tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

露地が特別な輝きを・・・

2014-11-30 17:53:43 | 日記
11月30日(日)
朝のうちの晴れ間も時間の経過と共に雲が広がっております。
お天気は下り坂と言っておりましたが、明日は雨になりそうです。

今日は私共が所属しております茶道会の60周年の節目に当たり、その祝賀会が開催されました。
各方面からの来賓と大勢の会員の皆様が集まり盛大に、そして和やかに終りました。


   

   落ち葉

昨日の雨と風ですっかり落ちてしまった紅葉ですが、早く片付けないと後が大変です。濡れている内はべっとりと貼りついておりますから、余り時をおかずに掃除をします。カラカラに乾いてからだと持ごとに細かくなってしまいます。
最近、「濡れ落葉」という言葉があまり良い言葉ではなくなってきておりますので、使うのにも気を付けなくては・・・。


   

   中庭

中庭と言うほど立派ではありませんが、お茶事をする時には無くてはならない空間です。
蹲や露地はの飛び石やリュウノヒゲが見えないほどの落ち葉です。

垣根も大分痛んで来ておりますので、そろそろ変え時だとは思っておりますが、中々手を出せずに時が過ぎております。
そんな事を言っている間に、すぐにお正月になってしまいそうですが・・・。

何時も見慣れている小さな庭ですが、今のこの時だけは綺麗だと思います。それでも、後の事を考えると・・・
誰が掃除をするのでしょう。

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椿を替えてのお稽古は・・・

2014-11-29 17:46:59 | 日記
11月29日(土)
朝から降り続いた雨も昼過ぎには上がり、青空が雲間にのぞかせておりました。
今日も自宅でのお稽古でした。

   

   花

何時もですと、前日生けた花をそのまま使いますが、白玉椿が開いてしまいましたので椿を交換したしました。
椿をそろりと抜き取りましたが、その時、それまでしっかり付いていたニシキギの葉がハラハラと落ちてしまいました。

残るは僅か2枚です。
その2枚もお稽古が終る頃には全部落ちてしまいました。
少しの振動でも、エアコンの風でもハラリと落ちてしまいますから仕方がありません。

よく持ってくれたと思います。
庭のニシキギはひとつの葉も付いておりませんので、今年最後の葉がお稽古中に落ちたという事になります。


   

   お菓子

お菓子は「冬となり」という銘が付けられたもので、見た目は雪に落葉が付いた鹿の子ですが、切って見ると中に餅が入っておりました。
これは切りにくい・・・皆さん切って口に運ぶまで四苦八苦しておりました。

食べては美味しいお菓子でしたが、扱いづらいものはお茶には使わない方が良いようです。
お菓子屋さんが届けてくれますので苦情は言いにくい・・・ナ。
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渓山幽意多は禅語ではないらしい・・・

2014-11-28 18:52:37 | 茶の湯
11月28日(金)親鸞上人忌
気持が良いほど晴れ渡っておりましたお天気も下り坂だそうで、明日から雨の予報です。

今日は自宅でのお稽古でした。
いくら暖かいとはいえやはり部屋の中は寒く、お稽古の始まる前からエアコンは入れて皆さんを迎えました。

   

   花

花は先週と同じ取り合わせになりましたが、この時期としては綺麗な組み合わせだと思います。
織部の花入れにニシキギに白玉を添えたものですが、ニシキギ最後の紅葉に真っ白な白玉です。

   

   軸

軸は「渓山幽意多」ですが、禅語の本には載っておらず、禅語ではないようです。牧翁老師の考えた語句かも知れません。
「それぞれの季節ごとに、山や渓谷は幽玄さが多く感じられる」そんな意味でしょう。秋に掛ければ、深山幽谷が錦を織りなしたように変わって行く様を想像させます。

   

   床の間

若い頃、書道の昇進試験に「山意向秋多」という漢詩の一句を嫌というほど書いた記憶がありますが、多分同じような意味だと思います。
そして、「山意向秋多」の語句を、大徳寺塔頭の老師に揮毫をお願いしました時に、「この句は禅語ではありませんので書けません」と断られた事があります。

今朝、この軸を掛けながら、そんな事を思い出しておりました。
そして、筆を持つ機会ごとに思い出す語句でもあります。

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卒業生からの送り物は・・・

2014-11-27 18:22:59 | 日記
11月27日(木)
昨日の雨もからりとした天気に変わり、ポカポカとした暖かな一日でした。
月の前半に行事が重なったためにお稽古ができなかったので今週もお稽古です。

今日は準備の日ですので、朝から少しずつ片付けたりお掃除をしたりしながら稽古が出来るようにして行きました。

         

   信州高山村産

大学の卒業生が信州におります。
時々電話やメールなどをしておりますが、立派なリンゴを送ってくれました。

「サンふじ」という種類と「シナノゴールド」という黄色いリンゴです。
最近はスーパーなどでも見かけるようになりましたが、リンゴは赤い・・・と思っておりますから、ちょっとびっくりです。

   

