tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

能登半島周遊の旅一日目は・・・

2017-05-31 18:07:54 | 旅行
5月31日(水)
昨日の青空から一転して雲が広がっており、何となくムシムシとした一日でした。
今日は大學がお休みですので、能登半島の旅の備忘録になります。

   
   気多大社神門

金沢駅からレンタカーで50分程で能登国の一宮「気多大社」に着きました。
まずは、これからの旅の安全をお願いするためにお参りです。

神門は国重要文化財に指定されており、桃山時代に建立されたそうです。
本殿は、修復工事が行われていて、白い工事用の幕に覆われておりましたが、大国主命をお祀りしており、今では、出雲大社と並んで「縁結びの神様」として有名になっております。

   
   永光寺山門

瑩山禅師が開山した曹洞宗のお寺です。
後醍醐天皇の勅願により道場として定められてから、隆盛を極めて30余りの堂宇が建立され、能登国随一の地位を確立しといわれております。

   
   本堂

「永光護国禅寺」は、江戸時代初期に曹洞宗の輩出した傑僧と云われた「月舟宗胡禅師」の筆によるものです。

   
   短冊

拝観が終わり、帰ろうとした時に、ご住職がおられましたので、「何か書いていただけますか?」とお伺いしたところ、「う~ん!ちょっと待って」と事務所の隣の部屋に行きましたので待っていると、色紙を2枚持ってきてくれました。

拝見したところ、今まで見たことも無い禅語が揮毫されておりましたので、今度は、私が「う~ん」と見つめていると、「これは難しいね」もう一度引き返しましたので、思わず付いて行ってしまいました。

入った部屋に「喫茶去」の短冊が・・・じっと見ていると、ご住職が後ろに立っておられ、「これ駄目ですか?」と思わず言ってしまいました。

ご住職はニッコリされて、そこから外して私に差し出して「どうぞ」と云って下さいました。

   
   喫茶去

拝観が終わり、頂いたお茶とお菓子です。
「まあ、お茶でも召し上がれ」文字通り「喫茶去」お茶を頂いて永光寺を後いたしました。

   
   豊財院

豊財院は、永光寺を開山した瑩山禅師が草庵を結んでいた場所に寺を建てたのが始まりだそうで、元和元年の創健と伝えられております。

ここの寺院には、日本最古の馬頭観音菩薩、聖観世音菩薩、十一面観世音菩薩が所蔵されいずれも国重要文化財に指定されております。

   
   山門に鐘

また、中興の祖と云われている、月潤禅師が自らの手を切って、その血によって書かれた「大般若経」が保管されております。
仏像も間近で拝見でき、何よりも驚いたのは、血で書かれた「大般若経」を拝見させていただきましたが、身震いするほど感動してしまいました。

一代では成し遂げられなかった「大般若経」は、歴代のご住職により完成されたという事です。
箪笥に書かれた年代順に保管されておりました。

月潤禅師が書かれたものと、最後に書き上げられたものとでは、年月の開きがありますので、色の違いが歴然としております。
凄いものを拝見させていただきました。

   
   妙成寺山門

日蓮宗の大きなお寺さんです。
広大な敷地に幾多の国の重要文化財の建物が点在しております。

   
   五重塔

中でも目を引くのは五重塔で、威風堂々という言葉がぴたりとはまるような塔でした。上から2層目には欄干があり、いざという時には、見張り台になり、遠く金沢に連絡をする場所でもあったそうです。

   
   日蓮上人

祖師堂で法要が営まれており、戸が解放されておりましたので、写真を撮らせていただきました。凛々しいお顔をされております。

このお寺も、前田家の手厚い庇護があり、前田家のお墓が何基かありました。
以前は、国宝でしたが、今は重要文化財となっておりますので、寺や市は、国宝に指定するように、大々的に運動をしているそうです。

近々国宝になるかもしれません。
それでも、寺近くに行くと「国宝妙成寺」という大きな看板が出ておりましたが、昔のまま出しているそうです。

   
   昼食

昼食は浜辺のレストランでとりました。
ここの名物ランチをお願いしましたら、こんなのが運ばれて来ました。
   
昔はハマグリがたくさん取れたそうですが、今はさっぱりだそうで、中にはハマグリの代わりに、アサリがたくさん入っておりました。

夕方4時半まで、羽咋市の寺院を巡り、輪島に向かいましたが、およそ1時間くらいのドライブでした。




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能登半島周遊の旅を終わり・・・

2017-05-30 19:50:50 | 旅行
5月30日(火)
抜けるような青空の中、能登半島周遊の旅が終わり帰宅しました。
楽しく観光していたのに、帰って来たらグッタリとしそうです。

