
1月25日(土)初天神
寒さもちょっと和らいだ1日でした。

今日は昨日に続いて自宅でのお稽古でした。
炉の位置が変わり小間になったため、少し戸惑っておりました。



待合の鬼

今月のお稽古も今日で終わり、来週のお稽古は節分です。そんな訳で大津絵の「鬼の念仏」を掛けて、皆さんをお出迎えです。
普段は身支度を整える場所ですが、お茶事などの時は待合として使用いたします。



お菓子屋さんの届けてくれましたお菓子は「水仙」でした。

大急ぎでお菓子鉢を入れ替えて、梅の絵を使いました。
田舎の道を歩きますと、蕾の堅い梅ノ木の下に咲いている水仙を思い出したからです。

梅ノ木の下には黄色の花が合うらしく、フクジュソウなども植えられておりますが、私は水仙が一番似合うと思っておりますから・・・。

今日のお菓子は、求肥に黄味餡でしたので、食べるのに一苦労しておりました。それでも、お稽古の時に、こうした食べにくいお菓子を苦心して経験しておけば、お茶会などで出されても落ち着いて食べることができます。
失敗して落としてしまった人もおりますが、いい経験になると思います。
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自宅のお稽古は「雪重・・・」

2014-01-24 19:02:03 | 茶の湯
1月24日(金)
日中の気温が10度ってこんなに暖かなんだと感じる一日でした。明日はもっと暖かくなるそうです。
待ち遠しい春です。

今日は今年初めての自宅でのお稽古です。
昨日一日がかりで片付けましたので、水屋からお茶室まで、初釜で使用した道具は何一つ出ておりません。



鬼の腕花入に藪椿とハシバミ

沖縄で購入した「鬼の腕」です。
中には泡盛が入っており、強いお酒ですのでやっとあけました。

節分も近いので使って見ましたが、中々面白い花入れになっております。

藪椿は大学へ持って行ったのと同じ木の物で、少しずつ咲き始めております。



床の間

「笠重呉天雪」山を越える旅人の笠に雪が降り注いで重くなっており、難儀な旅を続けております。しかし、この語句の後に、「鞋香楚地花」と続きます。
この雪の旅も、楚に着いた時には陽春で落花を踏んで旅をした・・・こんな内容だそうです。

この時期になりますと必ずかける軸です。
毎年の事ですが一番寒いこの時期ですから仕方がありませんが、自分でお願いをして揮毫していただいた軸ですので思いもひとしおです。


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お稽古の準備は完了で・・・

2014-01-23 18:51:56 | 茶の湯
1月23日(木)
今日は朝から片付けを始め夕方までかかってしまいました。
1週間くらいかけて準備をしたところを全部元に戻すのですから時間がかかっても仕方ありません。



向切りをふさぐ

畳を取り換えることから始めてゆき、向切りの炉壇を取り出してからが本格的な交換になりました。
丸畳をしまい炉の切ってある畳を持ち出して交換です。



畳を入れ替えた茶室

2月に入ると直ぐに大炉を開けなければなりませんから、今日は一気に出してしまいました。
これからは、大炉、釣釜、透木と月ごとに代わって行きますので、その度に入れ替えをして行くことになります。



今年の初釜の記念の扇

夕方すべての入れ替え、片付け、掃除が終わりましたので、待合や床の間そして玄関などを飾り、今日一日の予定はすべて終わりました。

明日からは普段通りのお稽古が始まります。


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道具の片付けをしてから・・・

2014-01-22 18:27:59 | 茶の湯
1月22日(火)
寒中の寒さですが厳しい毎日です。

今日も大學のお稽古でした。
こちらの大学も1年生が多く、上級生は炉、1年生は風炉という変則のお稽古でした。部屋が分かれておりますんで、炉の方は顧問の先生が見てくれましたので、私は1年生に掛かりっきりのお稽古でした。



いつもの茶室  花はロウバイに藪椿

藪椿が咲き始めました。
藪椿は椿の原点で、どの椿より綺麗だと思っております。あの深い赤色は何とも言えず心に残ります。

ツンとした先のとんがった蕾ですが、開き始めの優雅さは一見に値いたします。今日の花も今頃開いているかも知れません。



道具の整理

午前中から初釜で使った道具をしまい始めました。
冬は乾燥した日が続きますからもっと早くから始めればよかったのですが、何やかやと今頃になってしまいました

今週から今年になって初めてのお稽古になりますので、もう猶予がありません。
いつもの事ですが、出す時は、自分の道具ですのに、なんだかわくわくしながら出しますが、仕舞うときは一仕事・・・という感じになってしまいます。

半日だけの時間でしたので、半分といったところでしょうか。
明日は全部片付けてしまわないとお稽古ができませんので、今度は本気モードで仕舞いたいと思っております。

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