   紅いリンゴ

この高山村は何年か前に桜を見に連れて行ってもらったところですので、長野市街地から村の桜の名所まで、リンゴ畑が続いていたのを思い出しました。
その時の会話が「リンゴ畑ばかりだね」「ここのリンゴは美味しいですよ」こんな話をしたのを覚えております。

このことを忘れずに送ってくれたのだと思います。

   

   黄色いリンゴ

梨のような色のリンゴですが、紅いリンゴより先に収穫できる利点があるらしく、リンゴ農家もいろいろ考えて少しでも多くの人にと、あれこれやっているのだと思います。


これから暫くいただけますので楽しみです。
もちろん掃除の合間にシナノゴールドをむいていただきました。さすがにフルーツ王国の名に恥じない信州産のリンゴです。

美味しく頂戴いたしました。
みずみずしいリンゴは冬の訪れを知らせてくれる果物でもあります。
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なごみ12月号はお料理が満載で・・・

2014-11-26 18:07:49 | 茶の湯
11月26日(水)
朝から冷たい雨が降って気温が全く上がらない一日でした。
今日大学はお休みですので、炉開きから学園祭に使った道具や幕などをしまいました。
やっと部屋がすっきりいたしました。

   

   なごみ12月号

表紙は黄瀬戸の器にお寿司を盛り付けた写真ですが、ページをめくるごとにお腹が空いてしまうようです。
まずは基本の一汁一菜の写真です。

   

   基本

基本と言っても蓋が付いておりませんから、やはり点心としてお出しするという事なのでしょうか。
味噌汁の代わりにカニ蕪のお椀になっております。

   

   とっておきの器に

一枚の盆や少ない器にまとめてお出しする点心は忙中の心強い味方です。と点心の良さを掲載しております。

   

   そば懐石

年の瀬には手軽で遊び心のある「そば懐石」なども喜ばれます。
これは、漆工芸作家の村瀬治兵衛さんが暮れに行うお茶事だそうで、楽しそうな写真と共に載っております。

雨の一日、美味しそうな料理を見ながら、読んでおりました。
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椿のお菓子は・・・

2014-11-25 17:20:54 | 茶の湯
11月25日(火)
朝から雲が垂れ込めて雨が降ったりやんだりで、気温も上がらずに寒い一日でした。
今日は大学へ行って来ました。
今まで部長などを務めておりました3年生が退いて、2年生が中心となって新しい体制でのスタートです。

   

   花

花はニシキギと白玉椿です。
ニシキギは葉が大学まで持つかと心配しておりましたが、落ちてしまった葉もありますが、丁度、葉が具合よく付いておりました。

先週の我が家のお稽古でニシキギを使ったのが最後になるだろうと思っておりましたが、このところ風が吹かなかったのが幸いして今日まで持ちこたえておりました。


   

   点前座

上級生は炉、1年生は風炉、それぞれのお稽古になりますが、1年生には風炉のお点前をしかり覚えてもらわないとなりませんから・・・
それでも今年の1年生は高校生の時にお茶をしていた子が多いので、比較的スムーズに行けそうです。

   

   お菓子

今日のお菓子は、一目で椿と解るものでした。
この時期にお菓子屋さんは椿をイメージしてお菓子を作りますが、お茶席ではあまり使われないお菓子のひとつです。

11月からは、床の間には椿が飾られることが多いいためです。
こんな事も、お稽古の内のひとつですたら、段々に覚えて行けばよい事です。

練きりの美味しいお菓子で、お菓子としてはお茶席の王道をゆくものだと思います。
ほどよい甘さが口の中に広がり、お抹茶より美味しくさせてくれます。
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草紅葉を整理して・・・

2014-11-24 17:31:27 | 日常雑感
11月24日(日)
お天気は西から下り坂という予報が出ております。
何となく暖かな一日でした。

長野県には多くの知人がおりますので、電話をして被害のない事を聴きホットしておりますが、白馬村周辺は大変な事になっております。
これから寒くなるというのにお気の毒としか言いようがありません。


   

   西から流れて

雲が西から流れております。
天気予報が当たるかも知れません。

午前中にすべての用事を済ませて、午後に近くのスーパーに買い物ですが、散歩を兼ねて出掛けました。
行きはヨイヨイ帰りがコワイで、重い荷物をぶら下げて帰って来ましたが、指が今でも痺れているようです。
お天気に誘われて歩きで出かけたのも自分ですので誰に当たるわけにもゆきません。


   

   野草棚

草紅葉も終り、野草棚の草々のすっかり枯れてしまいましたので、上をきれいに切り取って冬ごもり準備です。
春から秋まで、床の間を彩ってくれた草花です。

冬の管理もしっかりしておかないと、春先の植え替えの時に溶けて無くなっていないようにしておかなければなりません。
直接風が当たらないようにして、覆いで囲って置くと上手く冬を越えられるようです。

人間も同じで、余りか保護にならないようにするのが良いそうです。
植物も強く生きるために、強い根を張って生き抜く本能があるのだそうですが、それを見極める眼力はありませんから、その場になって見ないと分かりません。
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この道の向こうに・・・

