tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

お茶室の日差しの長さは・・・

2014-09-30 18:06:16 | 茶の湯
9月30日(火)
連日の快晴です。
雲を見ることが大好きな私ですので、散歩をしていても雲ひとつない空を見てもつまらない・・・。
午後からは、時間を追うごとに雲が出て、風も吹き始めました。どこかで雨が降っているかもしれません。

今日は大学がお休みですので、自宅の模様替えです。と言ってもお茶室ですが・・・。

   

   御簾の茶室

10月ですので衣替えです。
着物も単衣から袷に変わりますので、お茶室も御簾を外して襖に入れ替えました。

朝晩の寒いくらいの陽気になりますと、さすがに御簾では寒そうです。
学校も休みの事だし良い機会ですので始めました。

道具類も入れ替えがありまして、水指、茶碗、棗などは秋の物に総入れ替えとなります。

   
   
   襖が入って

お茶室も襖が入り落ち着きを取り戻した感があります。
風炉釜だけのお茶室は広々としておりますが、床の間にしかるべき人が座り、点前座にはお点前の方が座り、そして、お客様が座ると、広々としたお茶室も一気に狭く感じられるほどです。

日一日と日差しが長くなっております。お茶室に差し込む明かりも随分と長くなっております。
そんな、差し込む明かりを感じながら、お稽古をゆったりとした気持ちでやってほしいと思っております。


   山は暮れて 野は黄昏の 薄かな   蕪村

   
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花の中でも地味すぎる花は・・・

2014-09-29 18:06:30 | 日常雑感
9月29日(月)
雲ひとつない爽やかな秋晴れの一日でした。
月曜日はストレッチでスタートです。

今日も行ってきました。
また、2~3日足などの間接が痛いと思いますが、痛いという事はストッチ効果が出ているという事です。

   

   オケラ

秋の花でも地味ですが、「オケラ・朮」が咲き始めました。
この花が咲くといつもの事ですが、先人は、何で「オケラ」という名前を付けたのだろうと思ってしまいます。
そして、決まって手にするのは、「茶花大辞典」か「日本の野草植物」です。

これらの辞典によれば、乾いた日当たりの良いところに自生する。
秋に、白い小さな花の頭花を付け、そのまわりには魚の骨のような包葉をつけ、他の植物と特別変わった様子をしている。
キク科の多年草で本州から九州まで広く分布している。

古く万葉時代には、漢方薬として用いられ」」ウケラなどと呼ばれていたそうです。
栽培も比較的簡単で、手を煩わせることはありません。
この時期は花の無い頃ですので、一鉢持っていると便利な花です。

   

   ヨメナ

このヨメナも里山の道端にたくさん自生している菊の一種で、強くたくましい花ですので、庭のどんなところでも植えて置けば必ず咲きます。
地味な花ですが、オケラよりは華やいで見えます。

あぜ道などに生えておりましから、刈られてしまうことがありますが、再び芽を出し咲きだすほどの強い花です。


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源左衛門と名乗った蚊は・・・

2014-09-28 18:05:20 | 日常雑感
9月28日(日)
昨日と同じで爽やかな秋晴れの行楽日和でした。
今日は完全休養日でした。

何の予定も入れずのんびりとした一日を過ごしました。
何日か前の毎日新聞に面白い俳句が載っておりました。

   秋の蚊の 源左衛門と 名乗りけり   子規

正岡子規の俳句だというのでビックリしてしまいました。
源左衛門と聞いて何を思い浮かべるでしょう?