   
   妙成寺

初日に行った羽咋市の妙成寺の五重塔です。
ここは日蓮宗のお寺で、加賀藩前田家の手厚い保護で広大な敷地と建物はすべて重要文化財だそうです。

何でも元々は、国宝だったそうですが、法律の改正で重文に格下げになったそうです。

   
   禄剛崎灯台

能登半島最先端にある灯台です。
ここに立つと、凄く遠くに来た感じがします。
下から上り道を歩いて行くのが大変でした。

   
   見附島

通称軍艦島と云われている島です。
朝早かったために逆光ではっきり撮れなかったのが残念でした。

今回の旅も、お寺さんを訪ねる事が多く、どのお寺さんも快く拝観させてくれましたので、国宝、重文の仏像を間近に拝見することが出来ました。

断られたお寺さんは一か所もありませんでした。
感謝、感謝です。

写真を整理しながら、備忘録的ブログを何回かに分けて掲載したいと思います。

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能登半島の最先端狼煙へ

2017-05-29 21:05:11 | 旅行
5月29日(月)
旅の空は青空が大きく広がっております。
輪島市内の観光を終えて、能登半島の最先端まで行って来ました。
「能登はやさし土までも」といいますが、海沿いの道を、家並みの美しさと海の青さを堪能しながらのドライブです。

今日は珠洲市の内海に泊まっております。
部屋から真っ青な海が見えます。
明日は、最終日ですのできおつけながら旅を楽しんで行きたいと思います。

今日もスマホからupです。
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能登半島に来て

2017-05-28 21:25:47 | 旅行
5月28日(日)
過ごしやすい一日でした。
今日は朝早く出かけて、能登半島に来ております。
初めて北陸新幹線に乗って、金沢まで来ました。

駅前でレンタカーで出発です。
羽咋で由緒ある寺をめぐり輪島に来ております。
明日は、輪島市内を観光して、能登半島最先端に行きます。

今日は写真がありません。
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ヤワタソウ一輪を・・・

2017-05-27 17:32:10 | 自宅稽古
5月27日(土)
天気予報の通り、曇りから晴れ、そして夕方からは曇り、そんなお天気でした。
それほど気温も上がらず過ごしやすい一日、自宅でのお稽古でした。

   
   床の間

画賛で森の絵に賛は、「鳥啼山更幽」です。
初夏の森を歩いて、木々の緑の中、鳥の声でも聴こえれば・・・
そんなことを思っております。

   
   花

花は、「ヤワタソウ」一輪です。
小さな花ですが、葉の程良い大きさと形の良さが、地味な花を十分に引き立てて、一輪でも、大きな床の間でも存在感を発揮しております。

ユキノシタ科ヤワタソウ属の多年草。山の湿気をおびたところに自生しております。
キクチ草とよく似ており、私も最初は、キクチ草かと思っておりました。

   
   お菓子

野アヤメという銘のお菓子でした。

   
   一服

お稽古の終った後の一服です。
今週は、高校での授業が初心者ばかりですので、広い部屋を大きな声で動き回り、立ったり座ったり、時には、同じ所作ををやって見せたりで、ちょっと疲れ果てております。

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利休四規七則を・・・

2017-05-26 18:29:25 | 非常勤講師奮闘記
5月26日(木)
朝から雨でした。一日中降ったりやんだりを繰り返しておりました。
今日は高等学校へ行って来ました。

   
   お菓子

お菓子は「鉄線」だそうで、ういろうで仕上げてあります。
生徒達も、お菓子に興味を持ち出し、写真を撮ったり、何で出来ているのかなど聞いて来ます。

   
   教材

教科書が余りにも簡単な事しか書いてありませんので、少し掘り下げた内容を自分で作って教材にしております。
今日は「百丈清規」でした。

丁度教科書が、利休四規、七則を勉強しているところですので、この教材を追加いたしました。
なぜ利休居士が、これを定めたか…などを、分かり易く説明をして来ました。
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ヤワタソウが咲き始めて・・・

2017-05-25 17:51:04 | 庭の花
5月25日(木)
久し振りの雨でしたが午後には上がり、過ごしやすい一日でした。
今日は、明日からの自宅稽古の準備と、高校で使う資料作りでした。

   
   ヤワタソウ

ヤワタソウが咲きました。
小さく目立たない花ですが、花入れに入れると存在感を発揮する花です。

   
   ヤワタソウ

ユキノシタ科ヤワタソウ属で、東北から中部の山地の湿ったところに自生しております。

   
   シロバナホタルブクロ

この花も強い花ですので、一度植えればまず絶える事はないと思います。
春の花が終る頃咲き始めますので、植えて置くと便利な花だと思います。

我が家でも邪魔にされそうくらい増え続けておりますので、時々、間引きをして調整しております。
そんなことをしては可哀想なくらいやさしい花を付けております。


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花入の水はいっぱいに・・・

2017-05-24 17:32:35 | 大學の稽古
5月24日(水)
雲が広がっていて、ムシムシとした一日でしたが、今日も大學へ行って来ました。
こちらの大学は、こんなに暑い日が続いておりますが、冷房は入っておりません。

定められた日が来るまでは入れないというのが方針らしい・・・

   
   お稽古

暑くても、お稽古は滞る事無くやって来ました。
珍しく、足が痛くなってしまいましたが、私がそんな素振りを見せられませんのでじっと我慢我慢です。

日曜日の、江戸散歩が堪えているようです。

花は、昨日と同じで、オドリコソウとハコネウツギでしたが、持って行った時に、オドリコソウはグッタリしておりましたので、水切りをして生けましたが、さらにしょんぼりです。

