朝からどんよりとした曇り空で、今にも降り出しそうな天気です。
今日も稽古です。
昨日からの稽古に掛けている軸のことを書いて見ようと思います。
巌松無心風来吟
巌松無心風来吟(がんしょう無心風来たって吟ず)は、巌谷の松に風が吹き来て松籟の音が梢々と響く様。
松は元々歌う意志があるわけでなく、風もまた歌わせようとするのではない。しかし、その場の機縁に応じて、深い真理を湛えた音色が響いてくるという、無心の働きを表している。(禅語百科 淡交社刊)
冬の時期にこの軸を拝見すると、荒海の絶壁の孤高の松が、海からの冷たい風に煽られて、鳴いているような光景を思い出します。
師走のような気持ちの慌ただしさが先走るような時期には、あえて、どっしりと構えた老木の松の落ち着いた様を思わずにはいられません。
「何をそんなに急いでいるんじゃね」と・・・・
木枯らしにもわずかに梢を揺らすだけで、人々のせわしそうな行動をニンマリと見ているような気がいたします。
床の間
春から夏では、深い渓谷に突き出すようにある岩に一本の老松が立っていて、谷から吹き上げる風のままにヒューヒュウと枝を揺らしている光景を思い浮かべます。
そんな風に、軸一本を拝見して、様々なことを人それぞれが、自分にあった解釈をすることが、楽しみの一つになるような気がいたします。
今日も稽古です。
昨日からの稽古に掛けている軸のことを書いて見ようと思います。
巌松無心風来吟
巌松無心風来吟(がんしょう無心風来たって吟ず)は、巌谷の松に風が吹き来て松籟の音が梢々と響く様。
松は元々歌う意志があるわけでなく、風もまた歌わせようとするのではない。しかし、その場の機縁に応じて、深い真理を湛えた音色が響いてくるという、無心の働きを表している。(禅語百科 淡交社刊)
冬の時期にこの軸を拝見すると、荒海の絶壁の孤高の松が、海からの冷たい風に煽られて、鳴いているような光景を思い出します。
師走のような気持ちの慌ただしさが先走るような時期には、あえて、どっしりと構えた老木の松の落ち着いた様を思わずにはいられません。
「何をそんなに急いでいるんじゃね」と・・・・
木枯らしにもわずかに梢を揺らすだけで、人々のせわしそうな行動をニンマリと見ているような気がいたします。
床の間
春から夏では、深い渓谷に突き出すようにある岩に一本の老松が立っていて、谷から吹き上げる風のままにヒューヒュウと枝を揺らしている光景を思い浮かべます。
そんな風に、軸一本を拝見して、様々なことを人それぞれが、自分にあった解釈をすることが、楽しみの一つになるような気がいたします。