謡曲の「鉢木」を思った方も多いいと思います。
秋の力ない蚊を「源左衛門」と言い換える面白さ中々思いつかない発想だと思います。


   

   酔芙蓉

そしてもう一句は

   秋の蚊の よろよろと来て 人を刺す   子規

こんな句が並んでいれば、誰でもが「佐野源左衛門常世」を思い出します。

謡曲「鉢木」は、雪の降りしきる上野国佐野(群馬県高崎市)辺りで、雪に降り込められて難儀している旅の僧が一夜の宿を求めるが、貧しい暮らしの為に一度は断るが、旅僧の姿に哀れを感じ呼び戻し泊めることにしたのです。

わずかな粟飯を供し、愛蔵の梅・松・桜の鉢の木(盆栽)を焚いて旅僧に暖をすすめるのです。
「このように落ちぶれてはおりますが、いざ鎌倉ともなれば、やせ馬に跨り馳せ参じる所存である」と源左衛門はいう。

時を経て、鎌倉に兵を集めるとの知らせが届くと、やせ馬に跨った源左衛門は真っ先に駆け付けたといいます。
その旅僧が執権北条時頼であり、源左衛門の忠誠心を償で、梅松桜に縁のある三ヶ荘を与えたという物語です。

この謡曲「鉢木」は、お茶席に良く登場する物語です。
雪、梅、松、桜、武士、馬、長刀、鎌倉、などを取り合わせてお茶会などをして見たくなりました。


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初めて挑戦した灰形は・・・

2014-09-27 18:41:07 | 日記
9月27日(土)
爽やかな秋晴れの一日でしたが、御嶽山が噴火したそうで、大変なことです。
運動会のところが多かったようですので、運動会日和と言ったところでしょうか。

今日も自宅でのお稽古でした。

   

   お菓子

お菓子屋さんが届けてくれました「こぼれ萩」という銘のお菓子です。練きりのもっちりとした美味しいお菓子でした。
この時期だけのお菓子です。

   

   一服

お稽古が終ってからの一服です。
秋草の絵のお茶碗ですので、今日が最後になりますので、よく陰干しして来年の秋まで道具棚の奥に仕舞います。

この茶碗も、まだ若い頃、購入した思い出のたくさんある茶碗です。大切に使って行こうと思っております。

   

   灰形

今日はお稽古が終った後に、灰形を勉強したいと言っておりました青年に、初めて灰の扱いを一緒にやって見ました。
灰を篩うだけで1時間もかかりました。
そして、いよいよ道安風炉に灰を入れて挑戦です。

灰匙を扱うのも初めてですので、灰匙を平らに使用することが難しいらしく、いつも片側が上がっております。
写真の灰形は作り始めて1時間経過したところです。

誰でも最初はこんなものですので、慰めながらやりましたが、相当ガッツがあるようで、いい悪いは別にして楽しんでやっておりました。
私が灰形を始めた頃は、教えてくれる先生もおらず、自分で一生懸命やる以外なかったものですが、彼は私が隣におりますので、早く覚えてくれると思っております。

私も負けないように精進して行かなければと思っております。


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「喫茶去」は、何・・・

2014-09-26 20:07:26 | 茶の湯
9月26日(金)彼岸明け
台風一過とでもいうのでしょうか、爽やかな心地良い一日でした。
今日は自宅でのお稽古でした。

昨日お菓子作りのために出来なかった準備を朝から大忙しで済ませました。
部屋中のお掃除やら道具の整理やらと目まぐるしいほどでしたが、慣れた仕事なのでそれ程の時間もかからずに終わりました。
そして最後に、軸を掛け、花を飾れば準備はすべて終わりとなります。

   

   花

花は、タカノハススキ、ミズヒキ・フジバカマ・サクラタデ・ヤブミョウガの5種です。
全て庭に咲いている花々ですが、花入れに生ければ素晴らしい茶花となり、床の間を引き締めてくれます。

   

   床の間

お茶席では、「春の歌切れ、秋の消息」と言われておりますので、今日は消息を掛けて見ました。
総持寺前貫主の大道晃仙禅師から頂戴しましたものです。

達筆な禅師様ですので、すべてを読むことは出来ませんが、禅師様独特の絵が描かれておりますので嬉しく拝見したことを覚えております。
「喫茶去」、お茶をしております人は、必ず目や耳にする言葉で、もっともポピュラーな禅語かも知れません。

   

   消息

唐の禅僧趙州は、修行者が訪ねて来ると、どんな問答をしても「まぁ、お茶でもおあがり」と言ったそうです。
元々は、「目を覚まして(出直して)来い」だったそうですが、今では、前記のような解釈をしているようです。