もう一度水切りをして生け替えましたら、ひと点前済む前に立ち上がって来ました。
どうやら茎が水に届いていなかったらしい・・・。

こうして学生達は覚えて行きます。


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オドリコソウとハコネウツギを・・・

2017-05-23 18:17:46 | K大學の稽古
5月23日(火)
午前中は快晴でしたが、少しずつ雲が広がり始めております。
今日は大學へ行って来ました。

   
   花

花はオドリコソウとハコネウツギの2種です。
オドリコソウもたくさん咲きましたが、そろそろ終わりに近づいております。

我が家では一度も使わずに、オドリコソウが終ってしまいそうです。

   
   お菓子

お菓子は、「沢の蛍」だそうで、涼しそうなおかしでしたが、学生達は食べるのに四苦八苦しておりました。
上級生は難なく食べておりましたが、新入生は、緊張しているうえにこのお菓子では大変だと思います。

四年生は、さすがに就活に飛び回っているらしく一人も来ませんでした。
早く決まってくれればいいと思っております。

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江戸散歩は深川界隈・・・

2017-05-22 18:13:30 | 江戸古地図散歩
5月22日(月)
今日も朝から気温が上がって、真夏日を記録したそうです。
午前中に歯医者さんの予約が入っておりましたので、済ませてからストレッチ教室に行って来ました。

今日は、昨日の江戸散歩の備忘録です。

   
   森下駅

集合場所です。
ぞくぞくと皆さん集まって来ましたが、立っているところが、海抜0.8mには驚きました。

今回は、深川界隈の散歩でしたので、あの辺りは、よく海抜0m地帯とか言われておりましたので、知ってはおりましたが、現実的に80cmなんて見るとビックリです。
ここがスタートでした。

   
   深川めしの有名店

散歩の途中で、ガイドさんが、「ここは深川めしの超有名店です。池波正太郎さんも足しげく通ったそうです。」の案内で、皆さん一斉にカメラを向けておりました。

   
   芭蕉通り

深川と云えば松尾芭蕉です。
やはり名前を冠にしたところがたくさんありました。ここの道もその一つです。

   
   芭蕉庵跡

芭蕉庵跡は「芭蕉稲荷神社」になっておりました。
芭蕉はこの辺りに住んでいたと云われているだけで、正確な場所は分からないそうです。

この芭蕉庵跡も、後の人達が、「ここだろう」と決めたそうです。

   
   芭蕉稲荷神社

後何十年もしたら、「ここが芭蕉庵跡で、芭蕉が住んでいた所です。」になると思います。

   
   清州橋

均整の取れた美しい橋で、隅田川にかかる橋の中で一番きれいな橋だそうです。

   
   芭蕉像

隅田川のきれいな流れと、両側に立つビル群の中に清州橋あります。
この景色を一望できる場所が、堤防の一角にありました。

この場所に、大きな芭蕉像があります。
説明によりますと、この芭蕉像は、時間になると自動的に動き海の方を向くそうです。

   
   清澄公園

紀伊国屋文左衛門の屋敷跡が関藩主久世家の下屋敷になり、明治を迎えて、豪商岩崎弥太郎の手に渡り、現在は都立の公園になり、人々の憩いの場になっております。

とにかく広い・・・

     
   霊巌寺

浄土宗寺院です。
白河藩主松平樂翁公の菩提寺として知られておりますが、江戸時代、江戸の出入り口に街道の守神として建造された、巨大なお地蔵さまが鎮座されている事でも知られております。

ここは水戸街道の始まりです。

   
   お地蔵さま

江戸六地蔵のひとつです。
旅人の安全を祈って、街道の出発点に建てられたそうです。

   
   松平樂翁公の墓

石の柵に囲われてお墓がありました。
松平樂翁公は、お茶の世界でも有名なお方です。

   
   紀伊国屋文左衛門の墓

大きな墓がありました。
一代で巨額な財を成し、死と共に露のように時代から消えてしまった、伝説的な豪商です。

   
   閻魔大王

お賽銭を入れると、大きな声でお説教を始めます。
そして、次の人が賽銭を入れると、違った事を言います。

一体何通りのお説教が入っているのでしょう。
叱られたくて、多くの人々がお参りに来るそうです。

   
   富岡八幡宮

相撲の碑がある事で有名な神社です。
横綱力士碑には、歴代の横綱の名前が刻んであるそうです。ちなみに、稀勢の里はまだだそうです。


   大関力士碑

昔は、横綱は無く、大関が一番強かったそうで、その名残がこの力士の碑だそうです。
ここまでが、今回の散歩でした。

時間通り、16時に到着し、ここで解散です。
江戸情緒を感じるにふさわしい、深川界隈の散歩でした。

この場所を切り開き、村を形成した「深川八郎右衛門さんの名前がそのまま地名に残っております」こんな説明で一日を締くくりました。



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