tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

「池塘春草生」は早春そのものを・・・

2015-03-08 17:18:58 | 日常雑感
3月8日(日)
夜のうちに一雨あったのか庭がしっとりと濡れておりました。
この時季の雨は、植物の生育を促す貴重な雨だそうで、庭の植木も何となく生き生きとした感じがいたします。



先週の軸

先週床の間に掛けた軸です。
池塘春草生(ちとうしゅんそうしょうず)この季節にピッタリと思って掛けております。

私の育ったところでは、少し郊外に出れば、小川が流れ小さな池や沼がありました。
今思い出すと、その水辺の岸や土手は他の場所より早く草が生え始め、柳の根元には蛙の卵がたくさん連なっていた風景を思い出します。

この語句は、春の訪れを待ちわびた南宋の詩人謝霊運が、大地の生命力のたくましさと春到来のほのぼのとした喜びを、あるがままに描写した佳句であると、芳賀幸四郎さんは、自身の著書一行物の中で解説しておられます。

この軸を掛ける度に、子供の頃を思い出します。

   
   
   梅

散歩の途中、綺麗な梅に出会いました。
多分「思いのまま」という種の梅だと思います。今頃の園芸店を覗くと鉢植えの梅が売られておりますが、この「思いのまま」が多く見られます。

ちょっとピンク色をしたやさしい花は、梅の中でも人気があるのだと思います。

   

   賀茂本阿弥

この椿は植えた所が悪かったのか、10年経っても木の勢いが出てこないため、花も咲きませんでした。
去年の4月に思い切って掘り起こして、根を切って、土を大幅に替えて見ました。

今年はいくつかの蕾を付けましたが、全部取ってしまい、一つだけ残した蕾がこれです。
大きく成りました。

来年は樹勢もよくなってもっとたくさんの花を咲かせてくれると思います。
コメント
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