私も、まだまだ若かった十代で、禅語など全く知らなかった頃、知人の家でこの額を見て「茶を飲んで去れ」だと思っておりましたから・・・。
あれから数十年、思い出しただけで汗が出て来そうです。


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お菓子作りを体験して・・・

2014-09-25 18:12:00 | 茶の湯
9月25日(木)
台風から温帯低気圧に名前が変わったけれど、風も雨も変わらずに、台風のように進んでおります。
夜半には太平洋に抜けるといいますが、あちこちに被害を及ぼしております。

今日は木曜日ですので、明日からのお稽古に備えなければならないのですが、学生たちが企画した「お菓子作り体験」に行ってきました。

   

   ウサギ

一番外側に白の練きり、そこにピンクの練きりを合わせて平らにします。
そこに、漉し餡を丸めて包み込んだのがウサギの本体です。

餡を上手に包み込んだら卵のような形を作ります。
そしてスプーンで耳をつけ、お尻にまん丸の尻尾を付ければほぼ完成です。

最後に食紅を楊枝に付けて目を書き込んでウサギの出来上がりです。
参加したみんなのウサギを見て回りましたが、それぞれの個性が良く出ていて面白い・・・。

   

   栗

講師のお菓子屋さんが、用意してくれました栗餡を手のひらで平らにしたところに、丸めた餡子を包み込みますが、栗ですので直ぐにひび割れたりしますが、構わず包んで仕上げます。仕上がったものを栗の形に整えて冷凍庫に15分ほど冷やしてから水あんをかけて、少し置くと固まりますので、底になるところアワを付けると栗の完成です。

今年で4回目になりますが、学生たちは入れ替わりになりますが、私だけが続けておりますので、段々と上手くなって行くようです。
これだけ大変な作業を繰り返してでき上がるお菓子ですので、心していただかなければならないと思います。
学生たちも良い勉強になったと思います。


   

参加者全員にお菓子屋さんからのプレゼントです。

学生という事で大サービスをしてくれますお菓子屋さんに感謝。感謝。


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本格的な茶室でのお稽古は・・・

2014-09-24 18:34:26 | 茶の湯
9月24日(水)
台風の影響か夕方から雨が降り始めました。
この頃は天気予報がよく当たります。

雨を気にしながら大学に行って来ました。

   

   お茶室

窓から差し込む明かりだけのお茶室でのお稽古です。
いつも薄暗い写真ですが、お茶のお稽古をするのには最高の雰囲気だと思っております。
こうしたところでお稽古を出来る幸せを、果たして学生たちは感じているでしょうか?

多くの学校が茶室ではなく、お茶のできる畳の部屋でお稽古を行っているところがほとんどで、こうした本格的なお茶室を備えている学校は少ないと聞いております。
そんな事を思いながらお稽古をしておりました。

   

   御園棚で

今日も御園棚でのお稽古でした。
後1ヶ月後に迫った学園祭ですので、真剣にならざれを得ません。
それでも呑気な人は帰省中・・・大丈夫だろうか?心配です。

上級生と下級生は全く別の内容の稽古をしておりますので、どちらも目が離せませんので終わった途端へとへとです。
特に1年生が柄杓を使ったお点前に移り始めたので、神経も声も…くたびれました。
それでもどの子も真剣ですので、こちらも真剣になってしまいます。

手が違う、足が違うの連続です。
ここを越えれば何とかなりますから・・・。上級生はじっと見ておりますが、1年前は同じことをしていたはずです。

   

   お菓子

お菓子は、練きりの「菊」で、季節の物と言えます。
こちらの大学は、お菓子屋さんが配達してくれますので、自分たちで選ぶことは出来ませんが、その時々のお菓子を持って来てくれますので助かります。




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お花を上手に生けられれば・・・

2014-09-23 17:24:42 | 茶の湯
9月23日(火)秋分の日
暑さ寒さも彼岸まで・・・過ごしやすい陽気になりました。
朝から雲ひとつない快晴です。

今日はお彼岸の中日でしたが大学のお稽古に行って来ました。

   

