tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

禅林句集・禅語百科

2011-07-31 19:13:47 | 本棚の中から
今日は朝から雨模様です。散歩は断念して再び本棚の整理を開始いたしました。今日はお茶に携わっている人には、どうしても必要な禅語の本を紹介したいと思います。


禅林句集

元南禅寺管長の柴山全慶老大師の「禅林句集」です。数ある禅語の解説書の中でも携帯しやすく、更に簡潔な説明が分かりやすく私には合っていると思っております。

たとえば「喫茶去」という有名な語句がありますが、全慶老大師のこの本の解説には、「まあお茶を一杯召し上がれ。」とあるだけです。だだ、(碧95)と出據を明確にしておりますので、もっと詳しく知りたい人は碧巌録を勉強していただければよろしいかと思います。


禅語百科

もう一方の「禅語百科」も簡単に分かり易く解説をしておりますが、大型なので携行は困難ですので、お茶会などの後、家でゆっくりと調べるのには最適かと思います。

どちらも常に手元に置いて便利に使っております。

昨夜は、雷・大雨・そして地震と怖いような一夜になりました。雷と雨に凄いな~、と思いながら、うとうとしておりましたが、地震には驚いて飛び起きました。
それにしても、大荒れの日々が続いております。

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散歩コースの不思議な花

2011-07-28 19:01:17 | 徒然日記
私の散歩コースにとても不思議な花が咲いております。この花に私自身が興味が無いのかも知れませんが、初めて出合った花なのでビックリしております。



この花の小さい頃は、可愛い花でしたが、日がたつにつれ私の背丈を遥かに越えておりました。何か西部劇に出てくるサボテンのような雰囲気です。線路脇の乾いた石ころだらけのところですくすくと育っておりました。

成長が止まり、花が枯れ始めても少しずつ成長しているのか、また咲き始めております。
この花は何という種類なのでしょう。

こちらの花は、茶花としても良く使われ「冬は椿 夏は槿」といわれるほど重宝されております。重宝されるほど、その種類は多く、今では数え切れないほどの種類があるそうです。


ダイトクジヒトエかキジバト?

しかし、この花も最盛期は過ぎておりまして、写真の木はかなり大きくなっておりましたがが、あまり数は咲いておりませんでした。

もう少し涼しくなると、この散歩コースもあちこちで花がたくさん見られるようになります。

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私の散歩コースの花

2011-07-27 19:19:38 | 日常雑感
今日は久ぶりに早朝散歩に出かけて見ました。コースの途中の家々の垣根越しの花もすっかり様変わりというより、なくなっておりました。
各家で育てている花々に変わって咲き始めるのが、厄介者と嫌われている蔓状の花たちです。


ヘクソカズラ

日本各地の日当たりの良い藪や草地に生え、ほかの草や木そしてフェンスなどに絡まりながら成長してゆきます。葉は長卵形の対生で、7月中旬から9月ごろまで灰白色の花を咲かせます。
内側は紅紫色で可愛く綺麗ですが、葉を揉むと独特の臭気があるため、ヘクソカズラというありがたくない名を付けられてしまいました。

ただ、花を水に浮かべた形から「早乙女花(サオトメバナ)」、花の真ん中がお灸のあとに似ていることから「灸花(ヤイトバナ)」とも呼ばれております。
アカネ科ヘクソカズラ属の多年草です。


ヤブカラシ

ブドウ科のつる性多年草で、別名ビンボウカズラ(貧乏蔓)とも云われております。これは、人手の行き届かない庭などに多く繁殖するためで、どちらの名前も花にとっては好ましい物ではありません。

花は天に向かって並んで咲き、良い枝振りを選んで掛け花入に活けこむととても綺麗ですが、花の話題になった時には困るかも知れません・・・。

どちらの花も、名前からしてあまり好まれず、花としては寂しいものがありますが、花の無い時期に咲いている姿をたまには覗いて見てやりたいと思います。

どちらも、花自体は綺麗で可愛いですから・・・。
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相澤忠洋著 「赤土への執念」

2011-07-26 19:07:21 | 本棚の中から
一昨日から始めた本棚の整理が未だに終っておりません。それ程多くも無い本棚にこれほど時間がかかっているのは、本を手にする度に読み始めてしまうからです。

今日も一昨日に続いて相澤忠洋先生の著書を紹介いたします。


相澤忠洋著「赤土への執念」

副題に~岩宿遺跡から夏井戸遺跡へ~とあるとおり、岩宿遺跡の発見により、日本にも旧石器時代のあったことを証明した先生が、それから35年の時を経て夏井戸という新たな遺跡を発掘して岩宿よりも更に古い時代を証明しようとしておりました。
住居も夏井戸に移し、「赤城人類文化研究所」を設立して、本格的な発掘を始めたやさきに、若い頃のご苦労が出たのか、脳梗塞で倒れてしまいました。しかし、見事に復活された先生は、手こそ不自由にはなりましたが、奥様の手を借りながら、遺跡の発掘を続けておりました。

この本はその頃書かれたもので、先生の夏井戸に対する思いが切々と書かれております。



右手が不自由な先生は、奥様の刻印された印章をサインの代わり押捺にしておりました。
中央の印章は右側岩宿、左側夏井戸と刻印されております。

岩宿から夏井戸までわずか10キロ足らずの距離を35年の歳月を要して到達されたのです。先生の魂を注ぎ込んだ夏井戸遺跡は、今、静にその黎明を待っております。

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相澤忠洋著 「岩宿の発見」

2011-07-24 19:12:58 | 本棚の中から
過ごしやすい一日でした。完全オフの今日は、久しぶりに本棚を整理しながら本を手にしては眺めていたら、懐かしい懐かしい本が目にとまりました。