2014-11-23 17:55:18 | 日常雑感
11月23日(日)勤労感謝の日
今日も過ごしやすいお天気でした。
市主催のお茶会が開かれましたが、私どもは席を持たなかったので、朝ご挨拶だけして来ました。

社中の方々や学生たちも参加しておりましたが、今日はお休みさせていただきました。

   

    柿

たくさんの柿が届きました。

販売されている物は見た目もきれいですが、ご覧のとおり傷などがたくさん付いております。しかし、皮をむいて食べれば、お茶席のお菓子になるのではないかと思うほどの甘い甘い柿です。

鳥と競争だそうで、上の方はほとんどが鳥の餌食になっているそうです。
鳥の住みかも段々と狭められておりますので、それくらいは食べさせてやらなければ・・・と思っているそうです。

   

   胡桃

信州の茶友から、これ又たくさんの胡桃を送っていただきました。
いろいろのものを頂きますが、胡桃は初めてです。

1日一個食べればよいとのことですので、朝食の後で割って頂いていります。
それにしても、これほどたくさんの胡桃は見たことがありません。

ありがたいことに、この時期には採れたてのお米を送ってくれる人や、野菜を持って来てくれる人などおりまして、文字通り、皆様に食べさせていただいているという実感がわいてきます。

   

   この道の向こうに・・・

午後からは散歩です。
今日はいつものコースとは別の道を歩きました。違った景色を見ながらの散歩は新鮮です。

中々ゆっくりした時間が取れないので、今日は新しい散歩道へ行って見ました。
見慣れない風景を楽しみながら1時間、十分な散歩でした。
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茶室では松風のみが・・・

2014-11-22 19:16:33 | 茶の湯
11月22日(土)小雪
昨日に続き穏やかな日が続いております。
今日は小雪に当たり、寒さが進み、そろそろ雪が降り始めるころの事を云うそうですが、まだまだ先の話のようです。


   

   松風と共に湯気が立ち上がる

龍が天に上るように渦を巻きながら湯気が立ち登ります。。

釜の鳴りには、魚眼、蚯音、岸波、遠浪、松風、無音の6音があるそうですが、松風が一番よく聴く音だと思います。
浜辺の松林を吹き抜ける風の音にたとえられたこの音を利休さんは松風と呼びました。
松風だけが聴こえる茶室で、点前をしている亭主と、客とが共に釜の鳴りの音聞きながら、至福の時を感じ合っている瞬間でもあります。

濃茶では、この釜の鳴り音を聞きながら、一碗の茶が練られます。
練始める前に一杓の水を注ぎますが、鳴り続けていた松風がぴたりと途切れ、一瞬の静寂が訪れます。

その静寂こそが、お茶の醍醐味のような気がいたします。
表現のしようがないほどの心地よい緊張感に包まれるひと時でもあります。

   

   拝見

茶道独特の拝見も一生懸命にお稽古をするひとつです。
特にお稽古を始めて間の無い人は、この拝見が次へのステップになりますので誰もが真剣に覚えます。

   

   一服

今日もお稽古が終った後の一服です。
ゆっくりお菓子を頂いて、おもむろに点てた一服は、今日一日の終りの安らぎと明日への活力の源になります。

美味しいお菓子と、たっぷりのお茶を頂いて、明日も頑張らなくては・・・








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錦木に白玉椿が映える茶室は・・・

2014-11-21 18:51:15 | 茶の湯
11月21日(金)
昨日とは変わり少し気温が上がり、風もありませんので暖かく感じます。
こんな日が続きますと表の仕事もやり易くなりますが・・・。

今日は自宅でのお稽古です。

   

   花

今日の花は、錦木と白玉椿です。
錦木も今週が最後で、来週のお稽古の時は、おそらく葉は一枚も付いてはいないでしょう。

枝から切るのも慎重にゆっくりと、周りに当たらないように押しのけながらやっとの思いで切りました。
乱暴に採ったら色づいた葉が全部落ちてしまうと思います。

錦木・・・名前の通り見事に色づきます。

   

   軸

開門多落葉(門を開けば落葉多し)は、聴雨寒更尽(雨を聴き、寒さ更に尽きる)という句に続くもので、唐代の詩僧の無可上人の「秋従兄賈島に寄す」と題する詩から来ている。(禅語百科より)

この禅語の意味は、昨夜は屋根を打つ雨の音を聴き、寒さに震えながら布団にくるまって、わびしい思いでいつの間にか眠ってしまったが、今朝、門を開けて見ると、あたり一面の落葉である。
さては、夜もすがら雨の音だと思って聴いていたのは、雨の音ではなくて、落ち葉の音であったワイ。冬も近いなぁ。というのが、この詩の大意である。(芳賀幸四郎著一行物より)

この軸も今週だけでしょう。

   

   床の間

床の間ですが、白玉椿もやっと咲き始め、これからは椿の心配をせずに済みますが、やはり蕾の数が少ないように思います。
それでも、咲はじめますと、案外蕾がたくさんあるような気がしております。

これからは椿も次々に咲き始めます。
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