   花

お花は、ミズヒキ・フジバカマ・サクラタデの3種です。
自宅に咲いている花を持って行きますが、私はいつもの通り手を出さずに見ております。
花の向きなどが違う時以外は、口を出さないようにしております。

今日などは、上手く生けてありますので、このままで上出来です。
こうして、花の生け方を覚えてくれれば良い勉強の場になると考えております。

学校はお休みでしたが、学生たちがお稽古をやりたいという事でした。
今まで祝日にお稽古などしたことはありませんでしたが、学園祭が近いという事で例外的なお稽古という事になります。

   

   お菓子

上級生は学園祭で使う御園棚のお稽古をして、下級生は盆略から柄杓を扱うお点前に移りましたので、上級生が交代で見てくれておりました。
上級生の教え方を聞いていると、口調が私に似ているように思えてなりません。

多分、私があんな調子でお稽古をしているのだと思います。

空気が乾いているためか、しゃべっていて喉が渇いて仕方ありません。
水を飲みながらお稽古をしておりますが、やはり喉はカラカラになります。
そんな時の一服は何にも勝る飲み物となります。

3時になるとお菓子が運ばれてきます。
お稽古の最中だと直ぐには食べられませんので、一区切りついたところでいただきます。

食べ切る頃には、良いタイミングでお茶が運ばれてきます。
誰かが、私の様子をじっと見ているのだと思います。

こうした気遣いは社会人になってからきっと役に立つはずです。



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カシワバハグマを漢字で書くと・・・

2014-09-22 17:46:44 | 日記
9月22日(月)
青空が思いっきり広がった爽やかな一日でした。
月曜日はストレッチです。

手術後初めてのストレッチでしたが、手抜きをしながら1時間頑張って来ました。
力を入れると引っ張られるような気がいたしましたが、無事に第一関門を通過いたしました。
少しずつですが、元の日常に戻して行こうと考えております。

   

   カシワバハグマ

花の名前は片仮名で書くことがほとんどですが、日本の野草は漢字で書くとすごく分かり易く、覚えやすいようです。
このカシワバハグマも例外ではなく、「柏葉白熊」と書き、「白熊」とは中国産のヤクという動物の白い尾っぽの事で、武士たちが、槍や旗などの装飾に使っていたものです。

葉が柏の葉に似ており、花が「白熊」のような花という意味だそうです。
実に分かり易いと思います。
物覚えの悪い私も1回で覚えてしまいました。

この花が咲き始めると、秋も駆け足でやってきます。
もうすぐ、木枯らしが吹き始める季節になります。


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「雲悠々」は秋の空か・・・

2014-09-21 18:31:24 | 日常雑感
9月21日(日)
今日も爽やかな一日でした。
暑くもなく寒くもなく本当に過ごしやすい日が続いております。

今日は完全オフ。
のんびりとした一日を過ごそうと思っておりましたが、朝ごはんを済ませると出かけてしまいました。
久しく会っていない兄の家に行って来ました。

   

   サクラタデ

「蓼喰う虫も好き好き」と言われていりますタデ科の多年草ですが、蓼というには綺麗すぎるほどの花が咲きます。
小さな花ですが、ひとつ一つの花が桜のように咲いております。

知人から分けて貰ったものですが、繁殖力の強さには驚くばかりで、放って置けばどこまでも増えて行きます。

   

   ゴーヤ

最近はゴーヤを栽培する人が増えておりますが、ご多聞に漏れず、兄夫婦もわずかなところに植えてあるそうで、帰りがけに持たせてくれました。
ゴーヤに白いのがあるんですね・・・。

久しぶりでしたので、話に花が咲いてしまい夕方になってしまいました。
それでも半日笑い声が絶えない貴重な時間となりました。

   

   夕方の空

帰りがけに車の信号停車中に撮ったものですが、今日の空は雲がたくさんありますが、それぞれの模様を見せており、眺めていても飽きない空だったかも知れません。
「雲悠々」「行雲流水」「白雲自去来」どれもがぴったりと当てはまるような秋の空でした。








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