相澤忠洋著 「岩宿の発見」

この本にはたくさんの思い出があります。
先生のご存命の頃は、休日には、よくあちこちの発掘現場について歩いたもです。大勢のお手伝いの人達とする発掘作業も面白かったけれど、終った後の先生との食事が何より楽しみでした。食べる事を忘れるほど真剣に聞きいっておりました。

先生の直筆のサイン

今でこそ常識になっている旧石器時代の扉を開いた功績は何ものにも変えがたいものです。先生以前は、ローム層に到達すると、それ以上の発掘はやめていたそうですが、先生が、そのローム層から、輝くような石器を発見する事により、考古学に新たな息吹が湧き上がったといえます。

この本は、私の宝物です。 妙に楽しい一日でありました。
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花は野にあるように・・・

2011-07-23 19:17:10 | 茶の湯
この言葉は、利休7則の中の一節です。夏の草原のように、たくさんの花が咲き乱れているように生けたつもりでしょうが・・・。


タカノハススキ・チダケサシ・クガイソウ・シモツケソウ・クサレダマ・オカトラノウ・キキョウ・シモツケ・ベンケイソウ9種

今日がこの夏最後のお稽古でしたので、大きな花入れにたくさんの花を生けたようですが少し多すぎたようです。やはり、たくさん入れれば良いと云うわけではありません。


タカノハススキ・キキョウ・タイマツソウの3種

写真は昨日の花です。こちらは楚々と3種です。スッキリしていていいと思います。これも人それぞれの好みもありますからあまりいえませんが・・・。

兎に角、これで8月いっぱい夏休みになります。
暑い時は逃げ場がありませんから、お稽古に通う方も、教える方も中々集中出来ませんので長期の夏休みです。しばらく、暑い中を移動しなくて済みそうです。

これからのブログに何を書こうか考えなければ・・・。少し気が重くなっております。
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禅語 「瀧 直下三千尺」

2011-07-22 19:01:32 | 禅語今昔
この時期になると、多くの床の間に掛けられている軸だと思います。


瀧 直下三千尺

瀧の文字の、最後の一画が長々と書かれ、雄大に流れ落ちる瀧の様子を現しているようです。

同じようなお軸をたくさん拝見しましたが、約束されたように最後の一画が長く書かれ、瀧を表現しております。私の禅語辞典には、禅語としては掲載されておらず、この言葉自体に禅語的な意味はあまりないようです。
拝見した人が、豪快に流れ落ちる瀑布の姿が思い浮かべ、涼しさを感じていただければよいようです。。

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土用の丑の日のおまじないは・・・

2011-07-21 19:26:31 | 日常雑感
今日は土用の丑の日です。
皆さんもうなぎを食べた事でしょうが、我家には、この日にしなければならない行事が一つあります。


紫陽花を吊るす

この土用の丑の日にはうなぎの他に、この日の午前中に紫陽花を切って、その花を赤い絹糸に結んで玄関の南東の天井から吊るすことです。

以前、土用の丑の日に、ある料亭の女将さんと食事をしていた時に、紫陽花の話が出ましたが、食べる事に夢中になっていたのか、余り真剣に聞いていなっかたのでした。帰りにその料亭の玄関を何気なく見上げると、南東の天井から話の紫陽花が吊る下がっているではありませんか・・・。あっ!あの話本当だったのだ・・・と、それ以来我家の行事になりました。

話の内容は、「土用の丑の日の午前中に切った紫陽花を、赤い絹糸に結んで玄関南東の天井に提げると、一年間お金に困らない」というものでした。

この、おまじないが皆さんに、ご利益がありますように祈っております。
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今週も始まりました

2011-07-19 18:59:30 | 茶の湯
今日は一日荒れ模様で台風の接近を物語っております。時より吹く強い風と横殴りの雨は台風そのものです。
こんな日でしたがお稽古はいつも通りです。


亀蔵棗の拝見

亀蔵棗 (きぞうなつめ)は一閑張黒中棗で九星(一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星)を意匠化したといわれております。

甲には中央を意味する「五黄」が描かれており、胴には、「一白」から「九紫」までが星の数で描かれております。

亀蔵の名は 中国殷時代の占い「帰蔵」からといわれており、亀は古代中国の神亀の背に九星文がある事から、九星ができたといわれています。そんなところから帰蔵を亀蔵に改めて命名したといわれております。

今夜から台風が上陸すると伝えられております。気をつけてお過ごし下さい。
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お菓子は「沢の楓」です。

2011-07-16 19:25:15 | 茶の湯
今日も暑い一日でした。
お稽古のお菓子です。涼やかなガラスの器にお菓子が盛ってありました。


銘は「沢の楓」

鹿の子に一筋の水と青楓がそっと添えられており、良く冷えたあずきの甘さが口いっぱいに広がります。


雷様のお茶碗で

食べ終るる頃に、点てられたお茶が出されますので、にじって進み、お茶を自分の定位置に持ち帰ります。(お茶会ではありませんので、点てられたお茶は自分で取りに行きます)

お茶碗の雷様の絵は、大津絵からの写しですが、この時期、雷様は忙しく全国を飛び回っております。あまりの忙しさに、太鼓を海に落としてしまい、大慌てで紐で掬いあげようとしているところです。

向う正面に大慌ての雷様が、そして、外側正面に海に浮かんだ太鼓が描かれております。中々楽しいお茶碗です。

※「にじる」= 座ったまま、少しずつひざを使って進む。「―・って近くへ寄る」

国語辞典にはこんな訳がついておりました。お茶室の躙口 は正に、この「にじる」からの命名だそうです。
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